■日米,北朝鮮核恫喝へ共同対処
舞鶴沖の日本海では現在、佐世保を出航した護衛艦いせ以下3隻の護衛艦がアメリカ海軍原子力空母3隻と、共同訓練へ展開中です。この目的は北朝鮮の核戦力による日米等世界への恫喝への対応です。

ロナルドレーガン、セオドアルーズベルト、ニミッツ、原子力空母三隻が日本海において演習を開始しました。原子力空母3隻集中は稀有で、西太平洋では2007年以来、これだけ集結したならば、ほぼ出来ない任務はありません。加えて原子力空母にはイージスシステムを搭載したミサイル巡洋艦やミサイル駆逐艦が空母打撃群という一つの艦隊を編成する。

九州配備戦闘機総数と空母航空団の戦闘機数は同等です、九州には築城基地にF-2戦闘機2個飛行隊と新田原基地に1個飛行隊が要撃任務に就いています。アメリカ海軍の空母航空団は海軍航空隊の飛行隊定数は空軍や航空自衛隊よりも少ないものの、その分多くの飛行隊を運用する為、九州と空母1隻は同じ水準、空母3隻が集まるのですから打撃力は凄い。

世界最強の空母、アメリカ海軍空母はロシア海軍や中国海軍の空母の最大3倍の艦載機を搭載可能、それが3隻集まったのですが、アメリカ海軍には空母は10隻しかない、湾岸戦争の1990年代当時には15隻の空母がありましたが、削減された。すると、3隻とその空母打撃群艦艇は、整備補給と休養を行わねばなりません、半年後の稼動率に響くでしょう。

過酷な勤務は既に事故へ繋がっています。イージス艦フィッツジェラルドとジョンSマケインの相次いだ衝突事故ですが、アメリカ海軍の見解は回避可能な事故であった、と発表しました。見張員と当直士官が船舶往来の多い海域に到達した時点で見張りを強化したならば回避可能で、出来なかったという事は、実任務増大による集中力低下等の要因がある。

現在配備されている艦船の数は急増する任務に見合っていない、これは艦船を増強することによってのみ解消することができる、リチャードソン作戦部長の言葉です。リチャードソン大将は今年相次いだアメリカ海軍イージス艦による衝突事故を、極東地域での任務増大へ、適切に増強を行わなかった事で一隻当り負担が増大した事が原因であるとしました。

これは米海軍だけではなく自衛隊にも当てはまる事です。現在は現場の努力と無理を押してのつじつま合わせが対応している形ですが、実任務増大に対し防衛力を強化しなければ、負担増が取り返しのつかない重大事故にもつながりかねません。そして日米同盟下、米軍の日本周辺での任務増大状況は比例し自衛隊の任務増大でもある事を忘れてはなりません。

イージスアショア、艦隊多忙はこの配備で多少改善されるかもしれません。これはイージスシス陸上配備型迎撃ミサイルシステム、政府は北朝鮮弾道ミサイル実験の異常増大を受け、従来のイージス艦とペトリオットミサイルPAC-3での迎撃が困難であるとし、イージス艦は艦隊防空任務と兼任、後者は射程20kmと短く、防衛体制強化を模索してきました。

秋田県と山口県候補にイージスアショアの設置を行う、この程事実審が報じました。イージスアショアはイージス艦のシステムを陸上に配備する為、弾道ミサイルを宇宙空間の中間段階で高い精度で迎撃できるとされる。秋田県と山口県への配備、当方は新潟県佐渡島と島根県隠岐島に配備されるのではと想定していましたが、東北と山陰へ配備するもよう。

SM-3迎撃ミサイルは射程1300kmあり、二カ所程度でほぼ日本全域を防空可能です。勿論、建設予定地の候補であり、どれだけ急いでも施設完成は2020年代前半以降まで待たねばなりません。しかし、イージス艦が艦隊防空任務へ専念する環境が順次整う為、艦隊の負担は十年以内に緩和される事となります。ただ、それまでは勤務要員負担軽減策が必要です。
北大路機関:はるな くらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
舞鶴沖の日本海では現在、佐世保を出航した護衛艦いせ以下3隻の護衛艦がアメリカ海軍原子力空母3隻と、共同訓練へ展開中です。この目的は北朝鮮の核戦力による日米等世界への恫喝への対応です。

