英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
〒396-0023 長野県伊那市山寺305-16

足りないものはこだわり

2018年12月08日 | 指導現場にて
最近の高校生を見ていて気になるのは、授業の予習や宿題で手一杯になっており、特に次から次へと与えられる副教材に振り回されている生徒が多いことです。それらをこなすだけで相当な時間を取られるため勉強をやったつもりになるのですが、時間をかけた割りに学力は伸びていません。当然です。勉強の基本は暗記ですから、課題をこなすだけでは暗記はできません。

特にこれは進学実績を上げようとしている高校に顕著。生徒の学力がある程度ある高校ならまだしも、偏差値が50前後の高校でこれをやると、生徒が消化不良を起こし、結局、目論んだのとは真逆の結果が出ているのを目の当たりにします。

欠けているものは「こだわり」です。これと決めた一冊に徹底して取り組む。例えば英語なら構文集の例文を全て暗記する。単語帳なら見出し語は当然のこと、載っている派生語・反意語・同義語まで完璧にする。そんな泥臭いこだわりを、最近の高校生からは感じることができません。

学校から矢継ぎ早に与えられる教材に振り回されず、基本となる一冊にこだわる。それだけで、違った世界が見えてきます。


高校入学して落ちこぼれてしまった私の場合、勉強でこだわりを持ったのはいつだったろうか?

高1の春休み、O・ヘンリー短編集を英和辞典と首っ引きで読破した時。
高2の時、『標準英語構文160』を完璧に仕上げて、定期テストに臨んだ時。
高3で社会の選択科目を政治・経済に変え、長野県でトップを取った時。
浪人の時、英文を1,200回音読、政治・経済では専門書まで渉猟し、全国模試で1位をとった時。

高校時代に徹底して取り組んだ『標準英語構文160』

結局、やればできるということが分かったし、それにはこだわりが必要だったということ。

こだわりは何でもいいと思います。そして、こだわり始めて分かること。それは、「な~んだ。やれば意外とできるじゃん、俺」

若い高校生たちは、まだ自分の可能性の大きさを知らないだけ。こだわれば、たいていの目標は達成することが出来るのです。勉強はこだわり力を高める実践の場です。


コメント
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