これはかなり新しい言い方だ。
Wiktionaryには次のように定義されていた。
https://en.wiktionary.org/wiki/move_the_needle
(idiomatic) To change a situation to a noticeable degree.
すなわち、「〈比喩〉目立った変化をもたらす」ということであろう。
今日のGetUpEnglishはこの表現を学習する。
Wiktionaryには次の用例が示されていた。
○Practical Example
[G]iven Apple’s huge success and its sheer magnitude, it needs a monstrous new product or enhancement of an existing product to move the needle on growth.
「アップルが大成功を収め、巨大な存在を示していることを考えると、状況を劇的に変えるには、世間を驚かす新製品を投入するか、現存商品を強化する必要がある」
●Extra Point
こういう言い方もできるようだ。
◎Extra Example
We need to move the needle on global poverty.
「世界の貧困状況を劇的に変える必要がある」
なお、DMM英会話のブログ(https://eikaiwa.dmm.com/blog/27089/)
このすばらしい記述があった。敬意を込めて、添付させていただく。
4. “I don’t think it will move the needle.”
「それでは針は動かないと思う」と直訳されるこのイディオム。一説には、ここでいう針は、昔のアナログ式のVUメーター(音量を指示するための測定器)に由来していると言われています。
この「針」は、「目立った変化」を指します。ですから、”I don’t think it will move the needle”は、「目立った変化を生まないと思う」という意味になります。
VUメーターの由来の話に戻りますが、音を録音しようとする時、小さすぎる音にはメーターが反応しなかったそうです。このことから、”move the needle” が十分な変化がないことを表すようになったのだとか。
十分な変化がある場合は、”It will move the needle.”とポジティブに使うことができます。
Forbesの記事では、この表現をベンチャーキャピタルが好む表現として紹介しています。スタートアップにとってのキャッシュフロー、ユーザー数の伸びといったさまざまな側面で、十分な反響を生まない時にVCが使うと解説しています。
SNS系のアプリを運用するスタートアップが、ユーザー数を爆発的に伸ばすための新機能について議論しているなら、例えばこんな風に会話するかもしれません。
使用例
A: “We need more users. We need an idea that will move the needle.”
(もっとユーザを増やす必要がある。目に止まる変化を生むアイディアが必要だ。)
B: “What about live streaming? That might move the needle.”
(動画のライブ配信はどうかな?それならインパクトがありそうだ。)