帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

ジャケット

2005年09月30日 | バイク

今日の朝、バイク用ジャケットを出しました。
秋が深まるにつれて、これなしでは乗れなくなります。
職場は、東の方向。
澄んだ空気の中を、朝の光に包まれて走りますが、まわりに広がる茶畑にも、夏とは異なる微妙な変化を感じます。
水平4気筒、1200CCのエンジンはシリンダーの温度上昇に伴い、メカニカルノイズが小さくなる性質を持っています。
一速ギアのまま、わずか3秒、12500回転で100Kmまで加速できるこのバイクも、その性能を発揮できるところはありません。
人間の作り出した、スピードに対しての飽くなき要求は、非現実的スピードと加速力をこのバイクに持たせ、その不要なパワーに跨っているのも私です。
信号に止まり、ヘルメットのシールドを少し上げ、太陽の光をさらに強く感じ
てみます。 ふとジャケットの中にとどまる、自分の体が出したぬくもりを、肌が感じます。
毎日のふとしたことから見えて来る、”生きている”と言う実感を感じるのが私は好きです。
「プッ!」と後ろの車が軽くクラクションを鳴らし、すでに信号が青に変わっている事を知らせてくれます。 軽く手をあげ、「サンキュー!」の合図を送り。
ニュートラルからギアを蹴り込むと、クラッチをつなぎながらエンジン回転を軽く6000回転まであげて加速。 一瞬で法廷速度を越えるので、ギアをオーバートップまで上げながらアクセルを戻しに規定速度に保ちます。
先ほどの車はすでに遥か後方、ミラーの中で点になっています。
ポータブルプレーヤーのイヤホンから、アップテンポの曲が流れ始めます。
シールドを下げ、真正面にいる太陽を新たな目標にすえ、再びアクセルを開けます。 秋という季節を全身に感じながら走るのが、私は好きです。