■伊丹駐屯地祭2018速報
伊丹駐屯地祭、行って参りました、コンパクト機種G7Xにて撮影、その速報記事です。
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中部方面隊創設58周年記念伊丹駐屯地祭、昨日10月7日日曜日に兵庫県伊丹市は伊丹駐屯地にて挙行されました。本年は台風25号接近に前途を考慮するも幸いその進路は避けられ、“生々躍動”を掲げ記念式典と訓練展示を実施したほかにLIVE配信を実施しました。
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岸川公彦総監以下中部方面隊はその隷下部隊として、第3師団、第10師団、第13旅団、第14旅団、第4施設団、中部方面混成団、第8高射特科群、中部方面航空隊、中部方面通信群、中部方面衛生隊、中部方面後方支援隊、中部方面情報隊、関西補給処等が揃います。
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中部方面隊管区は京阪神近畿地方、東海北陸地方、山陽山陰地方、四国、西日本2府19県と広大であるのが特色で、その警備隊区は日本国土の三割にも達するとともに、中部山岳地帯や中国地方山間部という山岳地形から京阪神中京大都市圏等都市部も含まれている。
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日本海の対岸には北朝鮮とロシアが控えており、防衛上は大規模着上陸の蓋然性は高くはありませんが、長大な海岸線は限定侵攻の脅威に常に曝されると共に管区内では北朝鮮によると考えられる特定失踪者拉致事案も実際に発生し、防衛上の留意事項といえましょう。
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即応機動旅団として第14旅団が年度末に改編を迎え、前回第14戦車中隊所属として初公開された16式機動戦闘車は第15即応機動連隊所属として登場、同時に第14戦車中隊は廃止改編を受けその歴史は幕を閉じました。この一年でも大きな変容はあるものなのですね。
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第10師団は中部方面隊大改編に併せ、新たな陸上戦闘へ対応すべく実験師団として部隊運用研究にあたる、これは方面隊行事訓示において岸川総監が触れられた点で、将来の方面隊戦車全廃と特科火砲大幅縮小を前に新たな運用方式の研究が為されている事が示された。
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16式機動戦闘車は昨年度、観閲行進に初登場し話題となりましたが、本年は訓練展示において初動部隊として出動しその105mm砲空包射撃を展示しました、第14旅団祭でも実施した空包射撃ですが、方面隊管内で四国以外では初めての空包射撃展示となったわけです。
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74式戦車は96式装輪装甲車とともに訓練展示の機動打撃力として展開し、自慢の105mm空包射撃が会場を震わせました。考えてみれば、74式戦車と16式機動戦闘車の協同は、本邦初のものとなったかもしれません。もっとも、富士学校祭では対戦している関係ですが。
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軽装甲機動車や96式装輪装甲車とFH-70榴弾砲に03式中距離地対空誘導弾といった各種装備も訓練展示で迫力の展開を実施し、会場では発砲焔写った写らなかった、バッテリー切れだ、と大盛り上がり。意外に大きな16式機動戦闘車の発砲焔も話題となっていました。
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岸川総監の訓示では防衛安全保障上の留意事項に触れ隷下部隊の隊員各員の士気を鼓舞すると共に、本年発生しました西日本豪雨災害、大阪府北部地震、台風21号災害、といった大規模災害を振り返るとともに、脅威度の高い南海トラフ地震へも広く警戒を促しました。
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南海トラフ巨大地震は歴史地震の研究が進むと共に我が国へ及ぶ新たな脅威として認識され、過去の日本史に記される最大規模での発生の場合には犠牲者32万名という広島長崎原爆投下に匹敵する災厄となり、中部方面隊はその脅威にも正面で向き合わねばなりません。
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西日本豪雨災害は台風が温帯低気圧となった安心が裏目に出た災厄ですし、大阪府北部地震は阪神大震災以来の備えが果たして十分であったかを突き付けられ、台風21号災害は毎年襲来する台風の脅威度を再認識、明日に備え今日に即応する、訓示の言葉は響きました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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伊丹駐屯地祭、行って参りました、コンパクト機種G7Xにて撮影、その速報記事です。
