安倍晋三が森友疑惑で国民の信任を失っている状況下で総選挙勝利による国民の信任の永久保存版は裸の王様

2018-03-29 10:50:45 | 政治

安倍晋三:従軍慰安婦強制連行否定2007年3月16日閣議決定


「政府が発見した資料の中には、軍や官憲がいわゆる強制連行を
直接示すような記述も見当たらなかった」
とする
“政府発見資料”とは如何なる資料か、公表すべき

 2018年3月28日の参院予算委集中審議で自由党共同代表の山本太郎が安倍晋三に辞任を迫った。文飾当方。

 山本太郎「自由党共同代表の山本太郎です。社民党との共同会派希望の会を代表してお聞きします。総理大臣、総理、いつ辞めて頂けるんですか」

 安倍晋三「あの、この場でですね、進退についてお話をする必要はないんだろうと思っております。いずれにせよ、私は先ずやるべきことをしっかりと成し遂げていくことが私の責任だろうと、こう考えております。

 昨年の総選挙に於いてですね、私供、やるべきことは国難を突破していくということを国民に申し上げて、そして国民の信を得たところでございます。

 その上に於いて当然、選挙でお約束したことはしっかりと進めていくことが私の責任だろうと、こう考えているところでありますし、まさにこの国会に於いてですね、国会でお約束したこと等に含む予算が入っております。しっかりとこの予算を成立させ、約束通りに果たしていきたいとこのように考えております」

 山本太郎「総理ご自身、責任を痛感していると、最終的責任はご自身にあると、自分にあるんだろうというふうに仰ってるんですよね。部下の不祥事、財務省ですね、部下の不祥事、その責任をトップが取るっていうのは、これ当たり前なんですよ。世の中の常識なんですよ。

 例えば今年発表、神戸製鋼、品質データ改ざん問題、これ現場の判断で行ったということですが、会長兼社長、引責辞任されてるんですよ(等々、部下の不祥事に対して企業トップが責任を取って辞任する例を幾つか挙げる。)

 不祥事があれば、責任を取るのはトップなんですよ。これ世の中の常識なんですね。で、行政に於いて公文書の改竄が行われた、ウソをベースに国会が1年も続けられたわけですよ。

 国会も国民も欺かれ続けた。この案件のケジメは誰が取るかって言ったら、トップなんですよ。あなたなんですね。

 もう一度お聞きしますけど、総理をいつ辞めて頂けるんですか」

 安倍晋三財務省の決裁文書の書き換え問題によって国民の皆様の信頼を穿つ結果になっていることについて、こういう事態になっていることについて行政の長としてその責任を痛感しているところであります。

 そして行政全般に対する最終的な責任は内閣総理大臣たる私にあるということは、まさにそれは事実でありますし、何回もこの場で申し上げているところでございます。この上はなぜこのような問題が起こったのか、徹底的に明らかにし、全容を解明していく。

 同時に全容を解明した段階に於いてですね、二度とこうしたことが起こらないように組織を根本から建て直していく。その責任を果たしていかなければならないと、こう思っております。

 同時に、同時に昨年の総選挙を、ま、行ったわけでございます。総選挙というのはまさに政権を賭けるわけでございます。その政権を賭ける、その総選挙に於いて私供は公約で掲げたことを私達は実行していく。他党と比較してどちらを選択して頂くかと言うことを国民の皆様に訴えたところでござます。

 お陰様で我々は国民の支持を頂き、政権を維持することができたわけでございます。私の使命としては公約でお約束したことをしっかりと実行していくことだろうと、このように思います。

 同時に今山本委員が指摘をされたように私には責任という(ことを)、また辞職ということを求められておりますから、しっかりと説明させて頂かなければならないと、こう思っております。

 その上に於いてですね、責任をどのように果たしていくかということについてはですね(長広舌に対してだろう、山本太郎が自席から何か抗議をする)、これは私の中で判断していくことだろうと、このように思っております」

 山本太郎「総選挙のことを言いましたけども、その総選挙の手前にあった国会はニセモノの文書で行われた可能性があるんじゃないですかって言うことなんです。

 何を約束したんですか、国民と。デタラメな国会運営が行われていたっていうことを元にその先で選挙があって、約束したも何もないんじゃないですか。

 調査を徹底的にやる、再発防止だ。職務を全うするのが責任の取り方?通用しませんよ。あなたのもとで起こった、行政府のトップがあなたのもとで起こった不祥事ですよ、これは。

