■精鋭第2師団の師団創設記念祭
日曜特集、陸上自衛隊特集は頼もしい北方の守り、自衛隊の基準杭と称される第2師団創設記念行事その模様を数回に分け、紹介してゆく事としましょう。

第2戦車連隊の90式戦車。第2師団、陸上自衛隊最北の師団として冷戦時代から今日に至るまで最精鋭師団としてその名を轟かせています、自衛隊記念行事の紹介、今回から第2師団創設記念行事を紹介しましょう。ロシアを対岸に睨み、北海道北部の旭川市に師団司令部を置く第2師団です。

赤レンガを思わせる師団司令部庁舎。旭川駐屯地、自衛隊最精鋭師団を自称する第2師団、最北の師団司令部が置かれる駐屯地という事で前から撮影してみたいと思っていました自衛隊行事ですが、そもそも北海道からして遠いのに、旭川は北海道空の玄関口である千歳空港からも、雰囲気からして遠い。

師団司令部を掲げる駐屯地正門。旅客機で長躯足を運びます北海道ですが、近年は日本の航空事情も大きく変わりました。日本航空や全日空というフラッグシップエアラインの他に選択肢が増えましたことで、所謂フラッグシップエアラインも航空運賃を再考する機会となり、早割が凄くなったもの。

式典待機位置の第2戦車連隊。自衛隊行事、北海道は一大観光地ですから、夏休みの季節やスキーシーズンとなりますと、それはもう旅客機は勿論、ホテルなどの確保も難しくなってしまう訳ですが、陸上自衛隊行事、特に師団旅団行事が集中する時期が五月下旬から六月上旬まで、其処まで混まない。

第2戦車連隊と第2偵察隊の待機車両。撮影旅行計画を早めに確定する事で、北海道は随分近くなりました。一方、当方他に多くの、勿論格安にというものですが、自衛隊関連行事で日本列島狭しと飛び回る方が多く、北海道から九州沖縄まで、曰く、日本列島をどんどん狭くしている人たちがいるとのこと。

式典へ待機整列開始。北鎮師団、第2師団は北海道北部の防衛警備任務へあたる関係上こう呼ばれています。北海道道北を防衛警備管区とする師団で、冷戦時代北海道はソ連に最も近く、更にソ連は北海道を仮に占領すれば、それは沿海州から自由に太平洋へ艦隊を展開させる事を意味する。

第2特科連隊99式自走榴弾砲。日本は江戸後期と近代を通じロシアの南下の脅威へ曝されてきまして1904年には日露戦争へ発展、辛勝を果たすも順次大陸への緩衝地帯を構築し本土防衛を図る事となりましたが、第二次世界大戦後、冷戦という新秩序の成立は日本の防衛を大きく変ええることとなる。

第2後方支援連隊の待機車列。ソ連から太平洋地域を防衛する、第二次世界大戦において敗戦を経た我が国は専守防衛を国是とし、特に専守防衛の国家基本方針の上で、国土を防衛する事により、その国土が国際公序の状況変更に利用される事を防衛力で防ぐという重責も、また突き付けられました。

99式自走榴弾砲。北海道防衛はその点で重要であり、第2師団は、隷下に複数の警備管区を有し、名寄警備隊区に第3普通科連隊、旭川警備隊区に第2特科連隊、遠軽警備隊区に第25普通科連隊、留萌警備隊区に第26普通科連隊、上富良野警備隊区に第2戦車連隊を配置している訳です。

式典会場へ前進する師団隷下要員。第2師団の隷下部隊は、第3普通科連隊、第25普通科連隊、第26普通科連隊、第2戦車連隊、第2偵察隊、第2対舟艇対戦車中隊、第2特科連隊、第2高射特科大隊、第2飛行隊、第2施設大隊、第2後方支援連隊、第2通信大隊、第2化学防護隊、第2音楽隊、と。

師団長到着。師団は総合近代化師団と呼ばれ、打撃力を重視した約9000名の編成となっています、そして日本最北の師団は日本で最も酷寒の気象条件とともに峻険な地形にも囲まれ、加えて演習場環境も良好であり精鋭部隊を練成するには最高の環境にあると云われ、装備も新しい。

師団長へ敬礼。基幹連隊指揮統制システムReCSを装備する師団でもあります。基幹連隊指揮統制システムReCSはデータリンクシステムであり、司令部に戦車や火砲と装甲車や部隊と補給拠点が全てネットワークでつながる装備で、第2師団はその実験担当部隊となっていました。

友部薫師団長。機動打撃力の骨幹である戦車部隊は、戦車連隊を編成に維持しており、90式戦車や74式戦車をいち早く配備、第一線部隊として最新鋭の10式戦車を最初に配備受領したのもこの第2師団隷下の第2戦車連隊です。そして部隊もいち早くデータリンク能力を整備しました。

師団長巡閲、現師団長は高田克樹陸将。90式戦車は戦車連隊の主力となっている新鋭装備で、三菱重工を中心として国産開発され、複合装甲による高い防御力と自動装填装置や目標自動追尾機能による高い攻撃力を、軽量な車体へまとめた我が国第3世代戦車の傑作で各国の戦車と比較し特筆できる高性能です。

副師団長兼ねて旭川駐屯地司令。隷下普通科部隊は高度に機械化されており、機械化部隊としての戦闘に対応するべく全ての普通科連隊は96式装輪装甲車化中隊を隷下に置き、軽装甲機動車も装備しています、本土の師団旅団には96式装輪装甲車は限られ、唯一軽装甲機動車化中隊が配置されているのみ。

観閲行進準備号令一下。96式装輪装甲車化された部隊は中央即応連隊や富士教導団普通科教導連隊等を除き、こうした中隊はありません。96式装輪装甲車を装備する事で戦車部隊が攻撃前進を展開する際に、戦車と随伴し普通科部隊は戦車を近接戦闘により常時支援する事が可能となりました。

偵察隊の行進。特科連隊は99式自走榴弾砲により完全に充足しています、冷戦時代には75式自走榴弾砲がいち早く配備されていました、陸上自衛隊火砲は、自走装填による効力射の極限の短縮と火力指数の増強を重視した設計となっていますが、99式自走榴弾砲は更に進んでいます。

第2偵察隊行進。99式自走榴弾砲は完全自動装填を実現、更に52口径155mm榴弾砲を採用し射程を40km以遠とすることにも成功しました。特科情報装置により目標を迅速に把握する能力のほか、GPS,補助用のジャイロ慣性航法装置を装備し、精密な標定等も高度に自動化しています。

87式偵察警戒車。旭川、北海道北部という事で非常に遠く感じるのですが特急のおかげでかなり早く到着する事が出来ました。特急スーパーカムイ、シルバーに輝く車体と一段高い運転台は特急車両の気風充分の美しい車両です、この時期JR北海道の厳しい情勢が伝えられていた頃です。

名寄第3普通科連隊。特急なんて贅沢だ、と思われる方は多いやもしれませんが、実は当方も節約志向とJR北海道ローカル線の旅を楽しみたく、千歳から旭川まで普通列車でノンビリ移動するつもりでした。しかし、新千歳空港駅にて旭川まで普通乗車券を購入しようとするとお得な情報を。

96式装輪装甲車。JR北海道特急自由席往復割引きっぷ、特急の往復割引券で六日間有効なのですが、札幌と旭川の特急往復が5080円とのことで札幌まで往復で2140円なので合計7220円でした、一方、新千歳空港駅から旭川駅まで普通乗車券で往復しますと6760円、お得感が凄い。

遠軽第25普通科連隊。北海道は広大で普通列車の速度もそれほど大きくありません、此処は時間を有効に使おうと考えれば特急列車を利用した方がいいのか、それとも北海道の風景を普通列車から満喫するか、迷っていたところですので特急往復が安ければ、心は揺れてしまいますよ、ね。

第25普通科連隊第1中隊。新千歳空港駅から旭川駅まで普通列車を利用しますとエアポート快速と快速ライナーに普通列車を乗換え三時間半、対して特急スーパーカムイ利用の場合は約二時間で新千歳空港から旭川駅まで到達できる、という事で、特急を利用し快適に旭川まで行く事としました。

連隊の87式対戦車誘導弾と81mm迫撃砲。特急中心のダイヤグラムが組まれているJR北海道、通勤列車の需要よりも観光需要の方が大きい、という事なのでしょうか。北海道は非常に広大でして、その上で人口密度は京阪神や首都圏とは比較にならないほどですので、普通列車には広大すぎるのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま
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日曜特集、陸上自衛隊特集は頼もしい北方の守り、自衛隊の基準杭と称される第2師団創設記念行事その模様を数回に分け、紹介してゆく事としましょう。

第2戦車連隊の90式戦車。第2師団、陸上自衛隊最北の師団として冷戦時代から今日に至るまで最精鋭師団としてその名を轟かせています、自衛隊記念行事の紹介、今回から第2師団創設記念行事を紹介しましょう。ロシアを対岸に睨み、北海道北部の旭川市に師団司令部を置く第2師団です。

赤レンガを思わせる師団司令部庁舎。旭川駐屯地、自衛隊最精鋭師団を自称する第2師団、最北の師団司令部が置かれる駐屯地という事で前から撮影してみたいと思っていました自衛隊行事ですが、そもそも北海道からして遠いのに、旭川は北海道空の玄関口である千歳空港からも、雰囲気からして遠い。

師団司令部を掲げる駐屯地正門。旅客機で長躯足を運びます北海道ですが、近年は日本の航空事情も大きく変わりました。日本航空や全日空というフラッグシップエアラインの他に選択肢が増えましたことで、所謂フラッグシップエアラインも航空運賃を再考する機会となり、早割が凄くなったもの。

式典待機位置の第2戦車連隊。自衛隊行事、北海道は一大観光地ですから、夏休みの季節やスキーシーズンとなりますと、それはもう旅客機は勿論、ホテルなどの確保も難しくなってしまう訳ですが、陸上自衛隊行事、特に師団旅団行事が集中する時期が五月下旬から六月上旬まで、其処まで混まない。

第2戦車連隊と第2偵察隊の待機車両。撮影旅行計画を早めに確定する事で、北海道は随分近くなりました。一方、当方他に多くの、勿論格安にというものですが、自衛隊関連行事で日本列島狭しと飛び回る方が多く、北海道から九州沖縄まで、曰く、日本列島をどんどん狭くしている人たちがいるとのこと。

式典へ待機整列開始。北鎮師団、第2師団は北海道北部の防衛警備任務へあたる関係上こう呼ばれています。北海道道北を防衛警備管区とする師団で、冷戦時代北海道はソ連に最も近く、更にソ連は北海道を仮に占領すれば、それは沿海州から自由に太平洋へ艦隊を展開させる事を意味する。

第2特科連隊99式自走榴弾砲。日本は江戸後期と近代を通じロシアの南下の脅威へ曝されてきまして1904年には日露戦争へ発展、辛勝を果たすも順次大陸への緩衝地帯を構築し本土防衛を図る事となりましたが、第二次世界大戦後、冷戦という新秩序の成立は日本の防衛を大きく変ええることとなる。

第2後方支援連隊の待機車列。ソ連から太平洋地域を防衛する、第二次世界大戦において敗戦を経た我が国は専守防衛を国是とし、特に専守防衛の国家基本方針の上で、国土を防衛する事により、その国土が国際公序の状況変更に利用される事を防衛力で防ぐという重責も、また突き付けられました。

99式自走榴弾砲。北海道防衛はその点で重要であり、第2師団は、隷下に複数の警備管区を有し、名寄警備隊区に第3普通科連隊、旭川警備隊区に第2特科連隊、遠軽警備隊区に第25普通科連隊、留萌警備隊区に第26普通科連隊、上富良野警備隊区に第2戦車連隊を配置している訳です。

式典会場へ前進する師団隷下要員。第2師団の隷下部隊は、第3普通科連隊、第25普通科連隊、第26普通科連隊、第2戦車連隊、第2偵察隊、第2対舟艇対戦車中隊、第2特科連隊、第2高射特科大隊、第2飛行隊、第2施設大隊、第2後方支援連隊、第2通信大隊、第2化学防護隊、第2音楽隊、と。

師団長到着。師団は総合近代化師団と呼ばれ、打撃力を重視した約9000名の編成となっています、そして日本最北の師団は日本で最も酷寒の気象条件とともに峻険な地形にも囲まれ、加えて演習場環境も良好であり精鋭部隊を練成するには最高の環境にあると云われ、装備も新しい。

師団長へ敬礼。基幹連隊指揮統制システムReCSを装備する師団でもあります。基幹連隊指揮統制システムReCSはデータリンクシステムであり、司令部に戦車や火砲と装甲車や部隊と補給拠点が全てネットワークでつながる装備で、第2師団はその実験担当部隊となっていました。

友部薫師団長。機動打撃力の骨幹である戦車部隊は、戦車連隊を編成に維持しており、90式戦車や74式戦車をいち早く配備、第一線部隊として最新鋭の10式戦車を最初に配備受領したのもこの第2師団隷下の第2戦車連隊です。そして部隊もいち早くデータリンク能力を整備しました。

師団長巡閲、現師団長は高田克樹陸将。90式戦車は戦車連隊の主力となっている新鋭装備で、三菱重工を中心として国産開発され、複合装甲による高い防御力と自動装填装置や目標自動追尾機能による高い攻撃力を、軽量な車体へまとめた我が国第3世代戦車の傑作で各国の戦車と比較し特筆できる高性能です。

副師団長兼ねて旭川駐屯地司令。隷下普通科部隊は高度に機械化されており、機械化部隊としての戦闘に対応するべく全ての普通科連隊は96式装輪装甲車化中隊を隷下に置き、軽装甲機動車も装備しています、本土の師団旅団には96式装輪装甲車は限られ、唯一軽装甲機動車化中隊が配置されているのみ。

観閲行進準備号令一下。96式装輪装甲車化された部隊は中央即応連隊や富士教導団普通科教導連隊等を除き、こうした中隊はありません。96式装輪装甲車を装備する事で戦車部隊が攻撃前進を展開する際に、戦車と随伴し普通科部隊は戦車を近接戦闘により常時支援する事が可能となりました。

偵察隊の行進。特科連隊は99式自走榴弾砲により完全に充足しています、冷戦時代には75式自走榴弾砲がいち早く配備されていました、陸上自衛隊火砲は、自走装填による効力射の極限の短縮と火力指数の増強を重視した設計となっていますが、99式自走榴弾砲は更に進んでいます。

第2偵察隊行進。99式自走榴弾砲は完全自動装填を実現、更に52口径155mm榴弾砲を採用し射程を40km以遠とすることにも成功しました。特科情報装置により目標を迅速に把握する能力のほか、GPS,補助用のジャイロ慣性航法装置を装備し、精密な標定等も高度に自動化しています。

87式偵察警戒車。旭川、北海道北部という事で非常に遠く感じるのですが特急のおかげでかなり早く到着する事が出来ました。特急スーパーカムイ、シルバーに輝く車体と一段高い運転台は特急車両の気風充分の美しい車両です、この時期JR北海道の厳しい情勢が伝えられていた頃です。

名寄第3普通科連隊。特急なんて贅沢だ、と思われる方は多いやもしれませんが、実は当方も節約志向とJR北海道ローカル線の旅を楽しみたく、千歳から旭川まで普通列車でノンビリ移動するつもりでした。しかし、新千歳空港駅にて旭川まで普通乗車券を購入しようとするとお得な情報を。

96式装輪装甲車。JR北海道特急自由席往復割引きっぷ、特急の往復割引券で六日間有効なのですが、札幌と旭川の特急往復が5080円とのことで札幌まで往復で2140円なので合計7220円でした、一方、新千歳空港駅から旭川駅まで普通乗車券で往復しますと6760円、お得感が凄い。

遠軽第25普通科連隊。北海道は広大で普通列車の速度もそれほど大きくありません、此処は時間を有効に使おうと考えれば特急列車を利用した方がいいのか、それとも北海道の風景を普通列車から満喫するか、迷っていたところですので特急往復が安ければ、心は揺れてしまいますよ、ね。

第25普通科連隊第1中隊。新千歳空港駅から旭川駅まで普通列車を利用しますとエアポート快速と快速ライナーに普通列車を乗換え三時間半、対して特急スーパーカムイ利用の場合は約二時間で新千歳空港から旭川駅まで到達できる、という事で、特急を利用し快適に旭川まで行く事としました。

連隊の87式対戦車誘導弾と81mm迫撃砲。特急中心のダイヤグラムが組まれているJR北海道、通勤列車の需要よりも観光需要の方が大きい、という事なのでしょうか。北海道は非常に広大でして、その上で人口密度は京阪神や首都圏とは比較にならないほどですので、普通列車には広大すぎるのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま
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