英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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準備はできているか?

2020年02月21日 | 閑話
30年前の今日、高3だった私は第一志望の早稲田大学政治経済学部を受験し、打ちのめされました。

一丁前に志望だけは高いが、それに見合った“準備”をしなかった若かりし頃の自分。“準備”とは、志望校の過去問を解き、合格のために求められる学力レベルを知り、そのレベルに到達するために、何をどのように勉強するか見定めて日々継続すること。そのどれ一つとてできていなかった自分。

試験があまりにもできず、「不合格」という現実を受け入れなければならなかったその夜。半ばやけっぱちになり、宿泊していたビジネスホテルの近くのゲームセンターで無為に時間を過ごし、夜9時くらいにそのゲーセンを出たときに見上げた東京の空。

2月にしては暖かく、雨になりそうな、湿った重い空気が私を取り囲みました。「合格を確信し、充実感と共にこの空を見上げている人もいるんだろうな」と妙に感傷的になっていた自分に、「よう、兄ちゃん。何か空に見えるのかい?」と、ホームレスに話しかけられたことも、鮮明に覚えています。

自分がいかに不甲斐なく中途半端な人間かを思い知らされ、そして、生まれて初めて「自分で人生を変えよう」と心に誓いました。不甲斐ない自分にサヨナラできたのが、この日でした。
30年前の今日、悔しさと新たな決意が交錯する中、ホテルの自室で破った問題用紙。これを見ると、あの日のことを昨日のことのように思い出します。

あの挫折があったから自分を変えることができ、現在の自分があります。挫折とは、その時は辛いものでしかないかも知れませんが、時が経てば人生の転換点にもなりえます。私の場合、あの日から目標設定だけでなく、準備の大切さを意識するようになりました。目標達成のために何をどこまでするかを見定め、日々の継続という“準備”を心がけるようになりました。

大学受験では受験生それぞれにドラマがあります。あと少し、もう少しです。大学受験生諸君、今生きているこの瞬間と感じている思いをしっかりと心に刻み、残りの時間を走り切ってほしい。


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