本ブログでも紹介させていただいている大学受験英語の最高峰に君臨する『英文解釈教室』(伊藤和夫著・研究社)。
そんな硬派な『英文解釈教室』ですが、伊藤先生が解説で受験生に語りかけているところがあります。
大学受験は、努力がそのまま結果となって表れるだけでなく、誰にでも自分を変えるチャンスを与えてくれるものです。これからも多くの受験生に大学受験における自己変革の意義を伝えていきたいと思います。
その難度もさることながら、構成が一切の無駄がなく淡々と進んで行くので、読破出来るのは今も昔もごく一部の受験生に限られます。
そんな硬派な『英文解釈教室』ですが、伊藤先生が解説で受験生に語りかけているところがあります。
「大学受験に例をとれば、現役の間は、模擬試験がひどい点でも、不注意のせいだから本番では大丈夫だとか、採点が悪いのだとかいろいろ口実をつけて、自分の学力に対するバラ色の幻想をなかなか捨てられぬもの。その幻想をいわば土足でふみにじり、自分はやっぱりダメだったのかと納得させてくれるのが、発表された合格者の中に自分の名前がないという hard facts の brutal な evidence なのである」(『英文解釈教室【改訂版】』 134ページより引用)よほど衝撃的なことがない限り、それまでの自分を変えるのはたやすいことではありません。私の人生のターニングポイントになったのは、伊藤先生がまさに書かれているように、第一志望の大学合格発表で自分の番号を見つけられなかった時です。理想だけは掲げるものの、やるべきことをやっておらず、日々の単調なルーティーンから逃げていた情けない自分、甘ったれた自分。あの時の経験が今の自分を創っているといっても過言ではありません。詳しくは本ブログの記事「不甲斐ない自分にサヨナラ」(2008年12月12日投稿)に記してあるので、お読みください。
大学受験は、努力がそのまま結果となって表れるだけでなく、誰にでも自分を変えるチャンスを与えてくれるものです。これからも多くの受験生に大学受験における自己変革の意義を伝えていきたいと思います。