帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

花鯛 とサザエと、 包丁人

2016年10月02日 | Weblog

本当なら、伊豆半島の先端でサーフィンなんぞして遊んでいたはずの翔。

この日記に何度も書いている様に、今年の異常気象で全く天気の予想が付かないばかりか、雨ばかり。

 

そんなわけで、予定していた週末キャンプは中止。

 

なんせ長距離を走って、高速道路と有料道路、燃料代を使って、 海を眺めていたんじゃ~余りにも情けないですから。 

 

で、予定壊れた昨日はというと、ウインドサーフィンの道具を全部降ろして車の掃除。

「今日は?」というなら、 朝の3時半起床で4時には家を出て、 三崎の朝市に行ってきました。

 

いえ、 一人ではなく、そのサーフィン遊びに一緒にいくはずだった娘と、家内が同伴。

 

着いたのが朝の6時少し回った頃で、昨日テレビで紹介されていたことも有り、何時もより倍くらいの駐車車両。

 アチャ~~~~

それでも運良く、近くが空いたので、そこに車を入れて市へ、

 

まずは有名なクローバー亭の出している出店に行き、ワンコインランチ(なぜかランチ)、とモツ汁を買って、店舗横のテーブルで朝ごはん。

 

相変わらず何を食べても美味しいんです、ここの料理は。

 

食べている途中、テーブルの奥の席で、漁師さん?らしき人達3人が酒の缶を開けて陽気なおしゃべり。

なんつ~か・・・・ 朝だぜよまだ (笑)

 

お腹いっぱいになると、買い出し開始。

一通り見て歩きますけど、人気のあるお店は大体決まっていて、僕のお目当ての魚屋さんもそのうちの一つ。

売って見るものをみると、やっぱり・・・・・、青物が全くないんです。

今年は、自分がカヤック出してもあたりすら来ないし、収穫はゼロ。

昨年もそうですけど、台風が連チャンで来て 海が荒れて汚れると鯖やイナダの類が採れなくなる。

 

全く無い青物ですけど、そのかわりにデカイハマグリや鯛が沢山売られてた。

売られていたのは花鯛がメインですけど、 安いぞい! 

 

味は真鯛とほとんど同じで、安さが魅力の花鯛ですけど、 それを6匹、 1000円で購入、

ほかにサザエのデカイの一山1500円を、魚購入したと言う事で値引いてもらい1200円、

とりあえずはこれで、楽しい夕飯になりそうです。

朝市を出ると、 まだ時間が早いので湘南に有る温泉へ直行。

1時間半ばかりサウナや寝湯等で楽しむと、途中でランチ食べて帰宅。

 

家内が息子夫婦に連絡しておいたので、家に着くといいタイミングで息子夫婦と鉢合わせ。

 

で、早速包丁人に変身する僕。  「ラッシャィ!!」

 

6匹有る花鯛を全部刺し身にして、アラ汁も造る。

身の柔らかい花鯛ですから、本当なら皮表面を、瞬間的にお湯さらしし、そのまま食べるべきなのですけど、買った花鯛そのものが20cm程度なのと、魚の皮がどうしても苦手な僕は、完全に皮と身を分離。

 

その代わりに身が崩れてしまいますが、 新鮮で全く臭みのない白身の甘さがそのまま味わえます。

*朝市で売っているメロンジュースを買う家の娘。 300円は高いぞなもし!

実は、今回買った花鯛、6匹の内5匹がメス、 一匹がオス。

で、卵巣と白子が目一杯膨らんでいて、これを美味しく食べない手はない。

 

鍋に、それと中落ちのアラを放り込むと、水入れてそのまま火にかけます。

お湯に入れる方法と水から焚き上げる方法がありますが、今回は水から。

 

鰹の出汁、乾燥わかめ、小エビを加えて、最後に味噌をぶち込んで味整える。

僕特製?アラ汁の出来上がり。 

 

 

ただ、卵巣が溶け込むと、卵を味噌汁に入れたのと近い味になり、その分少しだけ生臭くなる。

 

言い方変えると、汁がとても濃厚になる代わりに、臭さが美味しさを半減させてしまうんです。

そこで登場するのは大葉(シソの葉)

 

食べる直前に刻んで、アツアツのアラ汁を椀に盛ったら、 それを放り込む。

 

一発で臭みが消えて無くなり、濃厚な味と大葉の香りが調和して、半端なく美味い。

 

色々な料理をやる僕ですけど、魚はアラ部分も捨てる事がほとんど無く、内蔵と頭を除いてほぼ全部食べるんです。

特に今回みたいな美味しいオマケが付いていたら、大喜び。

甘辛く煮るか、他に料理として活かすか、それを食さない手はありませんから。

*本当は頭の部分もダッジオーブンを使って、長時間調理すると骨ごと食べられるとても美味しい食材なのですけど、なんせ大変なので余りやりません。

 

息子夫婦が帰宅する際、ワザと冷凍庫に入れて半分シャリシャリになりかけた位の鯛の刺身と、先程のアラ汁、デカイサザエ6個をもたせました。

 

普段は決して台所に立たない僕ですけど、 もし居た時は、必ず美味しいものが食べられる、そう娘も、息子夫婦も、孫も思っている。

子供の頃から時々食べられる、父の手作り料理の味、それが将来 親父の思い出になるときがかならず来る。

 

嫌われたり疎まれたり、鼻つまみ者として家族に適当にあしらわれながら生きていく事は考えたくもなく、所詮一度だけしか歩めない人生なら、

多くの人に囲まれる、温かき時を送りたいと思う翔なのです。