北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G7X撮影速報】桂駐屯地創設64周年記念行事.京都市の自衛隊駐屯地祭(2018-11-11)

2018-11-18 20:07:28 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■中部方面後方支援隊の訓練展示
 後方支援は戦闘支援、訓練展示では重機関銃の空包射撃が迫力ある展示となりました。

 桂駐屯地創設64周年記念行事訓練展示、その状況はかなり工夫されたものでした。第一線へ修理完了の戦車と予備部品などを輸送する中部方面後方支援隊が敵の待伏せを受けたとの想定です。護衛の1/2tトラックが重機関銃を射撃し撃退する、しかし負傷者が、という。

 PowershotG7Xmark2というコンパクト機種で撮影した写真、SDカードをそのままPCに差し込む即応性がありますが性能では主力機種EOS-7Dmark2よりも数段抑えられていますので撮影写真を比較しますと、訓練展示の写真ではその性能差が如実に表れていますね。

 後方支援部隊とは欧米ではその実態を示していないとしてcombat supportの呼称が一般化しており、自衛隊も将来的には戦闘支援部隊として前方戦闘支援と全般戦闘支援へ区分する必要があるかもしれません。しかし、その前に必要があるのは私の撮影位置転換でした。

 中部方面後方支援隊の車列は当方知人友人一行の前を素通りした後に待伏せを受けており、早い話が当方の撮影位置は訓練展示を真後ろから、大型トラックにより何も見えない位置から撮影する構図となっていた。これでは撮影位置を転換しなければ、何も撮影できない。

 不発弾処理隊の展示も訓練展示に巧く盛り込まれていまして、折角の展示ですので正面から撮影したい、が勝手知ったる京都市内、脚立を持ってきていません。それでも何も見えないよりは手持ちの器材の工夫だ、と全力で撮影位置を反対側、阪急側へと疾走してゆく。

 前方戦闘支援という実態を示すように、不発弾処理の最中に武装勢力が妨害を試みる、一方で先ほどの待伏せ攻撃の負傷者救護、本当に工夫が凝らされており、後方支援隊は戦闘をしない、という一般論の先入観を一掃する、この展示内容は例年とはまた違うとのこと。

 撮影位置の陣地変換が無事終了しまして、この記事の一枚目の位置へ。成程、観閲行進の撮影位置とは文字通りJR側から阪急側へ転換したのですけれども、正解でした。元々の撮影位置では、輸送車両の車体、特に戦車輸送車により殆ど視界を遮られていたでしょう。

 桂駐屯地祭、装備品展示と共に非常に驚かされたのは方面総監部の伊丹駐屯地に匹敵するほどの模擬店の並びでした。陸上自衛隊駐屯地祭でここまでの模擬店が並ぶのはなかなかりません。そして日本酒試飲300円に生ビールも移動販売車が、これは嬉しいではないか。

 篠峰、九頭龍、越後の桜、日本酒試飲はこの三種類でして、折角京都市内の駐屯地祭なのだからとお目当ての銘柄が無いのは少々残念でしたが、辛口を、ということでお願いしますと越後の桜を頂きました。駐屯地祭で日本酒、祝賀会食以外ではちょっと貴重ですよね。

 M-24対人狙撃銃を筆頭に様々な装備品、福知山駐屯地などから参加した車両などが並んでいます。対人狙撃銃の迷彩塗装は自分で行うとか、狙撃用三脚という初見の装備品と共に狙撃に関するお話などを色々と聞けまして、混雑しすぎない駐屯地の醍醐味を深々味わう。

 74式戦車エンジンの作動展示、武器科部隊ならではの、といいますか戦車のエンジンを資料館などではなく装備品展示で単体にて並べまして、しかも作動させるというのもなかなか聞きません。エンジン音は成程聞きなれた印象でもあるのですが、むき出しエンジンだ。

 74式戦車はエンジン単体の他に戦車輸送車上での展示です。中部方面輸送隊が桂に駐屯している為ですが、方面輸送隊の戦車輸送車、やはり将来の方面隊戦車全廃後は廃止されるのか、装甲車両輸送用に中型セミトレーラ補完用に維持されるのでしょうか気になります。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする