■MQ-8の沿岸監視用運用案
遠隔操縦観測システムFFOSや新無人偵察機システムFFRS、中部方面隊でも今津駐屯地に配備されています、しかし飛行している様子はなかなか行事では見られない。

自衛隊の無人機は過去に第6師団創設記念行事神町駐屯地祭において手投げ式にて普通科連隊などに配備が進められています携帯飛翔体の飛行展示が行われた事例がありますが、遠隔操縦観測システムFFOSについては過去に富士総合火力演習において観客席から離れた位置を飛行している様子が超望遠レンズにてようやく確認できた程度でしかありません。

無人航空機に関する法整備が完了すればいずれは伊丹駐屯地での中部方面隊創設記念行事にて飛行する姿を期待していましたがなかなか実現しません。MQ-8、海上自衛隊へ配備される方針が示されているアメリカ製無人ヘリコプターですが、遠隔操縦観測システムFFOSと比較しシュワイザー333、かつて陸上自衛隊へOH-6D以前、TH-55練習ヘリコプターとして装備されていたヘリコプターの改良型が原型機となっている為搭載量と飛行性能特に飛行時間と行動半径が非常に広くなっています、将来的には海上自衛隊での導入を筆頭に陸上自衛隊にも必要な航空機である、とされるでしょう。

MQ-8について、自衛隊に必要な装備であると考えられる根拠には、現行のOH-6D観測ヘリコプターの後継機が決定しておらず、後継機と目されたOH-1観測ヘリコプターが当初の250機量産計画を、予算不足により圧倒的な少数生産にて生産終了となり現在は今後の運用計画に基づき教育訓練部隊等の航空機を第一線部隊へ集約し実戦稼動率を高める苦肉の策にて対応している状況となりました。

当初はOH-6観測ヘリコプターの任務をOH-1観測ヘリコプターではなく、新しく師団飛行隊や旅団飛行隊へ配備が開始されたUH-1J多用途ヘリコプターにより代替するのではないか、との指摘も為されましたが、2015年の富士総合火力演習において観測ヘリコプターの任務を多用途ヘリコプターが果たす事は出来ないという現実を突きつける事となっています。

2015年に発生した和歌山沖OH-1観測ヘリコプター不時着水事故を受け富士総合火力演習へOH-1観測ヘリコプターは原因究明への飛行訓練停止措置の影響から参加する事が出来なくなり、代わりの観測機が必要となりました。ここで運用されたのがOH-6D観測ヘリコプターが参加し、富士総合火力演習に久々にOH-6D観測ヘリコプターが参加し訓練展示を行う事となった訳です、これはUH-1J多用途ヘリコプターでは着弾観測任務を展開する事は出来ないと、端的に示したものといえるでしょう。

情報収集に当たる将来航空機と云いますと、OH-6D観測ヘリコプターの原型機改良型であり海上自衛隊へも導入されアメリカにおいて生産が続いていますMD-500軽ヘリコプターの130機程度の一括取得、もしくはOH-1観測ヘリコプターの生産不足分210機程度の川崎重工への再生産契約、選択肢はいろいろとあるのですが海上自衛隊がMQ-8無人ヘリコプターを導入するのであれば、その運用研究へ参加する事により陸上自衛隊への導入という選択肢が出てくるのはトン然といえるやもしれません。

その上で、MQ-8ですが例えば市街地での駐屯地祭等にOH-6Dのかわりとして飛行場の駐屯地から参加する姿、八尾駐屯地に配備し千僧駐屯地第3師団創設記念行事や伊丹駐屯地中部方面隊創設記念行事へ大阪市上空を無人飛行で経由し祝賀飛行へ参加する様子がどうしても想像できません、FFOSの参加が実現していない為でもありますが。近年問題となっており先日伊丹空港でも発生し普天間基地付近では逮捕者も出た航空機へのレーザー照射、こうした妨害を受けても飛行を継続可能な無人機であるMQ-8はその意味で安全ともいえるのですが、万一の際に航空法はここまで広範な航続距離を有している無人機を想定していません。

そこでMQ-8ですが用途として最適であるのは沿岸監視用無人ヘリコプターです、師団用観測ヘリコプターとしてでしたらMQ-8は匍匐飛行能力がありませんので防空能力を持つ相手には格好の標的となってしまいます、が、沿岸監視任務であれば工作員等はこの種の装備を工作船に搭載する事はあっても嵩張る為あまり携行しません、MQ-8は最低限の武装を搭載しますので通報すると共に制圧任務へ参加できますし、野外運用支援車両を基点として海岸近くから運用するならば、万一事故が発生しても海上に墜落する限り地上被害は出ませんので、まずMQ-8は第一線部隊ではなく警戒部隊から運用すべきでしょう。
北大路機関:はるな くらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
遠隔操縦観測システムFFOSや新無人偵察機システムFFRS、中部方面隊でも今津駐屯地に配備されています、しかし飛行している様子はなかなか行事では見られない。

