日本では「風邪を『引く』」というが、英語ではto catch a coldという。
○Practical Example
“I caught a cold on the weekend when I went to Nikko.”
“It’s a lot colder there than in Tokyo, Mr. Sarutani.”
「週末に日光に行って、風邪を引いちゃったよ」
「猿谷さん、日光は東京よりずっと寒いです」
●Extra Point
coldには、light, heavy, terrible, awfulなどなど、たくさんの形容詞が付く。
◎Extra Example
“Mr. Sarutani caught a really bad cold last weekend.”
“He came back sneezing all over the office and gave his cold to everyone.”
「猿谷さんは週末、大変な風邪を引いてしまった」
「出社するなりくしゅんくしゅんとずっとくしゃみをしていて、みんなに風邪をまき散らした」
どんな国も、farmer(農民、農夫)に頼っている。
○Practical Example
“Farmers are finding it difficult to find wives these days.”
“It shouldn’t be so hard. A lot of women want to live in the countryside.”
「最近は農家にお嫁さんが来てくれないんだ」
「そんなはずはないよ。多くの女性は田舎で暮らしたいと思っている」
●Extra Point
to farmで、「(土地を)耕作する」。
◎Extra Example
“Farmers in Australia farm a lot of wheat.”
“This year, they say, the wheat crop is very good.”
「オーストラリアの農家は、小麦をたくさん栽培している」
「今年の小麦はとてもいいそうだ」
televisionは、よくon televisionの形で使われる。
○Practical example
“There’s going to be a general election!”
“Yeah, Taro, I know. I saw the news on television.”
「総選挙になるぞ!」
「うん、太郎、わかってる。テレビでそのニュースを見た」
●Extra Point
to televizeで、「テレビで放送する[される]」。イギリス英語はtelevise.
◎Extra Example
“The news about the general election was televised last night.”
“Really? Oh, Taro, I wonder if there will be a change of government.”
「昨日の夜、総選挙のニュースがテレビで報道されていたよ」
「ほんとう? 太郎、政権交代は起きるのだろうか」
change of governmentは、「政権交代」。
さて、「テレビを観る」は、to watch television? それともto see television?
では、「映画を観る」は?
答えは、『日めくり現代英語帳』上巻2月24日のレッスンをごらんください。
雨ニモマケズ Strong in the rain
宮沢賢治に関する評論や研究に贈られる、花巻市の「宮沢賢治賞」。第18回の今年は、作家で東京工業大世界文明センター長のロジャー・パルバースさん(64)(川崎市)が選ばれた。贈呈式では、「チョー気持ちいい」と会場を沸かせ、「『銀河鉄道の夜』は北半球から南半球に走っている。だから、賢治の魂は今ごろ、タスマニアの上空を飛んでいるはず」とユーモアたっぷりに受賞の喜びを表した。
約40年にわたる賢治の研究・翻訳が評価された。英国で昨年刊行した賢治の英訳詩集では、「雨ニモマケズ」を「Strong in the rain」と訳した。これまでの翻訳では、否定形で表現しているのがほとんだが、「この言葉には、人を救うために丈夫な体を持ちたいという賢治の祈りが込められている」と読み解いた。
同賞選考委員会の委員長を務める詩人の森三紗さんは「賢治の精神を深く理解して選んだ言葉で、今までだれも思いつかなかった斬新な表現」と絶賛する。
米ニューヨーク生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校とハーバード大大学院でソビエト近代史を学び、ワルシャワやパリに留学。その後、帰国した米国はベトナム戦争のまっただ中。縁もゆかりもない日本にやってきたのも、「そんな米国が嫌いだった」(パルバースさん)からだ。 もちろん、日本語は片言も話せなかった。日本語の教本として知人から進められた賢治の作品を書店で探し、「一番短かった」という理由で「ざしき童子のはなし」を選んだ。それが「最も美しい日本語」と魅了された、賢治作品との初めての出会いだった。
「銀河鉄道の夜」をはじめ、多くの作品の英訳を手がけた。「日本語の意味を完全に理解、吸収した上で、改めて創作する。英語で読んだ読者が、日本人と同じように感じることができるか、作者の声が聞こえるか。自分自身が賢治にならないと書けない」。翻訳にあたっては、いつもそう心がける。 英訳を日本の若者にも読んでもらおうと「英語で読み解く賢治の世界」(岩波ジュニア新書)などの著作も重ねる。「賢治の作品を世界文学の財産として味わってほしい」からだ。 国籍のあるオーストラリアと行き来する生活。オーストラリアで芝居の演出をするほか、日本でも大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」で助監督を務め、今春公開された邦画「明日への遺言」では、脚本を担当した。大学教授として若者に向き合う姿も賢治と重なる。
今年は賢治の没後75年。「春と修羅」の序文にある「ひかりはたもち その電燈は失はれ」というフレーズが好きだという。「電燈つまり体はなくなっても、生命の光は残る。賢治という光をいつまでも保つのは、我々の責任」。そう心に刻んでいる。 (2008年10月6日 読売新聞)
「賢治の祈りを英語に」の記事が読売新聞の岩手版に掲載されたのですが、現在リンクが消えてしまっているようです。
復活しましたら、ご紹介します。
smooth(なめらかな)は、rough(粗い、ざらざらした)の反意語。
○Practical Example
“We had a very smooth beginning to the project.”