ロナルドレーガン、セオドアルーズベルト、ニミッツ、原子力空母三隻が日本海において演習を開始しました。原子力空母3隻集中は稀有で、西太平洋では2007年以来、これだけ集結したならば、ほぼ出来ない任務はありません。加えて原子力空母にはイージスシステムを搭載したミサイル巡洋艦やミサイル駆逐艦が空母打撃群という一つの艦隊を編成する。

九州配備戦闘機総数と空母航空団の戦闘機数は同等です、九州には築城基地にF-2戦闘機2個飛行隊と新田原基地に1個飛行隊が要撃任務に就いています。アメリカ海軍の空母航空団は海軍航空隊の飛行隊定数は空軍や航空自衛隊よりも少ないものの、その分多くの飛行隊を運用する為、九州と空母1隻は同じ水準、空母3隻が集まるのですから打撃力は凄い。

世界最強の空母、アメリカ海軍空母はロシア海軍や中国海軍の空母の最大3倍の艦載機を搭載可能、それが3隻集まったのですが、アメリカ海軍には空母は10隻しかない、湾岸戦争の1990年代当時には15隻の空母がありましたが、削減された。すると、3隻とその空母打撃群艦艇は、整備補給と休養を行わねばなりません、半年後の稼動率に響くでしょう。

過酷な勤務は既に事故へ繋がっています。イージス艦フィッツジェラルドとジョンSマケインの相次いだ衝突事故ですが、アメリカ海軍の見解は回避可能な事故であった、と発表しました。見張員と当直士官が船舶往来の多い海域に到達した時点で見張りを強化したならば回避可能で、出来なかったという事は、実任務増大による集中力低下等の要因がある。

現在配備されている艦船の数は急増する任務に見合っていない、これは艦船を増強することによってのみ解消することができる、リチャードソン作戦部長の言葉です。リチャードソン大将は今年相次いだアメリカ海軍イージス艦による衝突事故を、極東地域での任務増大へ、適切に増強を行わなかった事で一隻当り負担が増大した事が原因であるとしました。

これは米海軍だけではなく自衛隊にも当てはまる事です。現在は現場の努力と無理を押してのつじつま合わせが対応している形ですが、実任務増大に対し防衛力を強化しなければ、負担増が取り返しのつかない重大事故にもつながりかねません。そして日米同盟下、米軍の日本周辺での任務増大状況は比例し自衛隊の任務増大でもある事を忘れてはなりません。

イージスアショア、艦隊多忙はこの配備で多少改善されるかもしれません。これはイージスシス陸上配備型迎撃ミサイルシステム、政府は北朝鮮弾道ミサイル実験の異常増大を受け、従来のイージス艦とペトリオットミサイルPAC-3での迎撃が困難であるとし、イージス艦は艦隊防空任務と兼任、後者は射程20kmと短く、防衛体制強化を模索してきました。

秋田県と山口県候補にイージスアショアの設置を行う、この程事実審が報じました。イージスアショアはイージス艦のシステムを陸上に配備する為、弾道ミサイルを宇宙空間の中間段階で高い精度で迎撃できるとされる。秋田県と山口県への配備、当方は新潟県佐渡島と島根県隠岐島に配備されるのではと想定していましたが、東北と山陰へ配備するもよう。

SM-3迎撃ミサイルは射程1300kmあり、二カ所程度でほぼ日本全域を防空可能です。勿論、建設予定地の候補であり、どれだけ急いでも施設完成は2020年代前半以降まで待たねばなりません。しかし、イージス艦が艦隊防空任務へ専念する環境が順次整う為、艦隊の負担は十年以内に緩和される事となります。ただ、それまでは勤務要員負担軽減策が必要です。
北大路機関:はるな くらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)