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【EOS-M3撮影速報】岐阜基地航空祭2017/各務原飛行場100周年祭予行(2017-11-18)

2017-11-19 20:06:41 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■岐阜基地開庁60周年特別公開
 本日は岐阜基地航空祭、なんとか縮小ながら全ての飛行展示が完了しましたが、今回は土曜日開催となりました特別公開日の様子を紹介しましょう。

 岐阜基地開庁60周年航空祭、陸軍各務原飛行場創設100周年航空祭を土曜日の特別公開と本日の航空祭本祭共に展開していまいりました。岐阜基地は陸軍各務原飛行場を受け継ぎ航空自衛隊へ移管された基地で、岐阜県各務原市にあり、毎年航空祭が活況となっている。

 X-2実験機の防衛装備庁、航空自衛隊飛行開発実験団や第2補給処、第4高射群本部等、自衛隊機も造る川崎重工岐阜工場に隣接が置かれています。晴天のち雨天という本日の本番に対し、今回紹介する土曜日の特別公開日は残念ながら雨天に見舞われた航空祭でした。

 御縁あって特別公開日にお誘いいただきましたので、雨天ならば地上展示機を撮りたい、最初に撮影したいのはX-2実験機です。将来国産戦闘機開発へ資する先端技術研究用航空機であり、防衛装備庁はその所要の研究を完了、次の段階への展開を待っている段階です。

 X-2実験機はこの岐阜基地航空祭最大の注目航空機といえるでしょう。そして雨天により飛行展示が大幅に延期された岐阜基地航空祭では、航空機が飛ばないうちに日本最先端の技術を一目見ようと、物凄い行列が並び、予行なのに、防衛装備庁の方も驚かれていました。

 本番の日は行列が一時間待ちと三時間待ちまでのレーンが準備され、その注目度の高さが垣間見える。雨天の航空祭、本年は雨天に悩まされた航空祭が多かったです。先日の入間基地航空祭2017は快晴恵まれC-1輸送機六機編隊が歓声で迎えられましたが、これくらい。

 小松航空祭は台風で中止、浜松基地航空祭は豪雨、千歳基地航空祭は午前中豪雨と午後は機材故障と並び、三年に一度という百里基地航空観閲式は本番予行共々季節外れ台風の接近により中止となりました。あと三沢基地航空祭と初春の小牧基地航空祭が晴天でしたね。

 ブルーインパルスは本番では飛行展示を行いましたが、土曜日の予行では飛行予定はありましたものの中止となっており、しかも地上展示に航空機が並ぶことも無く、格納庫に並んでいました。もっとも、全機格納庫とはある意味、貴重な情景を見る事が出したのかも。

 F-4特別塗装機、本年はクリーンを基調としたデジタル迷彩塗装が採用されていました。現代的ですが岐阜基地百周年、という歴史を俯瞰しますと、陸軍航空隊の三式戦飛燕、川崎重工岐阜工場で3000機が量産された日本陸軍戦闘機を彷彿とさせる塗装でもあります。

 陸軍各務原飛行場創設100周年、というのは日本において元来は演習場などを発着場として航空機を運用していた訳ですが、本格的な航空時代到来に備え飛行場を建設する事となり、陸軍砲兵隊演習場であった各務原演習場の長大な敷地を飛行場へ転用したものです。

 1923年には川崎航空機岐阜工場が落成し、九五式戦闘機を筆頭に多様な航空機を生産しています、最も有名なのは三式戦飛燕、ドイツより導入した液冷エンジン技術を導入したもので、当初エンジン不調に悩みましたが、機体を共通化した五式戦とともに奮戦しました。

自 衛隊機ではP-1哨戒機やC-2輸送機、OH-6観測ヘリコプター、OH-1観測ヘリコプター、V-107輸送ヘリコプター、CH-47J/JA輸送ヘリコプター、P-2V7対潜哨戒機、P-2J対潜哨戒機、P-3C哨戒機、T-33練習機、T-4練習機、MCH-101掃海輸送ヘリコプター、など。

 岐阜基地ではレースパイロットの室屋義秀氏、エアレースワールドチャンピオンシップ2017年年間総合優勝を果たした事で有名な同氏の飛行展示も行われたほか、XASM-3対艦ミサイルの展示も行われ、雨天故の飛行展示は残念でしたが、その分日曜日に見れました。

北大路機関:はるな くらま
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