“I’m glad to hear it. Will the building be finished on time, then?”
「計画はすべて無難に立ち上げることができました」
「それを聞いてうれしい。では、建物は予定通りにできるね」
●Extra Point
「うまくおさめる、丸くおさめる」を英語で何と言うかとよくたずねられる。to smooth overを使えばいいと思う。
◎Extra Example
“I am having problems with my architect. The building is taking too long.”
“Let me talk to him. I think I can smooth things over.”
「建築家とトラブルになっている。建設に時間がかかりすぎる」
「では、ぼくからも話してみよう、うまくおさめることができると思う」
これはmusic(音楽)の形容詞。
○Practical Example
“Do you play a musical instrument, Vladimir?”
“I play the piano, but not well. How about you, Igor?”
「ヴラディーミル、何か楽器はやるの?」
「ピアノを弾くけど、うまくない。イゴール、君は?」
●Extra Point
「音楽好きの、音楽の才能がある」の意味でも用いられる。
◎Extra Example
“We’re a musical family. Everyone in our family loves music.”
“That’s wonderful, Mr. Suzuki. In our family we love cars.”
「うちは音楽一家だ。家族は全員、音楽が好きだ」
「鈴木さん、それはすばらしい。うちはみんな車が好きだよ」
ignorantは「無知の、無学の」。
○Practical Example
“I’m totally ignorant when it comes to computers. All I know how to do is turn it on and off.”
“But you can learn, Mario. Let me help you.”
「コンピュータのことは、さっぱりわからない。電源を入れたり切ったりすることぐらいしかわからない」
「でも、マリオ、簡単に覚えられるさ。ぼくも手伝うよ」
●Extra Point
名詞形はignorance(無知、無学).
◎Extra Example
“I’m sorry, officer. I didn’t know there was a speed limit.”
“Ignorance of the law is no excuse. Please show me your driver’s license.”
「おまわりさん、すみません。速度制限のことは知りませんでした」
「交通法規を知らなかったというのは言い訳になりません。免許証を拝見します」
歯をしっかり磨いて(to brush)、歯の間をきれいにすれば(to floss)、虫歯はできません。「虫歯になる、虫歯ができる」は、to decay.
○Practical Example
“Tooth decay can be prevented by taking care of the teeth every day, Mrs. Brush.”
“I wish I had looked after my own teeth as well as I have my daughter’s.”
「歯を毎日手入れすれば、虫歯はできませんよ、ブラッシュさん」
「娘の歯と同じように、自分の歯もしっかりケアすればよかったです」
●Extra Point
to decayはいろんな状況で用いられる。
「腐食[腐敗、腐朽]する」のほか、「衰える、減衰[衰微、衰弱、衰退、堕落]する」といった意味で使われる。
◎Extra Example
“Relations between India and Pakistan have decayed over many years.”
“Yes, but they’re not as bad now as they used to be.”
「インドのパキスタンの関係は、もう何年も前からよくない」
「ああ、でも、前ほど悪くない」
ところで、昨日はGUMSとTO CAP A TOOTH, TO PUT ON A CAPの二つを誤って掲載してしまいました。大変失礼しました。 10/07に「これから5日間、歯(tooth)に関係する語を学習します」と言いましたが、歯に関する語の学習は本日で終了となります。
みなさん、どうか歯を大切に!
差し歯や歯にかぶせ物をしている人は多い。to cap a toothで、「歯にかぶせ物をする、差し歯にする」。
○Practical Example
“I think we’re going to have to put a cap on this tooth, Mrs. Brush.”
“Is it going to be expensive, doctor?”
