北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

デジタルカメラ防水に関する一考察

2005-11-17 12:17:55 | 北大路機関 広報
 先日の岐阜基地航空祭は、あいにくの大雨であったが、様々な方のお話や、Web上での体験談を聞くうえで印象的な事が、故障などを契機とするデジタルカメラの防水についてである。
 何分、通常型の銀塩カメラと比して耐水性を犠牲にしているデジタルカメラは、CCD素子のように漏水により致命的損傷を受ける部分もあり、防水は何よりも重要な命題である。
IMG_0911 今年度、小生が参加した演習訓練や式典、航空祭では、第一に今津駐屯地祭での式典終了後の豪雨が挙げられる。
 この場合は、戦車整備格納庫のバルジ部分が雨宿りを出来る場所としてあった他、記念式典・観閲行進・訓練展示終了後に降り始めたため、限られた雨宿りポイントではなく、多くの観客が傘を差し撤収を開始した事が幸いであった。しかし、旭屋書店の袋からレンズ部分を露出させる方式の防水措置を施し、場合によっては降雨下へ出撃する事も可能であった。
 なお、着衣の上からポンチョを着用し、体温保護を重視したのは言うまでも無い。
IMG_3723 では、予想しない降雨には如何に対処するか。
 この端的な事例が守山駐屯地における第十師団記念式典である。朝は朝日に目覚めるほどの晴天であったのに、観閲行進に移行する際に看過できない程の降雨となった、今津の際には北陸地方へ近付く低気圧の影響で豪雨が想定された為の準備があったが、守山ではまさに奇襲的な降雨であった。
 豪雨でなかったのは幸いであったが、式典の性格上、傘を買いに走るのは、後列からの観覧者への迷惑はいうまでもなく、何より時間が無い。
 したがって、小生は携行する脚立の上に上着を掛け、機材をカメラ本体を除き退避させ機材保護に努めた。無論、濡れるが、選択の余地は無い為の非常手段であった。また、カメラ本体には帽子を用いた。ブッシュハットであった為、カメラ全体を覆う事が出来たがレンズ交換は不可能であった。
 結論として、常時最低限の降雨対策は必要と痛感したことを特記したい。
IMG_4970 最後に、岐阜基地航空祭のように最初から豪雨の場合はどうするべきだろうか、豪雨であれば訓練展示や戦車試乗、航空祭であれば飛行展示中止、観艦式ならば中止ともなりうる。この場合、撮影対象が限定されるという最大の弊害があるものの、出来る限りの事を行う必要があるため、敢えて危険を冒す覚悟が必要となる。
 やはり、ここで重要となるのは脚立とポンチョである。脚立の上からポンチョで覆えば、外見は非常に不気味であるもレンズ交換の作業空間を創出する事が出来る。また、カメラ本体の防水にはクリーニングの際に被せられる透明な袋を用いると、ファインダーを袋越にもちいることが出来、必要ないときにはレンズも格納可能だ。
 加えて、タオルを幾重にも望遠レンズに巻く事で漏水防止に尽力したのは言うまでも無い。
00110010 なお、兎角嫌われがちな降雨であるが、アフターバーナーが撮影容易になる、また虹の出現が期待できるなど、利点も少ないながら存在する事を特筆したい。写真は舞鶴航空基地において2003年に撮影した虹とSH-60Jのシルエットである。
 雨天ながらも、観覧を中止するのではなく、雨天ならではの式典を楽しまれるのも如何であろうか?

 HARUNA

コメント (1)
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