実兄が亡くなったので、葬式のため東京通いをした。おとなしく座っている程度なのだが、さすがに疲れた。享年72歳、私とは2つ違いである。ガンだったから、心していたから、驚きはなかった。遅かれはやかれ、生きているものは必ず死を迎える。そんな静かな気持ちだった。
斎場までの道すがら、咲き始めた桜が、なお一層開き、花のトンネルになっていた。晴天で、暖かくて、参列者にはきれいな思い出になっただろう。
葬式は五百羅漢寺の羅漢会館で行われたので、時間を利用して目黒不動 とその周辺を歩き、五百羅漢寺も拝観してきた。五百羅漢寺は霊廟となっている。結構拝観の人 が訪れている。私が行ったのは時間が早かったせいもあって、他に人はいなかった。木彫の羅漢さんは一見の価値がある。