北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【7D特報】岐阜基地航空祭2018予行,異機種大編隊予行は着陸態勢へ(2018-11-07)

2018-11-17 20:16:23 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■明日は岐阜航空祭本番
 岐阜基地は日本最古の飛行場です。そしてその岐阜では明日航空祭本番が行われる。

 飛行機の草創期は墜落と不時着が基本の時代、地元住民の反対がなかったのかは気になるところですが、各務原以外のお話で住宅街の広がる前の時代には物珍しい飛行機を間近にみることができるようになり、地域活性化につながるならば、と非常に歓迎されたという。

 砲兵隊の訓練場の跡地利用ですので確実に落下してくる砲弾よりは航空機の方が事故の確率は低かったのでしょうね。不時着、と言っても当時の不時着は横転や主翼全損等、現在でいえば大事故扱いのものが日常的に発生していたという事で、凄い時代だったもようだ。

 自衛隊基地となった岐阜基地、川崎重工岐阜工場も輸送機に哨戒機と輸送ヘリコプターに掃海輸送ヘリコプター、多数の航空機を製造し、練習機の定期整備にもあたっています。この関係から様々な機種、岐阜基地に配備されていない航空機も定期整備に飛来する。

 川崎寿行岐阜工場関係の航空機、これも見上げていますと航空祭ではみることの出来ない機種なども少なくなく、興味深いものです。EC-1電子訓練支援機の定期整備、E-767早期警戒管制機の定期整備、これも川重が執り行っていますので、これが飛んでくると驚く。

 滑走路エンド付近からの撮影、しかし航空祭予行に限っていいますと、若干飛行展示が遠い。かなり遠いといってもいいのかも、編隊飛行は文字通り頭上を飛行してゆくのですが、飛行展示そのものは会場から見えやすいように実施、滑走路エンド付近は当然圏外です。

 すると、遠いのは仕方ないのですが。もちろん利点は多々ありまして、真上の飛行展示を見上げられること。編隊飛行は真上を飛行、滑走路エンドが滑走路延長線上にありますので当然といえば当然なのですが、航空祭では滑走路に立ち入れません、編隊が真上を飛ぶ。

 編隊を見上げるにはここか、反対側の滑走路エンドのみ、つまりここでしか撮れない画角となる、当たり前といえば当たり前だ。そしてこの撮影位置は名鉄各務原線二十軒駅から徒歩10分程という好立地にありますので、車以外で撮影に進出するには便利なのですね。

 それでも機動飛行は2kmほど先にて展開されていますので、もう少し撮影場所を考えておけばよかったのだなあ、という場合に移動する先は航空宇宙博物館でしょうか。今か132年前のWeblog開始草創期、撮影適地を探して徒歩にて、基地周辺を一周したものでした。

 かかみがはら航空宇宙博物館、先日リニューアル工事を完了しまして岐阜から生まれた戦闘機飛燕が鹿児島県知覧から里帰りし、展示されています。この場所とその付近は、航空祭予行の期間中には、飛行展示を非常に良い撮影条件にて見上げることが出来るのです。

 戦闘機の轟音とともに、捻り、つまり飛行していた場合でも機動飛行で急旋回しなければみることのできない航空機の上面を撮影することが出来る立地でもあります。青空を背景に旋回する勇壮な航空機の撮影を試みるのならば、撮影適地、やはり博物館ここでしょう。

 捻り、撮影しますと航空祭と航空祭予行の醍醐味といいますか、日常写真では見ることが出来ない情景、というものに仕上げることができまして、お勧めです。この撮影位置は編隊を崩して着陸に入る航空機、コンバットピッチの隊形を撮影する事も出来たりしますね。

 多機種による異機種大編隊、岐阜基地航空祭最大の醍醐味は異機種大編隊でしょう。ひところと比較したらば機種の数は寂しくはなってしまいましたがそれでも。航空祭当日に北側会場から異機種大編隊を見上げますと、逆光ですごく残念な思いをすることとなります。

 物理法則といいますか、航空機を撮影するならば偏光フィルターや露光プラス補正という工夫でも逆光写真は順光にはかないません。逆光ですと青空でも灰色にしか写りません、ですから予行に順光の撮影位置から美しく仕上げる、という保険のあるのかもしれない。

 南側会場から航空祭当日に撮影しますと、真上の飛行展示、という構図になってしまいますのでレンズによる圧縮効果というものではなく、頭上一杯で写真では、画面いっぱいに広がっている、これも良いには良いのですが、言い方によっては間延びしている、とも。

 航空宇宙博物館周辺から予行を、別に本番にここから撮影しても良いのですが、撮影しますと、良い具合に距離がありますのでレンズの圧縮効果で密集した編隊写真と仕上げることが出来ます。どのくらい素晴らしい写真なのかといいますと、航空雑誌に載る程ですね。

 本番はどのような構図で撮影しようか、と思案しつつ、本番で冒険するには先ずは保険から、なんて考え方はどうでしょう。つまり予行の内に撮影しておけば、本番に失敗した場合でも多少は保険になる、との構図です。先にその写真を紹介している訳なのですが、ね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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