英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

英語ができるようになるために

2018年07月07日 | 指導現場にて
進学校の高1生を指導していると、英語を得意科目にしている生徒と、英語に対する自信を無くしてしまっている生徒に、二極化されます。進学校に合格したのですから中学時代は出来ていたわけですが、高校に進学してからできなくなってしまう原因は二つあります。

①語彙力の欠如
②文型意識の欠如

①の語彙については、中学時代はせいぜい2,000語前後を覚えればよかったわけですし、1ユニットで出てくる新出語彙もそこまで多くはありません。しかし、難関大学を目指すなら、大学受験までに6,000語は覚えなければなりません。高校では教科書の1ユニットの英文自体が長文化するため、新出語彙も増えます。更に、教科書以外の副教材を多量に渡されるため、結局、消化不良に終わってしまっている生徒が多いです。どの教材を優先するか自分で決め、それから徹底していくことが大切です。

②の文型意識についてですが、単語の意味をつなげれば英文が読めると思っている生徒が意外に多いのには驚かされます。日本語のような助詞がない英語は、「主語+動詞」で成り立っている理路整然とした言語です。動詞が後ろの形を決め、おまけの修飾語は後に来るという、典型的な後置修飾。常に5文型を意識して英語に触れることができれば、英語力は飛躍的に向上します。その5文型を見抜くための道具となるのが文法です。準動詞と呼ばれる不定詞・動名詞・分詞と、関係代名詞を中心に文法を徹底すると、英語を型で読む力が身についてきます。

語彙力をつけ、常に文型を意識する。それだけのことですが、特に、単語を覚えるために毎日コツコツ続けられている生徒は少ないです。先日、ある高1生に単語の覚え方を指導しました。これまでの多くの生徒にアドバイスしてきた方法ですが、それを行動に移し継続できた生徒はほとんどいません。単純なやり方なんですが・・・。しかし、その彼は地道にコツコツと毎日続けています。すぐには結果が出なくても、継続していくことでジワジワと効果が出てきます。

アドバイスを行動に移し継続する。そして、より自分にあったスタイルに微調整していく。それこそが勉強の醍醐味であり、結果が伴うプロセスです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする