なんとなく 加速時のエンジン不調を訴えるパジェロミニ、 多分プラグだろうな~と思うので交換作業しました。
ターボの場合、インタークーラーやら何やらが載っかっているので面倒くさいのですが、ディーラーなんぞに
もちこんでやってもらったりするとプラグ代込みで1万近くかかったりする。 しかも5000kmから10000km
ごとにそれが来るので結構な出費。
でも自分でやればプラグ 168円X4本だけの費用と、 700円も掛からない。
工具は ペンチ、+ドライバー 10mm&12mmのソケットレンチ、 16mmのプラグ回し だけで、作業は少し面倒ではある物の簡単です。
まずはボンネットを開けますが、ターボの場合ですぐに目に付くのがインタークーラー。
白い輪っかの処にインタークーラーの 固定ボルトがあり、一つはすぐに見えますが、あと二つは裏側にあります。
黄色い矢印はまず先に外すべきクランプ類、 三つあり 一つはペンチでゆるめ、あと二つは+ドライバーでゆるめます。
それぞれの部分の詳細写真。
全部ゆるめたら、インタークーラー全体を両手で持って、全体をこじるような感じでホースから抜きます、 少し堅い感じがしますが、まず壊れることは
無いので大丈夫。
するとエンジン全体の姿が見えます。
早速プラグ交換と行きたいところですが、 実は真上に余計な物が横に通っていて、大変に整備しにくいのでそれを除きます。
まずPVCのホースを抜きます。
クランプを動かし(黄色矢印)、次にホース全体を左に移動させる感じで抜きます。
ところが、「あっ! 折れた~~~~~~!」 信じられないことにホースが折れてしまった・・・・ 普通は柔軟性があって簡単に抜ける物なのですが、
真冬の気温マイナス時に、冷え切った状態(ある程度エンジンが暖まっていない状態)で作業すると こうした樹脂やホース類が堅くなっていて、突然折れたりする事はよく有るんです。
しかし、このホースが折れるとは・・・・・信じられない。
新車ならまずあり得ない事ですが、年代物の平成7年物(約15年乗っている車)車で、 16万キロくらい走っていると、こうしたことは別段珍しくない。
「あ~あ・・・・・」 これはあとで交換になります、 値段的には1000円くらいだと思います。
次にインタークーラー取り付けスティ
黄色矢印のボルトをゆるめ、 スティはピンク矢印のバキュームホースをくぐらせるか、後にホースを抜き取るのでそのときに
取り除いてください。
ピンク色のバキュームホースは 黄色矢印のホースの差し込み部分を指でねじるようにして抜きます。
もし固着していたらペンチでホースの上から挟んで、軸方向に回す感じでグニグニやると固着が取れますので、後は指で引き抜く。
写真ではどのホースかわかりやすくするために、だいぶ右側を持っていますが、
もっと刺し込み部分に近いところを持ってください、 くれぐれも引っ張らないように。
*切れることもありますから。
これでホースは外れ、インタークーラスティとイグニッションコイルは抜けますが、もう少し
作業性をよくするには バキュームコントローラバルブを動かした方が良いです。 抜いたホースの反対側に、電気配線のついた馬みたいなかっこうした部品がありますが、 それを留めている金具のボルト(黄色矢印)が二つあり、 左は緩めるだけ、右のは抜いてしまいます。
するとホースを押せる可動範囲が赤矢印のように広くなり、後の作業がやりやすいんです。
そしてイグニッションコイルを取り外します。
パジェロの場合、イグニッションコイルが二つ、4番シリンダと2番シリンダのスパークプラグの上に被さるようになっています、
他の二つのシリンダへは、それぞれのコイルからプラグコードで二つ配線され、合計4本のプラグを点火している。
ちなみにシリンダー番号はフロントから写真の順番。 配線が分らなくなったらこの写真を参考に。
イグニッションコイルの取り外しは簡単、 2本の固定ボルトを抜くだけ。
二つのコイルのボルトが抜けたら プラグに被さっているブーツを抜きますが、これはブーツのゴム部分をペンチなどでつかんで上に引き抜きます。
絶対にコードを持って引っ張らないこと、 コードの内部断線トラブルの原因になるので、写真の白丸部分を指で挟んで、もしくはペンチを使うこと。 ブーツプライヤーが有ればベストです。
あれれ? なんか変? なんだこりゃ? なんとエンジン不調の原因が分りました。
プラグブーツ内の配線がそのまま切れている・・・・・・ こんな事は初めてですが、イグニッションコードをこれまで交換したことが無いので、あり得ない話ではない。
コードを持って毎度引っ張っていると内部断線というのは有るのですが、ブーツ内で配線が切れるというのは何じゃらホイ?
ブーツ側は
切れた配線をとりだしてみると、 エンジン振動による経年劣化で起きたことがわかります。
ていうか? この造りだと、ブーツを持って抜くという正規の方法で作業しても、コード引っ張っているのと代わらんだろ?構造的に? この辺がMitsubishiのいい加減な処。
断線部分を見ると、振動による内部断線を初めの原因として、コード内部で火花飛んで熱が発生し、炭化しているのがわかる、指で触ると炭になったのがぽろぽろと落ちてきますので。
ただ、プラグコードはオイルとおなじく消耗品なので 本当なら定期交換するのが良いのですが、横着しているとこうなる典型見本ともいえる ぎゃははは! 高いんだもん。
イグニッションコイル本体は、二つのボルトを外せば普通に手でもって上に抜けば簡単に外れます。
何時もはプラグコードをつけたまま抜いていますが、今回はプラグコードとコイルを全部はずしました、交換する為です。 方法としてはどちらでも良いのですが。
二本の劣化した二つの ハイテンションコードは後で交換します。
もう一つのイグニッションコイルもはずす。
これでスパークプラグが全部丸見えとなります、 交換にはプラグレンチ
取り外したプラグを観てみましたが、燃焼は良好な様です、少しやけ気味な感じもしますがOKでしょう!。
交換する AC DELCOのプラグと並べて比較。 AC DELCOの方が 電極が細いですね。
前回交換したのは、家に在庫であったNGKのプラグで、今回は AC DELCO。
性能的にはまったく一緒で 、パジェロミニの場合 メンテナンスを極力少なくしたい場合はイリジウム(一本4~5千円)、 ノーマルなら 一本800円前後、 AC DELCOなら 170円くらい、とだいぶ違う。 もちろん僕はAC DELCOです。
交換は8千~1万キロに一回やっているので、年に一度という感じです。
プラグを取り付ける際に注意すべき点ですが、それは締めかた。
日本製のプラグは 軽く締めていって、堅くなったらそこから半回転~3/4回転程回して強く締める。 僕は半回転です
AC DELCOは これが1/4回転と、締める量が少なく、これ間違えて無理にねじ込むとプラグそのものねじ切れ、ディーラでオーバーホールになりますので注意。
一度取り付けたプラグを外して再度取り付ける場合は、 軽く締めていき、堅くなった処から日本製だと1/4回転回すか回さない程度。
ACDELCOだと 堅くなったところから1/8回転くらいです。 この締め込み量の差は、プラグの金属製ガスケットの構造的な差によるものです。
さてプラグ交換後の組み立て方ですが、手順は上記を全く逆に戻していくだけの事で、特別な作業はありません。
ちなみに折れたPVCバルブホースは内部にビニールホースを突っ込んで応急処置しましたので、 後に新品に変えます。
駄目になったプラグコードですが、午後に有人の整備工場に新品が届いたので、 バイクでとりにいって交換しました。
社外品ですが、見てみたら欠陥構造のMitsubishiと全く違う、信頼製の高い構造になっていました。
世界のNGKですからね。
そして全部戻して、めでたく作業終了となりました。
イェイ!