 真相究明・再発防止は次のリーダーの仕事です。往生際の悪い、地位に恋々としがみつくみっともない総理なんてやめてくださいよ。日本のリーダーがそれなんて勘弁して頂きたい。一刻も早く責任を取って辞めて頂きたい。

 『佐川が勝った、夫人の証人喚問はなし』と言う自民党の中にいるらしいんですよ。これは寝ぼけているか、話をすり替えているだけです。

 森友問題は大きく二つありますうよね。一つはもう文書の改竄、国会虚偽答弁、1年間空転問題。これは佐川さんの証人喚問でやっと昨日スタートラインに立ちました。

 もう一つ、国有地をタダ同然に、関係していたんですかっていう問題。いわゆるアッキード事件。これはまだ入口に入ったばかりですよ。安倍昭恵さんの証人喚問を求めます。加えて(佐川宣寿前任理財局長)迫田(英典)さん、谷査恵子(安倍昭恵付き職員)さんの証人喚問を求めます」

 自民党委員が委員長席に行き、「アッキード事件」なる表現に抗議しているのだろう、しばし中断。山本太郎が自席かから自民党席を振り返って誰かにかなりきつい表情を見せて「質問中にヤジを飛ばすのはやめてくださいよ」と抗議している。

 委員長「只今山本君の発言中に不穏当な言葉がありましたので、委員長と致しましては後刻理事会で速記録を調査の上、適当な処置を取ることにします。

 先程の要求の件(証人喚問要求)に関しては理事会で協議をさせて頂きます」

 山本太郎の質問は続くが、今日のブログ記事のテーマから外れるゆえに以下省略。

 安倍晋三は「昨年の総選挙で国民の信を得た」、あるいは「国民の支持を頂き、政権を維持することができた」云々の決まり文句で2017年10月の総選挙の勝利によって得た国民の支持・国民の信任を前面に打ち立てて文書改竄やその他で生じた混乱に対する責任回避の道具としているようだ。

 山本太郎は午前中の質問だが、午後に民進党の小西洋之から改竄文書の提出が国会の国政調査権を妨害したとの理由で総辞職を求められると、安倍晋三は似た答弁をしている。

安倍晋三「(総辞職の)必要はないと思います。そもそもですね、内閣総理大臣である私がなぜここに立っているかと言えばですね、昨年の総選挙に於いて国民の皆様から与党が、その政権としての負託を得たわけでございます。私が負っている責任は選挙で公約したことをしっかりと実行していく、その責任を果たしていく決意でございます」

 さながら一度選挙で獲得した国民の支持・国民の信任・国民の負託が次の選挙まで永久保存版とすることができるような答弁となっている。

 あるいは国民の支持・信任・負託を錦の御旗、あるいは水戸黄門の葵の御紋がついた印籠さながらに揺るぐことのない権威づけを行っている。
 
 次の選挙まで永久保存版とすることも、錦の御旗や水戸黄門の印籠のように揺るぐことのない権威づけも不可能なことは山本太郎に対して行った次の発言が証明する。

 安倍晋三「財務省の決裁文書の書き換え問題によって国民の皆様の信頼を砕く結果になっている」と――

 森友問題で急激に内閣支持率を下げていることは2017年の総選挙で得た国民の支持・国民の信任・国民の負託を自らが侵蝕している現状の提示に他ならない。タコが身を食すように自身に与えられた信任その他を自分で食い潰していることを示す。

 このように国民の信任を、支持、負託と言葉を変えようが、失っている状況下にありながら、2017年総選挙での勝利を根拠に政権担当の正当性を言い立てて、国民の信任が永久保存版であるかのように国会その他で振る舞う。あるいは錦の御旗や水戸黄門の印籠のようにゆるぎのない権威づけができる対象であるかのように扱う。

 裸の王様もいいとこである。

 山本太郎は安倍晋三が決裁文書改竄に関して「なぜこのような問題が起こったのか、徹底的に明らかにし、全容を解明していく」と答弁したとき、「全容解明には安倍昭恵総理夫人の証人喚問がどうしても必要なんですよ。彼女の証人喚問を避けた全容解明なんて、柱だけ立てて家だと言うようなもんですよ」、あるいは「底をつけない船を海に浮かべるようなもんですよ」といった表現で切り返したなら、少しはグサリとさせることができたかも知れない。

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