あさジョギングしていると、カラスが騒々しい。
一時は人の頭の上3mくらいのところを威嚇しながら飛んでいくような事がありました。
このあたりは女性や小学生などがこの季節によく頭の髪の毛を引っ張られたりとするので有名ですが。
このカラス、人間の男と女では明らかに違いを見出しています。 どういったところを捕らえているのからはわかりませんが、とにかく騒々しい。
走っている人の横を電柱から電柱へと移動しながらガアガアと大騒ぎ。
面白いのは、カラスの夫婦により、人への威嚇の仕方が違う事ですね。
仕事しているところは面積が広大ですから、それぞれ違うところに巣を作ってますが。
あるツガイは人へ直接的な行動に出てきます、他のツガイは、口に小枝をくわえてそれを伝染などに打ち付けて威嚇しています、大きめの小枝を振り回して伝染などに打ち付けて音を立てているのですが。
疲れるだろーおまえ・・・・・(--;)という感じです。 他にはとにかく10mくらい頭の上を円状にぐるぐる回りながら騒ぐやつ、遠巻きに見ながらやたらと集まって騒ぐやつと、同じカラスでもそれぞれ個性的です。 たいてい私は無視ですが、頭すれすれにくるような場合、石ころを持って反撃します。
するとカラスは一度石を投げると、それが届く範囲にはこないのですね。
来ても、投げる構えをすると飛んで距離を保ちます。
このー!とムキになる私も子供ですが、そんなやり取りを彼らと2週間ほど続けています。
しかし、今日の朝のことです、いつものツガイ一組に元気がありません。
いつもなら一番先に飛んできて騒ぐはずが、電柱の上で力なくぽつんとしています。
私を見ても、鳴くこともなければ、威嚇もありません。
このとき思い出したのは、カラスの場合、完全に飛べる前に巣から飛びだ巣という独特の巣立ちです。
正確には飛び出すというより、半分おちるわけで、これがカラスの巣立ちでもあるわけです。
まともに飛べないわけですから、猫や犬ににやられたり、車に引かれたりします。
親はえさを与えず、腹ペコになり自分の力で飛ぶのを見守っているわけです。
カラスの一生においての最大の危機でもあり、最大の冒険でもあります。
子ガラスが生きている限りは、とにかく人間などの生き物をちかづけません。
その親ガラスが突然しゅんとしているという事は、子供の死を意味するのですね。
ジョギングの足をふと止めて、見上げた電柱の上にたたずむその姿に、人間と共通した悲しみがあることを感じました。 カラスといえども子を失う悲しみは人と同じなのですね、なんとも複雑な気持ちになった今日でした。