北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

平成三〇年度十一月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2018.11.03-11.04)

2018-11-02 20:02:19 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 台風26号はフィリピン北部を蹂躙、そのまま大陸へ向かっていますがかなり勢力は弱まっている模様、こうした中で今週末の行事紹介です。

 入間基地航空祭2018、11月3日文化の日は入間基地航空祭の日ですが、本年は土曜日と重なりましたので例年より若干混雑するかもしれません。C-1輸送機編隊飛行が名高い入間基地航空祭、C-1輸送機は美保基地へも配備されていますが、美保基地は順次C-2輸送機へ機種転換が進み、輸送機の基地は、C-130の小牧、C-1の入間、C-2の美保、となりました。

 60周年の航空祭、中部航空方面隊司令部が置かれ首都圏と京阪神地区を含む本州四国全域の防空を担う司令部が所在する入間基地、首都圏とあって人は多い。最も混雑する事から、人間基地航空祭、コミケか入間か、と呼ばれる程の活況といますか混雑の入間基地、西武線で都心から程近く西武新宿線より基地周辺から見物するか、基地に入るか、どちらにしても混雑します。

 航空学校創設66周年明野駐屯地祭、日曜日に挙行されます。陸上自衛隊ヘリコプター部隊の駐屯地で、三重県伊勢市に位置する航空学校明野本校の創設記念行事です。航空学校本校のほか、中部方面航空隊第5対戦車ヘリコプター隊、第10師団隷下の第10飛行隊も駐屯しています。伊勢市、ということで近鉄線にて行く事が出来まして明野駅が最寄り駅だ。

 AH-64D戦闘ヘリコプターの九州での墜落事故、OH-1観測ヘリコプターのエンジンタービンブレード換装改修、代替機無きままに耐用年数限界を超え部隊定数割れの対戦車ヘリコプターや多用途ヘリコプターに観測ヘリコプター、陸上自衛隊ヘリコプター部隊は厳しい状況が何年も続き、危機とも表現し得る非常に憂慮すべき現状ですが、精一杯の行事を期待したいですね。

 施設学校創設67周年勝田駐屯地祭、施設学校として陸上自衛隊施設科要員の幹部教育及び戦術研究及び新装備評価試験を一手に担う教育機関の駐屯地です。茨城県ひたちなか市に所在、装甲ドーザや地雷原処理装置等戦闘工兵装備から架橋装備に舗装器材と建設工兵装備まで一通り揃っていますので、稀有な装備とこれら駆使した訓練展示等に期待が高まる。

 さて撮影の話題を。74式戦車は撮れるうちに撮っておいた方が良い、北海道の74式戦車は第2戦車連隊から引退し完全置き換え完了となりました。岩手駐屯地に2個中隊、大和駐屯地に1個中隊、富士地区に4個中隊、今津駐屯地に4個中隊、日本原駐屯地に1個中隊、玖珠駐屯地に1個中隊、90式戦車よりも当たり前ですが74式戦車の方が用途廃止で少数派となりました。

 記念行事や富士総合火力演習に東名高速道路で散々撮ったよ、というお話もありますが、なにしろデジタルカメラ、現代の記録手段はフィルム時代ほど費用面や撮影機会の制約はありませんので、この角度あの情景その背景かの迫力、と撮影してみるのもいいでしょう。部隊の方も思い入れがありますので、その時が迫る程、展示の磨きがかかる印象もある。

 105mm戦車砲は実弾射撃を一般公開する事例は非常に少ないのですが、訓練展示での空包発砲焔は非常に迫力がありますし、74式戦車は戦車を集中運用する設計思想である為、訓練展示でも固まった戦車部隊としての展示が行われます。戦車が集団で戦闘を展開する様子、空包の迫力ある発砲焔、普通科部隊との連携、撮れるうちに撮っておきたいものです。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・11月04日:施設学校創設67周年勝田駐屯地祭…http://www.mod.go.jp/gsdf/shisetsu/es-hp/
・11月03日:入間基地航空祭2018…http://www.mod.go.jp/asdf/iruma/
・11月04日:航空学校創設66周年明野駐屯地祭…http://www.mod.go.jp/gsdf/akeno/

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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