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中部方面隊創設58周年記念伊丹駐屯地祭、昨日10月7日日曜日に兵庫県伊丹市は伊丹駐屯地にて挙行されました。本年は台風25号接近に前途を考慮するも幸いその進路は避けられ、“生々躍動”を掲げ記念式典と訓練展示を実施したほかにLIVE配信を実施しました。
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岸川公彦総監以下中部方面隊はその隷下部隊として、第3師団、第10師団、第13旅団、第14旅団、第4施設団、中部方面混成団、第8高射特科群、中部方面航空隊、中部方面通信群、中部方面衛生隊、中部方面後方支援隊、中部方面情報隊、関西補給処等が揃います。
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中部方面隊管区は京阪神近畿地方、東海北陸地方、山陽山陰地方、四国、西日本2府19県と広大であるのが特色で、その警備隊区は日本国土の三割にも達するとともに、中部山岳地帯や中国地方山間部という山岳地形から京阪神中京大都市圏等都市部も含まれている。
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日本海の対岸には北朝鮮とロシアが控えており、防衛上は大規模着上陸の蓋然性は高くはありませんが、長大な海岸線は限定侵攻の脅威に常に曝されると共に管区内では北朝鮮によると考えられる特定失踪者拉致事案も実際に発生し、防衛上の留意事項といえましょう。
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即応機動旅団として第14旅団が年度末に改編を迎え、前回第14戦車中隊所属として初公開された16式機動戦闘車は第15即応機動連隊所属として登場、同時に第14戦車中隊は廃止改編を受けその歴史は幕を閉じました。この一年でも大きな変容はあるものなのですね。
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第10師団は中部方面隊大改編に併せ、新たな陸上戦闘へ対応すべく実験師団として部隊運用研究にあたる、これは方面隊行事訓示において岸川総監が触れられた点で、将来の方面隊戦車全廃と特科火砲大幅縮小を前に新たな運用方式の研究が為されている事が示された。
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16式機動戦闘車は昨年度、観閲行進に初登場し話題となりましたが、本年は訓練展示において初動部隊として出動しその105mm砲空包射撃を展示しました、第14旅団祭でも実施した空包射撃ですが、方面隊管内で四国以外では初めての空包射撃展示となったわけです。
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74式戦車は96式装輪装甲車とともに訓練展示の機動打撃力として展開し、自慢の105mm空包射撃が会場を震わせました。考えてみれば、74式戦車と16式機動戦闘車の協同は、本邦初のものとなったかもしれません。もっとも、富士学校祭では対戦している関係ですが。
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軽装甲機動車や96式装輪装甲車とFH-70榴弾砲に03式中距離地対空誘導弾といった各種装備も訓練展示で迫力の展開を実施し、会場では発砲焔写った写らなかった、バッテリー切れだ、と大盛り上がり。意外に大きな16式機動戦闘車の発砲焔も話題となっていました。
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岸川総監の訓示では防衛安全保障上の留意事項に触れ隷下部隊の隊員各員の士気を鼓舞すると共に、本年発生しました西日本豪雨災害、大阪府北部地震、台風21号災害、といった大規模災害を振り返るとともに、脅威度の高い南海トラフ地震へも広く警戒を促しました。
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南海トラフ巨大地震は歴史地震の研究が進むと共に我が国へ及ぶ新たな脅威として認識され、過去の日本史に記される最大規模での発生の場合には犠牲者32万名という広島長崎原爆投下に匹敵する災厄となり、中部方面隊はその脅威にも正面で向き合わねばなりません。
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西日本豪雨災害は台風が温帯低気圧となった安心が裏目に出た災厄ですし、大阪府北部地震は阪神大震災以来の備えが果たして十分であったかを突き付けられ、台風21号災害は毎年襲来する台風の脅威度を再認識、明日に備え今日に即応する、訓示の言葉は響きました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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