北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G7X撮影速報】かがDDH184-KAGA大阪港初入港天保山埠頭一般公開2(2018-05-20)

2018-05-27 20:11:35 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■5.27:本日は海軍記念日
 本日は海軍記念日、その特集は先週日曜日の護衛艦かが大阪港初公開、ここは譲れません。そして展開した天保山は物凄い活況でした、2万1000名も乗艦したという。

 加賀、太平洋の嵐、ハワイマレー沖海戦、日本海軍殊勲艦の名を継ぎ日本映画の黄金期にもその名を轟かせた艦名の護衛艦ですが、加えてアニメーションでも人気を博し、海上自衛隊最大の護衛艦というだけではなく、多種多様な関心をひきつけ、来艦者数へ繋がる。

 かが、巨大な護衛艦で天保山埠頭も広いはずですが、いやほんとあんなにたくさん、という多数の見学者が護衛艦かが前に長蛇の列、それでも、長さはどのくらいでしょうか、飛行甲板前部のSH-60K哨戒ヘリコプターから艦尾の実に艦名が見える位置まで行列が続く。

 かが全長248mなので行列は200mから210mというところか、これが蛇行して五重の行列ですので長さが1kmちょっとか、それでもゆっくり歩く程度の速度で進む。時間は結局二時間近く要しましたが、巨大なエレベータが動き続ける様子を見つつ前へ進んだ訳です。

 艦内見学者を艦内の格納庫から飛行甲板へ移動させる、このエレベータの収容力が見学者の乗艦人数に直結していたのですね。全通飛行甲板では護衛艦かが太鼓部太鼓演奏や喇叭吹鳴展示、制服試着展示にSH-60K哨戒ヘリコプター機体一般公開等、行われていました。

 護衛艦かが、とにかく巨大でした。いや、巨大だということは知っていますが、ここまで多くの乗艦者が飛行甲板に埋め尽くすように活況を添える、これは初めての経験でした。横浜で護衛艦ひゅうが一般初公開の際にも混雑はしていましたが乗れる人数が確かに違う。

 ひゅうが横浜港での初公開では清涼飲料水が台車に乗せられ移動販売となっていましたので、日本の護衛艦でも移動販売しなければ成り立たないほど大きな護衛艦が完成したのか、と感慨深く思ったところですが、かが、普通にテント方式の模擬店が飛行甲板に並びます。

 艦上臨時売店、つまりあれです、航空祭などで並ぶテントの売店が飛行甲板に、ということ。そして観覧車を背景にSHー60Kが並ぶ様子、これはも航空祭の情景だなあ、こう感じました。この飛行甲板に将来どういった航空機が並ぶのか、機種には思い浮かぶものも。

 ヘリコプター搭載護衛艦、くらま、と違い艦砲も魚雷も無く、ひゅうが型と比較しミサイルも個艦防空用のミサイルに限られ、その分は建造費が護衛艦ひゅうが同程度、即ち搭載する航空機の性能が護衛艦かが、性能に直結、広大な飛行甲板を眺め考えました次第です。

 第四護衛隊群第四護衛隊所属の護衛艦、ですが、驚いたのは現在第四護衛隊はDDHとDDのみでDDGが居ない、護衛艦かが、護衛艦いなづま、護衛艦さみだれ、護衛艦さざなみ、だけなのです。つまり、ヘリコプター搭載護衛艦以外は汎用護衛艦のみという編成でした。

 ミサイル護衛艦、艦隊防空に当たる護衛艦を欠いているのですね。第四護衛隊群にはミサイル護衛艦ちょうかい、しまかぜ、が配備されていますが両方とも第八護衛隊に所属しているもよう。護衛隊群のDDGグループにDDGが集中配備されているという構図ですね。

 第三護衛隊群では昨年から北朝鮮弾道ミサイル脅威への警戒任務の影響からミサイル護衛艦の集約が行われていますが、第四護衛隊群も同様の改編を行ったようで、実任務の厳しさを垣間見た率直な感想です。今夏に次のイージス艦が進水式を迎えますが少ない印象だ。

 天保山から桜島への渡船、決して鹿児島まで転進した訳ではなくユニバーサルスタジオジャパンの立地ですが、天保山の対岸へ向う渡船により対岸の護衛艦かが、を撮影した次第です。渡船でそのまま大阪港に戻らず撤収も考えましたが、食事とっていない事に気付く。

