アメリカからキャンピングカー(ダッジ)の部品が到着しました。
今回のトラブルの原因であるPCM(パワートレインコントロールモジュールの略で日本ではECUという事が多いです)、ついでだからと注文のサーモスタット&ガスケット、あと1つはトラブルシューティング&予備部品としての水温センサーの合計4つで送料なんだかんだ込みで総額約5万円。
これを日本で頼むとPCMが10万、サーモスタットが2500円、ガスケットが250円、水温センサーが1万3千円ななんぞというとんでもない金額になります。
部品がきてまず何をやったのかというなら水温センサの抵抗測定。
というのは理由がありまして、実はネットで調べた資料では平温で500から1100オームとなっており、エンジン運転時で1340オーム以上。
ところがHAYNESのマニュアルでは17900から10800オーム(平温)でエンジン運転時に1170-820となっており、 当然のことながら
「いったいどちらが正しいんや?」 ということになるわけです。
ちなみに自分の車についている現物を測定すると平温時で約9500オーム、エンジン運転時は500オーム程度で、これも書かれている数値と違います。
これでは何が正しくてどれが間違いなのかさっぱり分からないわけで、へタスりゃ正常な部品を壊れているとおもって交換する様な羽目になってしまう。
そんじゃ困るというわけでして、スペアという事もかねて新品の部品を取り寄せて、どれが正しいか判断する事にしたわけです。
テスターを持ってきて真新しい水温センサの抵抗を測ると平温時(約20℃)で9500オーム。
、そしてなべに水を入れて沸騰直前まで温度を上げて(約80℃)、「あちち」とか言いながら抵抗を測ると500オーム、結果車についていた水温センサが一番正しく(あたりまえか~?)、それ以外の資料がまちがっていたということ。
まあ、アメちゃん製品の世界ではよくある話で、ついでにHAYNESマニュアルの最大弱点である電装系資料としてのいい加減さを再度露呈したような感じになってしまいました。
ふー (――;) ため息
やっぱり信じられるのは自分だけということでしょうかね~? こうした事があるから、人の言うことをそのままず素直に受け取らず、逐一考えて処理する癖がついてしまったのでしょうか?
・・・・なんちゃって (^^)
さて同梱?されていたPCMのほうですがすでに交換してテスト済み、こちらは当然に問題なし。
ただ、季節が冬に入りかけていてエンジン室内が高温になりにくいために完全にOKとはいいがたいのですが、交換した故障PCMを修理するために手をつけた事から原因が特定でき、そこからほぼ100%修理完了と判断しています。
P CMは当たり前ですが、ただのエンジン制御用コンピュータで、今のパソコン等に比べればシンプルな構造。
基本的に普通の使い方をしている分には壊れる事はまずありませんが、それでもいかれるとすればたいていは品質の問題、特にこの車の年式である頃に某国の某メーカーがコンデンサ内部に入れる電解液を間違いえるというとんでもない事をしでかし(一部の人たちは知っていると思いますが)、さらにそこでつくられたコンデンサがパソコンから家電製品、こうした車の重要部品にいたるまで使われまくってしまい、ただしそれによりおきる故障は数年立たないと分からない事もあってか、それとも隠蔽していて分からなかったのか?
またメーカーもこうしたことは封印したがる上に食べ物とは異なり命に直接結びつくようなものでもないためにそ知らぬ顔をしているのか?
とにかく世界中に流れてしまった・・・ 当然こうした車の部品としては高温にさらされる傾向があることから、ただでさえ駄目になる事の多いこの部品に品質の問題が加われば当然におきるものは起きる訳でして、そんなわけで不要となったPCMを修理開始、 その模様は後日詳しく報告します。