北大路機関

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【G7X撮影特報】天皇即位祝賀,令和元年GW十連休舞鶴基地北吸桟橋特別公開(2019-05-01)

2020-05-02 20:06:03 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■令和初の舞鶴基地一般公開
 天皇陛下御即位一周年ということで一年前の舞鶴、令和時代初となる天皇即位記念日の舞鶴基地一般公開の様子を紹介しましょう。

 ふゆづき、あたご、せんだい。北吸桟橋の長大な全長が良く分かる情景です。ふゆづき、は満艦飾を施すと共に電燈艦飾の準備を行っているのが見えますでしょうか。この日は天皇陛下御即位と上皇陛下宣下の記念日、海上自衛隊も満艦飾で奉祝の意を示しています。

 せんだい、あぶくま型護衛艦の4番艦で平成3年に就役しました。護衛艦隊直轄の第14護衛隊に所属しています。満載排水量2900tと海上自衛隊の護衛艦ではいちばん小型の護衛艦となっていますが、同型艦6隻が延命改修を受け現在も海上防衛の中枢を担っている。

 第14護衛隊は護衛艦せんだい、の他に護衛艦あさぎり、まつゆき、が所属していますが、この日は舞鶴を出航していました。あぶくま型護衛艦は、あぶくま、じんつう、おおよど、せんだい、ちくま、とね、と旧海軍の巡洋艦名、特に軽巡洋艦の艦名を継承しています。

 はやぶさ、うみたか。舞鶴地方隊舞鶴警備隊のミサイル艇です。はやぶさ、はミサイル艇はやぶさ型1番艇で平成14年に就役、うみたか、は五番艇で平成16年就役、拘束のミサイル艇は竣工当時に北朝鮮武装工作船の徘徊が増加し、就役は沿岸住民に歓迎されました。

 ひゅうが、とミサイル艇、海上自衛隊では北朝鮮武装工作船の制圧に威力を発揮したミサイル艇はその役割を終えつつある、としており、ミサイル艇の後継は30FFMとして護衛艦が充てられます。日本海の守りも、ひゅうが、の様な大型護衛艦が主役となってゆきます。

 76mm艦砲、ミサイル艇は哨戒ヘリコプター等の投射する小型ミサイル攻撃に対し脆弱性を有している為、武装工作船以外にも従来のミサイル艇に求められた沿岸防備任務へ毎分100発の連射速度を有する艦砲と、射程の長い90式艦対艦誘導弾SSM-1を搭載している。

 せんだい、舞鶴基地北吸桟橋は海上自衛隊基地では最長の桟橋となっています、ミサイル艇は一番奥に停泊しており、一旦引き返して護衛艦を艦尾からのぞむ。ハープーン艦対艦ミサイルやアスロック対潜ロケットと324mm短魚雷発射管等が並ぶ様子が一望できます。

 あたご。平成19年に就役しました護衛艦あたご型の一番艦です。イージスシステムによる広域防空能力を有しますが、近代化改修により弾道ミサイル防衛能力を付与されており、更にMFTAレーダー、SPQ-9B多機能レーダーを追加搭載、対潜能力も強化されました。

 あたご、この日は一般公開が行われていますが、海上自衛隊の護衛艦は午前と午後に分けて正午の時間帯に一旦間を置く時間配分が多く、この為この日は一般公開の広報艦となっていますが、上甲板に人影は無く、鋭利な艦首と重厚な上部構造物が際立って見えますね。

 ふゆづき。あきづき型護衛艦の4番艦で多機能レーダーFCS-3の特徴的なレーダーが一望できる角度です。大型のアンテナアレイレーダーが捜索追尾と艦砲照準用のCバンドレーダーで小型のアンテナアレイレーダーがESSM艦対空ミサイル管制用Xバンドレーダーだ。

 ふゆづき。満載排水量6800tで、あきづき、てるづき、すずつき、とイージス艦を掩護する僚艦防空を任務としています。本任務は特に弾道ミサイル防衛に際しイージス艦のSPY-1レーダーが宇宙を監視する際に低高度からの航空攻撃を警戒する為に付与されました。

 ひゅうが。平成21年に就役した護衛艦ひゅうが型の一番艦です。画期的な全通飛行甲板構造を採用した護衛艦で、満載排水量19000tと海上自衛隊空前の大型護衛艦となっています。飛行甲板が整備されている様子は、恰もF-35B運用への耐熱強化改修に見えなくもない。

 ましゅう。平成16年度に就役した補給艦ましゅう型の一番艦です、満載排水量は25000tと大型で、護衛艦隊に随伴するべく24ノットと高速性能を重視しました。護衛艦隊第1海上補給隊の所属ですが、非常に大きく、その全体はカメラには収まり切りませんでした。

 SPQ-9B多機能レーダーを搭載するイージス艦あたご。段階的に近代化改修が行われている様子ですが、この写真を撮影した時間帯はいよいよ、午後の一般公開が行われる時間帯でした、驚いたのはイージス艦見学する為に多くの来訪者が集まっていたという事でしょう。

 かが大阪港一般公開の際には二時間近く並んだものですが、それ程ではないにしても相応の列が出来上がっていまして、一つ考えてみますと乗艦タラップの耐可重量が限られている為、一人二人を順番に乗艦させている為に時間がかかる、ということなのでしょうかね。

 舞鶴基地一般公開、この五月一日は午前中が五月雨が霧雨という護衛艦名のような状況でしたが、相応に見学者も多少疎ら、という印象でした。こうした中でこの日、午後には天候が回復しまして、午前中よりも午後の方が若干と見学者が多くなったように思います。

 北吸桟橋一般公開ではもう一つ、忘れてはならないのが売店の開放です。流石に戦闘服や制服などは購入する事は出来ませんが、識別帽やパッチとマグカップや特性タオルに自衛隊銘菓等が販売されていまして、この日も護衛艦識別帽を購入し、見学を完了しました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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