 艦隊これくしょん、第二次大戦中の艦艇を擬人化して指揮し制海権を奪還するというゲームですが、この人気が凄い。加賀も出ていますので天保山でも加賀&かが写真を期して、赤城ねんどろいど、加賀フィギュア、加賀ドール、加賀ぬいぐるみが多々並んでいました。

 友人知人同業者顧客自衛業元自衛業、熱中している人は多々知っていまして、行きつけ居酒屋でも薦められ続け、ゲームの習慣がないので始めていませんが遂に昨年末に話について行こうとアニメ版BDを全巻揃えた当方、かが行列中でも雑談の話題には困りません。

 天保山には観光地化が進められており、自由軒のカレーもいただけるという。自由軒のカレー、スーパーやコンビニでパッケージが御馴染みですが、気軽にいただけるのですね、とにかく空腹だった、と孤独のグルメ原作第一話のゴローさんの様な状況で撮影していた。

 加賀さんは赤城さんと同じくらい大食艦、という御話しを聞いたのは、かが乗艦に並んでいる最中でしたが、当方は何しろ前日夕餉から何も食べていない状況、まさかあんなに混んでいるとは思わず、朝食を食べ損ねて、かが並びで昼食も食べ損ねていた厳しい状況だ。

 大阪港は近所、という印象でカメラバックの軽食、駐屯地祭や航空祭に展開する際のような糧食の携行を省いて、それこそ“京都幕間旅情”撮影に充ての無い寺社仏閣巡りに市内を散策するような準備のみで展開していましたので、並んでしまえば途中から補給はなし。

 乗艦待ちの行列で並びながら頂けるような売店、甲子園球場の売り子さんのスタンド内移動販売、みたいな感じで、もちろん護衛艦乗艦前ですのでビールは御法度ですが、しかし、アイスクリームやホットドックの売り子さんが歩いてくれれば、大繁盛だったろうなあ。

 千僧駐屯地祭では模擬店が豪雨の中で全く売れず悲惨な状況となっていましたが、あの訓練展示模擬戦最後の突撃で前進する普通科中隊旗と共に観衆の後ろを駆けていったフランクフルト売店の幟が懐かしい、並ぶのは苦痛ではなかったが、空腹は一寸厳しかったかも。

 伊丹駐屯地第36普通科連隊の軽装甲機動車や高機動車、第3偵察隊の87式偵察警戒車等も一般公開されていました。かが乗艦行列があまりにも長すぎた為、途中で断念し陸自車両のみ撮影し、かが、は岸壁から見上げたのみで艦内を断念した方も多かったのだとか。

 かが撮影、APS-Cに15-85mmレンズを装着しその後、観覧車からも撮影しましたが観覧車が一時間待ちという状況、考えてみれば護衛艦かが俯瞰風景写真、という構図は誰でも思いつきそうな発想ですが、また行列かあ、とお友達と雑談しつつ一時間待った次第です。

 248mの護衛艦、何とかなると観覧車に乗りこんだ訳ですが、やはり巨大でした。15mmではどうにもならない、友人は8mm魚眼レンズでも、厳しかった模様です。フルサイズカメラに魚眼レンズで無ければ無理か、改めて、かが、巨大さを実感し、帰路に就きました。

 すずつき、護衛艦すずつき駆逐艦涼月と並んだ勇壮な絵画が天保山の自由軒に掲げられ、自由軒のカレーというあのレトルトのパッケージ通りの美しいを待ちつつ、そしてビール頂くか、しかしながら空きっ腹のビールは危ないので京橋か梅田まで待つのか考えるつつ。

 いせ、ヘリコプター搭載護衛艦いせ写真も自由軒には掲げられていました、なにか横須賀や佐世保でカレーを待っている雰囲気だなあ、と思っていたらばお店の大将さんが、いやあ、あれ友人でOBの人が書いてくれたのだよ、とお教えいただいた、なるほどなるほど。

 大阪湾展示訓練の際でしょうか、いせ写真については以前大阪港いせ入港の際に艦長さんが来店され記念に、とのこと。2011年の大阪湾展示訓練の際でしょうか、お世話になったH艦長さんへの感謝を思い出しつつ、遅い“朝食”を頂いて、今度こそ帰路に就きました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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