帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

お殿様商売

2018年03月01日 | Weblog

エアコンの冷えが今ひとつのボンゴ君。

マツダに行って、エアコンの症状を伝え、どう思う?と聞いたところ、

現在、「車のエアコンは全部デンソーさんに全て出してやってもらっている」との事。

そうなんだ・・・・・と思い、

一応、エアコン関連の 配管図面などをもらうと、その後デンソーへ。

 

受付のおばさんはともかくも、 電装整備士が来ないことには始まらないので待っていると、

しばらくして奥から一人登場。

 

エアコンの症状を伝えて、そこまでは良かった。

ところが、「後ろに増設のキャビン・エアコンユニットが乗ったタイプです」と言ったとたん、態度激変。

うちは、「純正のエアコンしかやりませんから!」

えっ! と思うけど、 とりあえずキャビンのユニットを見せたら、 「あ~これね!」

名前は知っているけど、「部品ないよ! これ!」と言ってきた。

 

「だろうな~」とは僕も思うけど、 そのまま続けて話をしていると、 「大体。ガスは何グラムなんですか?」と来た。 Oh!

すぐに「は~」 と思うけど、純正のユニットにサブコンデンサと、キャビンエバポが乗ったエアコンなら、純正のグラム数と圧を一覧で持っているはずだから、 

それに+α でゲージ付けて同圧にすれば良いだけのことじゃん! しらんのか?そんな基礎すらこの整備士は????

「なんだこいつ!」 と思ってしまいましたけど、すぐその後に、” あ~そうね! 要はやりたくないのね! ” と、気がついた。

こうなるともう、何の意味も無い話しを時間無駄にしながらすることになる。

さすがに、こちらの表情が変わったのに気がついたのか?  エンジンをかけて、車の下に段ボールを引いて潜り込んでくれた。

指で配管を挟んで、管の温度をみているわけですが「多分ここですよ!」と言ってはくれた物の、 サブコンデンサの詰まりがどうとかで、 ほぼ見当違いのこといっているし    だめだこりゃ・・・・

あきれ果てて「解りました、 ありがとうございました!」 といって店を離れた。

 

 

「は~」とため息付く僕。

何時の頃からでしょうか? 車のエアコンというのは、馬鹿みたいに高度な知識が無いと扱えない代物というイメージができあがってしまい、故にこうした”お殿様商売店”が出現する。

決められたとおりに、決められた作業して、 下手すりゃ配管からポンプやらなにやらごっそり交換して、

20万だ30万だ平然と請求してくる。

際限なく楽で、知識も知恵も、能力もへったくれも有ったものじゃない。

 

基本的に、空調が仕事の一部である僕からすれば、車のエアコンの構造なんて馬鹿みたいに簡単で、 

基本は ポンプ と コンデンサ と エバポレータの三つ。

それにエキスパンションバルブ、リキッドタンク&レシーバー、圧力スイッチがプラスされるだけの、

子供でも解るような単純構造。

 

自分がなんでデンソーに持って行ったか?というと、 要は出来るだけ無駄な出費をしたくなかっただけで、蛍光剤やフロンセンサー機 等を使って、どこなのか?を教えてもらいたかったし、

またポンプがダメなら交換と、問題点を絞って、無駄無しにピンポイント整備してもらいたかった訳だ。

でないと、ほぼ一度だけの作業の為に、不要な測定器などを買い込まねばならないからだ。

コンプレッサーの交換だろうな・・・・と考えていたので、リビルト使って工賃込みで 5~6万くらいかな?なんて思っていたんだけど、そんなどころの話じゃ~ない。

点検だけで8000円、 ゲージ付けて計ると+2000円って、 なんでそんなに高いの?

で、「もしポンプ交換するといくらになるん?」と概算聞いたら 10~15万円です!って、

「ふざけるな!」と言いたくなる。

 

それだけ払うなら、エアコンの部品を丸ごと全交換できちゃうじゃん!

ポンプリビルト 3万5千、 コンデンサー2万 エバポレーター(エキパン付き)2万、リキタン1万

後はOリングでこれは一つ100円として1000円程度。

総額8万5千円、 フロンが1000円として 8万6千円。

配管交換が出てもプラス4万程度。

 

 

なんつ~あほらしさ・・・・・

 

でだ、もしエアコンの冷えが悪い原因がポンプの交換となるのだけど、診断と工賃で12万円の利益?????

でも、大抵はリキタンと エキパンを セットで交換するのがセオリーなので、15万になる。

 

ひたすら胸くそが悪い。

 

そこで、ムカムカしながら職場に戻ると、 「やはりやりますよ! 自分で」 くそ~・・・

 

で、終業後。

まず配管類を全て点検、漏れが有ると、オイルの跡がマークとして出るので、メインコンデンサ、サブコンデンサ、とくまなく見て回る。

特段漏れは無いようなので、やはりコンプレッサーの加圧不足か?と 

久しぶりにゲージを引っ張り出し、 ラインにつなげて見ると、低圧が2kに対して高圧が6kと確かに低い。

フロン有ったよな~とごそごそ探すと一本有ったので、 ガスを追加してみた。

バルブ開けると吸い込まれて、低圧が少しあがって2.5k 高圧が7~8K程度まであがって、

ここで一度補給をストップ。

 

そのまま、しばらくゲージを見ていたら、あれれ?????

あがっていたはずの圧がまた2k と6kに戻ってしまった。

やっぱりどこかで漏れている。 

 

コンプレッサーだけかな?と思うけど、エバポレーターの可能性も否定できない。

まずはキャビン側のエアコンのバルブを開けて、冷えを確かめると確かに冷えている。

外気温がそんなに高くないので、激冷たい風という訳では無いけど、 明らかに冷えが確認できる。

エバポのドレンラインをよく見てみると、全くオイルの跡が無い。

一番良いのはカバーをはぐることですけど、これヒータのラインが噛んでいるので、簡単には開けられない。

もしここから漏れていたら、 代替え品を使うことになり、 これが6万円。

最終的にだけの話なので、今回は正常と仮定して次。

 

運転キャビンのエバポレーターが有る。

こちらの冷えが悪くて問題なのですけど、 ブロアーレジスターを外して、その狭い窓?から中を見た感じでは悪くは無い。

となると、漏れはやはりコンプレッサーだけか? 

 

で、もう一度車の下に潜り込むと、エバポレーターのドレンがすぐ目に付いた。

あ!・・・・・・・・・・オイルの痕跡・・・・・ 

 

となるとだ、 もしエアコンを修理するとなると、この怪しいエバポレーター、そしてこれまたオイル漏れのホコリモコモコ痕があるコンプレッサーになる。

 

エバポレーターは、機械的な回転部分が無いので、 中古でも問題なく、 付属でエキパンまで付いてくるので、冷え確認済みの物を中古で仕入れれば、

新品(エキパン付き)で2万5千円も払わなくてすむ。

 

リキッドタンク&レシーバーは新品しか方法が無いので1万。

 

後はリビルトの Air Conditionerコンプレッサーで、 そのほか交換するOリング類。

 

さっそくエバポレーターから探すとします。