なぎのあとさき

日記です。

ターナー

2018年06月23日 | 日々のこと



《セント・オールバンズ・ヘッド沖》
1822年頃 水彩・紙39.8×68cmハロゲイト、メーサー・アート・ギャラリー
©Mercer Art Gallery, Harrogate Borough Council

土曜日は雨、新宿でターナー。
ターナー100%とのことだけど、
エッチングやメゾティント、アクアティントの
小さい作品が多くて、油彩は少なめ。
海の絵も、思ったより少なめ。
でも、山の絵も大抵、水が描かれている。
時化の暗い海で漁をする人の絵は良かった。
なぜか、ホウボウの出てくる絵があった。
お魚が描かれてるのは唯一。
この時化をこの位置から見てたら死ぬよ!
という絵が楽しかった。
珍しい凪の絵もあった。
海、空、ミスティな空気、虹。

時化の海を描くために、嵐の海で、
マストに自分をくくりつけて描いた、
とかの伝説がたしかあった。
海で強風を浴びるのは修行だけど、
風を浴びてこそ、場と一体になれる。
セザンヌも、セントヴィクトワール山を描くために
強風の中でふんばった、という。



《風下側の海辺にいる漁師たち、時化模様》
1802年 展示 油彩・カンヴァス91.5×122cmサウサンプトン・シティ・アート・ギャラリー
On loan from Southampton City Art Gallery
©Bridgeman Images / DNPartcom



《ストーンヘンジ、ウィルトシャー》
1827-1828年 水彩・紙27.9×40.4cmソールズベリー博物館
On loan from The Salisbury Museum, England

晩年のふわふわした光に満ちた油彩もあんまりなくて、
2年前の上野ターナー展の方が感動は多かった気がするけど、
晩年の「風景ータンバリンを持つ女」は良かった。

けっこう混んでた。終了1週間前。

ラーメンが食べたくなり、
小田急からモザイク、ミロードを通って東南口まで移動。
ミロードは東京出てきて間もない頃、
キャバクラのスカウトされたの思い出した。
めぼしいラーメンがなくて新宿駅を横断することになったけど、
人が多くて多くてもームリ!もームリ!と言いながら歩いた。
雨なのでみんな傘持ってるし、そこらじゅう濡れてるし。
たまに別の町に出ると、
うちの地元はなんていいとこなんだ!と思う。
川崎行った時にも思った。

で、駅出てすぐあったラーメン屋が、
チェーンだけど食べたことないのでそこにした。
まあふつうのチェーン店クオリティ。
〝こってり〟にしたのに、すまし汁。リピなし。
隣にも前にも仕切りというか壁があるのは
閉塞感がすごくてご飯を食べる環境として私には違う。
私の理想は鳥の食べ方。
外で、木の上で、食べて食べながら出す、
あの解放感が理想。
もしくは魚の、海の中で、食べて食べながら出す。
というわけで、
「ラーメン食べたかったらまっすぐ渋谷のK楽行こう」
とダーと決めた。

コメント