枝野の相変わらず詭弁なアメリカにのみ目を向け、沖縄には向けないメア沖縄差別発言反応

2011-03-08 10:21:24 | Weblog



 米国務省メア日本部長(前駐沖縄総領事)が昨年末、米大学生ら対象に国務省内で行った講義で沖縄差別・沖縄差別発言を行ったとマスコミが伝えている。講義を聞いた複数の学生がメモを基に作成した「発言録」(A4判3ページ)を基にした要旨を「沖縄タイムズ」を伝えている。

 《メア氏発言の要旨》(2011年3月7日 09時46分)

 海兵隊8千人をグアムに移すが、軍事的プレゼンス(存在)は維持し、地域の安全を保障、抑止力を提供する。
 (米軍再編の)ロードマップのもとで日本は移転費を払う。日本の民主党政権は実施を遅らせているが、私は現行案が実施されると確信している。日本政府は沖縄の知事に対して「もしお金が欲しいならサインしろ」と言う必要がある。ほかに海兵隊を持っていく場所はない。

 日本の文化は合意に基づく和の文化だ。合意形成は日本文化において重要だ。

 しかし、彼らは合意と言うが、ここで言う合意とはゆすりで、日本人は合意文化をゆすりの手段に使う。合意を追い求めるふりをし、できるだけ多くの金を得ようとする。沖縄の人は日本政府に対するごまかしとゆすりの名人だ。

 沖縄の主産業は観光だ。農業もあり、ゴーヤー(ニガウリ)も栽培しているが、他県の栽培量の方が多い。沖縄の人は怠惰で栽培できないからだ。

 日本に行ったら本音と建前について気を付けるように。言葉と本当の考えが違うということだ。私が沖縄にいたとき、「普天間飛行場は特別に危険ではない」と言ったところ、沖縄の人は私のオフィスの前で抗議をした。

 沖縄の人はいつも普天間飛行場は世界で最も危険な基地だと言うが、彼らは、それが本当でないと知っている。(住宅地に近い)福岡空港や伊丹空港だって同じように危険だ。

 日本の政治家はいつも本音と建前を使う。沖縄の政治家は日本政府との交渉では合意しても沖縄に帰ると合意していないと言う。日本文化はあまりにも本音と建前を重視するので、駐日米国大使や担当者は真実を言うことによって批判され続けている。

 この報道が伝える発言をメア日本部長は否定している。《メア氏が差別発言「沖縄はごまかしの名人」》沖縄タイムズ/2011年3月7日 09時48分)

 同時に記事は大学生の肯定発言も伝えている。

 先ず、〈講義は米首都ワシントンのアメリカン大の学生ら14人に対し、彼らが東京と沖縄へ約2週間の研修旅行に出発する直前の昨年12月3日、大学側の要請で行われた。〉ものだとしている。

 ケビン・メア米国務省日本部長「学生たちにはオフレコ(公にしないこと)で講義を行った。彼らが私の発言をどのように解釈し、ノートにとったかまでは関知し得ないが、学生からの2次的な情報をもとに特定の発言を私の発言とするのは不適切だ。発言録は正確でも完全でもない」

 発言録を作成した学生「メア氏は間違いなくこのように言った」

 「米政府の地位ある人物の偏見に満ちた言葉にとても驚いた」

 「人種差別的発言と感じた」

 当然、沖縄側は反発している。
《仲井真知事がメア氏発言に不快感》沖縄タイムズ/2011年3月7日 12時05分)

 仲井真知事「外交官の質が問題になるんじゃないか。あんなに長いこと沖縄にいてね。あまりコメントしたくない」

 県議会も今日8日の本会議で「沖縄県民を愚弄(ぐろう)するもので容認できない。撤回と謝罪を強く要求する」との抗議文を可決する見通しだと別の「沖縄タイムズ」記事が伝えている。

 対して我が日本政府のあまりにも正当な反応。《メア氏発言で枝野氏、米側に照会せず》琉球新報/2011年3月7日)  

 枝野官房長官「実際にどう発言したか承知していないのでコメントは控えたい。日米間ではさまざまな問題で日ごろから不断の協議、連携を図っていて相互理解を深めている。報道のみをもって一つ一つの発言を確認する必要はない」

 記事はこの発言を、〈米側との信頼関係から発言内容を米側に照会しない考えを表した。〉ものだと解説している。 

 枝野発言は当記事題名で書いたように、侮蔑された沖縄や沖縄県民には一切目を向けない、アメリカのみに目を向けた内容となっている。いわば沖縄に対する配慮はなし、アメリカのみに配慮を示している。

 枝野の使っている言葉で説明すると、アメリカとの「連携」「相互理解」のみに目を向け、沖縄との「連携」「相互理解」には一切目を向けない、そのことに配慮する意識すら示していない発言と言える。

 当然の結果として、沖縄と沖縄県民の名誉を図るといった発言は登場しないことになる。

 菅政府を含めた民主党政権のこのアメリカとの「連携」「相互理解」にのみ目を向け、沖縄との「連携」「相互理解」を無視して平気な姿勢は普天間基地辺野古移設の「日米合意」を成り立たせたそもそもの精神的な基本構造としてあるものであって、これが普天間基地辺野古移設の「日米合意」優先、「沖縄地元合意」無視の形を取って現れた。

 その基本構造を今回のメア発言にそのまま忠実に反映させた枝野発言ということであろう。

 こういった詭弁だけを専らとする精神的内容空疎な政治家が政権与党の官房長官を務めている。

コメント (1)
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