自衛隊の無人機は過去に第6師団創設記念行事神町駐屯地祭において手投げ式にて普通科連隊などに配備が進められています携帯飛翔体の飛行展示が行われた事例がありますが、遠隔操縦観測システムFFOSについては過去に富士総合火力演習において観客席から離れた位置を飛行している様子が超望遠レンズにてようやく確認できた程度でしかありません。

無人航空機に関する法整備が完了すればいずれは伊丹駐屯地での中部方面隊創設記念行事にて飛行する姿を期待していましたがなかなか実現しません。MQ-8、海上自衛隊へ配備される方針が示されているアメリカ製無人ヘリコプターですが、遠隔操縦観測システムFFOSと比較しシュワイザー333、かつて陸上自衛隊へOH-6D以前、TH-55練習ヘリコプターとして装備されていたヘリコプターの改良型が原型機となっている為搭載量と飛行性能特に飛行時間と行動半径が非常に広くなっています、将来的には海上自衛隊での導入を筆頭に陸上自衛隊にも必要な航空機である、とされるでしょう。

MQ-8について、自衛隊に必要な装備であると考えられる根拠には、現行のOH-6D観測ヘリコプターの後継機が決定しておらず、後継機と目されたOH-1観測ヘリコプターが当初の250機量産計画を、予算不足により圧倒的な少数生産にて生産終了となり現在は今後の運用計画に基づき教育訓練部隊等の航空機を第一線部隊へ集約し実戦稼動率を高める苦肉の策にて対応している状況となりました。

当初はOH-6観測ヘリコプターの任務をOH-1観測ヘリコプターではなく、新しく師団飛行隊や旅団飛行隊へ配備が開始されたUH-1J多用途ヘリコプターにより代替するのではないか、との指摘も為されましたが、2015年の富士総合火力演習において観測ヘリコプターの任務を多用途ヘリコプターが果たす事は出来ないという現実を突きつける事となっています。

2015年に発生した和歌山沖OH-1観測ヘリコプター不時着水事故を受け富士総合火力演習へOH-1観測ヘリコプターは原因究明への飛行訓練停止措置の影響から参加する事が出来なくなり、代わりの観測機が必要となりました。ここで運用されたのがOH-6D観測ヘリコプターが参加し、富士総合火力演習に久々にOH-6D観測ヘリコプターが参加し訓練展示を行う事となった訳です、これはUH-1J多用途ヘリコプターでは着弾観測任務を展開する事は出来ないと、端的に示したものといえるでしょう。

情報収集に当たる将来航空機と云いますと、OH-6D観測ヘリコプターの原型機改良型であり海上自衛隊へも導入されアメリカにおいて生産が続いていますMD-500軽ヘリコプターの130機程度の一括取得、もしくはOH-1観測ヘリコプターの生産不足分210機程度の川崎重工への再生産契約、選択肢はいろいろとあるのですが海上自衛隊がMQ-8無人ヘリコプターを導入するのであれば、その運用研究へ参加する事により陸上自衛隊への導入という選択肢が出てくるのはトン然といえるやもしれません。

その上で、MQ-8ですが例えば市街地での駐屯地祭等にOH-6Dのかわりとして飛行場の駐屯地から参加する姿、八尾駐屯地に配備し千僧駐屯地第3師団創設記念行事や伊丹駐屯地中部方面隊創設記念行事へ大阪市上空を無人飛行で経由し祝賀飛行へ参加する様子がどうしても想像できません、FFOSの参加が実現していない為でもありますが。近年問題となっており先日伊丹空港でも発生し普天間基地付近では逮捕者も出た航空機へのレーザー照射、こうした妨害を受けても飛行を継続可能な無人機であるMQ-8はその意味で安全ともいえるのですが、万一の際に航空法はここまで広範な航続距離を有している無人機を想定していません。

そこでMQ-8ですが用途として最適であるのは沿岸監視用無人ヘリコプターです、師団用観測ヘリコプターとしてでしたらMQ-8は匍匐飛行能力がありませんので防空能力を持つ相手には格好の標的となってしまいます、が、沿岸監視任務であれば工作員等はこの種の装備を工作船に搭載する事はあっても嵩張る為あまり携行しません、MQ-8は最低限の武装を搭載しますので通報すると共に制圧任務へ参加できますし、野外運用支援車両を基点として海岸近くから運用するならば、万一事故が発生しても海上に墜落する限り地上被害は出ませんので、まずMQ-8は第一線部隊ではなく警戒部隊から運用すべきでしょう。
北大路機関:はるな くらま
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