英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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絶大なプラシーボ効果

2020年07月16日 | 指導現場にて
『金フレ』の著者で知られるTEX加藤先生がFacebookでこんなつぶやきをされていました。
東大の教授が、以前、教師に対する学生の尊敬の念が、どの程度、学習効果に影響するかを実験したそうです。TOEIC満点講師という偽の肩書の役者と、普通の英語の先生に同レベルの学生を指導させたところ、偽講師の方が、学習効果が高いという結果が出たそうです。オンライン授業では、対面授業と比較して、学生の講師に対する尊敬の念が生まれづらいことを課題の一つとして指摘されていました。興味深いですね。
(TEX加藤先生の2020/07/15のFacebookより)
確か十数年前の英検2級で、placebo effect(プラシーボ効果)について考察した長文が出題されました。placebo とは「偽薬」のことで、薬として何の効果もないただの小麦粉や砂糖などを丸め固めただけのものを名医から渡されて服用すると、普通の医者から渡された本物の薬よりも効果が高く、副作用の心配も全くないという内容です。

TEX加藤先生が今回紹介されている東大教授の実験結果も、まさにプラシーボ効果ですね。あらゆる手段を講じて生徒のやる気を引き出す必要性を再認識できます。当然ですが、実験ではなく本当の教育現場で嘘の肩書を喧呼するのは詐欺になりますから、講師は本物の肩書を取るべく研鑽が求められます。ちなみに、私の取得資格や肩書はプロフィールをご覧ください(^^♪

そして、新型コロナウイルス禍の教育現場で利用が増えてきたオンライン授業で講師に対する尊敬の念が生まれずらいのも納得です。やはり同じ空間の空気を共有すること生まれるimprovisation(即興性)が講師に対する尊敬の念につながっているのは、16年間の講師経験として、既知の事実です。

私の学院でも4月の緊急事態宣言下にZOOMでオンライン授業に対応しましたが、希望者は1名だけであり、その生徒以外はすべて従来通りの対面式アナログ授業を希望されました。その1名も遠方の生徒であり、高校がお休みでこちらに来る都合がないので、仕方なくオンラインでした。

オンライン授業は確かに感染のリスクはありませんが、その場で醸し出される雰囲気が冷え切ってしまう感じがします。感染リスクがなく、対策もしっかりできている限り、対面式アナログ授業であるべきでしょう。ただ、新型コロナウイルスだけでなく結核の集団感染も報告されていますので、オンラインの可能性も掘り下げていくことも求められますね。
ところで、私の最高のプラシーボは炭酸水です。この時期は仕事を終えて帰宅するとどうしても冷えたビールを飲みたくなりますが、最初の一杯を冷えた炭酸水にすれば、それだけで脳がビールを飲んだと勘違いし、満足してしまいます。私は約8年前から晩酌代わりに炭酸水を飲み始めましたが、平日はアルコールを飲まなくなりました。結果、摂取カロリーが減り、睡眠時間が増え、その後始めた筋トレやランニングと相まって、体重は学生時代と全く変わっておりません。炭酸水のプラシーボ効果は絶大なのです(笑)。


コメント
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