英日翻訳をしていると日本語にしにくい語は当然ある。
今日紹介するworryingとworryinglyもそうだ。
worryingは「(事態などが)気をもませる、気がかりな」(コンパスローズ)
当然動詞worry(心配する)の意味も含まれているから、それも考えて日本語にする必要がある。
○Practical Example
"The increasing pollution levels are worrying."
「汚染の拡大が心配だ」
●Extra Point
文頭でも使われる。
◎Extra Example
"Worryingly, the patient's condition seems to be deteriorating."
「患者の状態が悪化しているようで、心配だ」
「心配なことに、患者の状態が悪化しているようだ」と語順通りに訳すのが常套だが、わかりやすさが求められる翻訳であれば、試訳のようにしてよい。
☆Extra Extra Point
次の文をどう訳すべきか?
★Extra Extra Example
"In the early days of jet engines, the 1950s, crashes—and fatalities—were worryingly common."
普通に訳せば、「ジェットエンジンの初期の1950 年代には、墜落と死亡事故が心配なほど頻繁に発生していた」となるだろうが、なんとなくぎこちない日本語であることは否めない。
この日本語は普通はどういうかを考えて、
「ジェットエンジン開発されたばかりの1950年代は、頻発する墜落事故(と死亡事故)は社会の不安要因だった」くらいにしてもよいと思う。