「ブラッシュさん、歯にかぶせ物をしようと思うのですが」
「先生、それは高くつきますか?」
●Extra Point
大体はcrown(歯冠)と呼ばれる陶材(porcelain)や金属を歯にかぶせる。
◎Extra Example
“Well, a crown is pretty expensive, Mrs. Brush.”
“I should have looked after my teeth better!”
「かぶせ物は、かなり値が張りますよ」
「歯をきれいにしておけばよかった!」
歯も大事だが、歯茎(gums)も大事だ。
○Practical Example
“Lately my gums have been hurting, doctor.”
“Well, Mrs. Brush, let’s take a close look at them.”
「先生、最近、歯茎が痛いです」
「ブラッシュさん、よく見せて下さい」
●Extra Point
丈夫な歯茎を作るには、デンタルフロスや歯間ブラシで歯の間を毎日きれいにしないといけない。
◎Extra Example
“Flossing is just as important as brushing, Mrs. Brush.”
“I know, doctor. But I’m just too lazy to do it every day.”
「ブラッシングも大切ですが、歯の間をデンタルフロスできれいにすることも大事です」
「先生、わかってます。でも、わたしは面倒くさがり屋で、毎日できません」
10月6日のGetUpEnglishの用例で、cavityという語を少し紹介した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20081006
今日はその語をさらにくわしく説明する。
○Practical Example
“You have two new cavities, Mrs. Brush. Have you been eating a lot of sweets?”
“Yes, doctor. I’m sorry, but I have a sweet tooth.”
「ブラッシュさん、また虫歯が2本見つかりました。キャンディをたくさん食べましたか?」
「はい、先生。ごめんなさい、でも、わたし、甘いものに目がないんです」
sweet toothは、「甘いもの好き、甘党」。to have a sweet toothで、「甘いものが好きである、甘党である」。
sweetは、特にイギリス英語で、「砂糖菓子、キャンディー」。
●Extra Point
虫歯ができれば、filling(詰め込み)をしないといけない
◎Extra Example
“How many fillings does your daughter have, Mrs. Brush?”
“None. But I have 14.”
「ブラッシュさん、娘さんは何本歯に詰め込みをしているの?」
「ゼロよ。でも、わたしは14本よ」
2007/06/30のGetUpEnglishで、toothacheという語を紹介しました。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20070630
これから5日間、歯(tooth)に関係する語を学習します。
○Practical Example
“I think this tooth has to come out, doctor.”
“Well, Mrs. Brush, let me have a look at it. Maybe we can save it.”
「先生、この歯は抜かないといけないと思います」
「ブラッシュさん、ちょっと見せてください。うん、抜かないで治すことができるかもしれません」
●Extra Point
複数形はteeth.
◎Extra Example
“Your teeth are not in good shape, Mrs. Brush.”
“That’s funny. I brush them really well once a week….”
「ブラッシュさん、歯の状態がよくないですね」
「おかしいですね。1週間に一度はよく磨いているのですが……」
awardは「賞」。
○Practical Example
“My daughter won an award at school for having no cavities.”
“Oh, that’s wonderful, Mrs. Brush. Congratulations!”
「娘が虫歯のない子として学校で表彰されたのよ」
「まあ、ブラッシュさん、それはすばらしいわ。おめでとう!」
明日から、「歯」(teeth)に関する表現をいくつか紹介する。
●Extra Point
動詞to award([賞・奨学金などを][審査のうえで]与える、授与する)もよく使われる。
◎Extra Example
“My daughter was awarded for having no cavities.”
“Oh, Mrs. Brush, you must be very proud of her.”
「娘が虫歯のない子として学校で表彰されたのよ」
「まあ、ブラッシュさん、いい娘さんを持って、鼻が高いですね」
isolateはislandの意味のラテン語が語源。「孤立させる、隔離[分離、区別]する、切り離す、抜き出す」の意味で使われる。
○Practical Example
“The U.S. is trying to isolate Russia.”
“I don’t know why Americans hate Russia so much.”
「アメリカはロシアを孤立させてようとしている」
「アメリカはどうしてそんなにロシアを嫌うのだろう?」
●Extra Point
人も「孤立している、隔離されている」と感じることがある。
◎Extra Example
“I’m feeling very isolated at the office. Nobody is nice to me.”
“It’s your imagination, Sarah. Everyone loves you.”
「会社でみんなに仲間外れにされていると感じるの。誰もわたしによくしてくれない」
「サラ、それは気のせいよ。みんなあなたのことが好きよ」
“It’s your imagination.”は、日本語の「それは気のせいだ」に近い意味で用いられることがよくある。