北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

カナダ海軍フリゲイトウィニペグ来日、太平洋部隊司令官ギレスクトゥーリエ少将乗艦

2016-01-30 22:47:37 | 世界の艦艇
■カナダ海軍艦東京親善訪問
 カナダ海軍フリゲイトウィニペグが明日から東京港を親善訪問します。

 太平洋海上部隊司令官兼統合任務部隊司令官ギレスクトゥーリエ少将が乗艦しているとのことで、海上自衛隊はミサイル護衛艦きりしま、をホストシップとして派遣します。フリゲイト艦長はジェフリーハッチンソン中佐で、海上自衛隊は28日から太平洋上において日加親善訓練を実施中です。カナダ海軍艦艇の東京入港は一年ぶりとなりますが、カナダ海軍の太平洋部隊司令官であるギレスクトゥーリエ少将の来日は、通常の親善訪問以上の意味を持つといえるでしょう。

 カナダ海軍のハリファックス級フリゲイトは1992年から1996年にかけ12隻が建造されたカナダ海軍の主力フリゲイトで、満載排水量4770t、海上自衛隊の護衛艦あさぎり型と同程度の艦に当たります。カナダ海軍の大型水上戦闘艦は本型12隻と、イロコイ級ミサイル駆逐艦2隻の計14隻で、ヘリコプター運用能力を持つと共に57mm単装砲とハープーン艦対艦ミサイルやシースパロー短SAM,20mmCIWS等を搭載し、特に対潜能力を重視、また余裕のある船体は長期間の哨戒任務や漁業保護任務にも対応します。現在、HCM/FELEX改修として延命近代化改修が行われており、当面運用されるようです。

 親善訪問は、明日31日1100時に東京港晴海ふ頭に入港、出港は2月3日1000時となっています。一般公開は行われませんが、晴海ふ頭は、艦艇をちょうどよく見える位置まで立ち入りが可能となっており、海上バスやレインボーブリッジ等から入港を一望する事も出来るでしょう、ただ、レインボーブリッジ遊歩道は入場時間が定められていますので、撮影される方はご注意ください。

 ウィニペグ入港時間は1100時となっていますが、入港をご覧になる場合や撮影される場合、ホストシップであるミサイル護衛艦きりしま、が先の入港となり、入港は接岸作業開始ではなく入港行事までの時間を見込んでいますので、レインボーブリッジ付近を航行する時間はこの1100時よりも比較的早い時間となります。

 入港撮影には晴海ふ頭、レインボーブリッジの他、お台場海浜公園に隣接する潮風公園なども良好な撮影位置となっていまして、天王洲埠頭を背景に入港する様子を比較的近い場所から撮影する事が可能、幅が広く多数の撮影者が並ぶ場合でも良好な構図を確保出来ます、レインボーブリッジは空撮に近い角度から撮影でき、入場時間さえ適合すれば真上からの撮影も可能でしょう。

 カナダ海軍は長らく英連邦の一員であると共に隣国アメリカとの関係を重要視しており、また我が国とは太平洋を挟んだ隣国となっています。また、カナダ海軍は駆逐艦へのヘリコプター搭載を需要視しており、海上自衛隊がヘリコプター搭載護衛艦はるな型を建造する際、カナダ製ヘリコプター着艦拘束装置ベアトラップを採用、意外な海上自衛隊との繋がりがあるのです。

北大路機関:はるな くらま
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