■ハリファクス級艦内旅行
舞鶴基地オタワ艦内旅行、前回の掲載から若干間が空いてしまいましたが、カナダ海軍のフリゲイトオタワの艦内旅行についてその続きを紹介しましょう。
海軍の任務、この為に領域警備や漁業監視と排他的経済水域の警戒監視も任務としており、ハリファクス級にはそのための装備も充実しています、57mm艦砲、超長距離用探照灯、複合高速艇など。複合高速艇は波浪を被りやすいがしかし転覆はしにくい、実戦用だ。
しかし水上戦闘艦としては、ハープーン艦対艦ミサイル、ESSM艦対空ミサイル、20mmCIWS近接防空火器、三連装短魚雷発射機を搭載していまして、データリンクにより同盟国アメリカのイージス艦とも連接が可能だ、いわば平和な国の強力な水上戦闘艦、ね。
Mk48-VLS,VLSといえばイージス艦のMk41が有名ですが、Mk48,むらさめ型護衛艦が採用しています。オランダのカレル-ドールマン級フリゲイトとハリファクス級、むらさめ型が採用したもの。実はこれ、日本とオランダとカナダはMk48被害者の会を造れるやも。
元々アメリカが小型艦用のMk41を搭載できない水上戦闘艦にシースパローミサイルを搭載する為の施設として売り込んだものです、そしてアメリカ海軍も採用する計画でした。規模としてはOHペリー級規模の水上戦闘艦を想定していたのでしょう、しかし、これが。
アメリカはさかんに売り込み、Mk41よりも安価ということで自衛隊も採用を決定したのですが、被害者の会三カ国が採用を決定し設計を完了したところでアメリカが不採用を決定、量産効果がなくなり一挙に高騰しました、費用見積もりは実に四倍にも膨らんだという。
Mk48は安価という事で採用したのに概算要求を通した後で四倍の値上げは酷い、こう我が国大蔵省は激怒し、むらさめ型量産中止、再設計さえ迫ったほどです。たかなみ型からはMk41に統合されていますが。一方、被害がなかったのはデンマーク海軍、といえましょう。
デンマーク海軍はスタンフレックス300計画としまして、なんと満載排水量360tの小型艦にMk48を搭載しました、モジュール艦を設計しミサイル艇や掃海艇に局地防空艇に用いるもの。コスト関係なくこの大きさの艦ではMk41は大きすぎ重すぎて搭載できません。
ESSM搭載、Mk48はシースパロー用に導入されたものですが、現在はESSM発展型シースパローに換装されているという、1セル2ESSM,つまり32発を搭載しているという。近代化改修の際にハリファクス級は大きく改良され、ESSMの搭載はここで大きな意味が。
ハリファクス級へのESSM搭載は即ち僚艦防空能力を得たということになります、射程は15kmから50kmと大幅に延伸されましたので、ね。となりにハープーン艦対艦ミサイルも置かれていますが近代化改修に際してハープーンブロック1からブロック2となった、と。
ハープーンブロック2外見からはわかりにくいですがGPS誘導の採用で対地攻撃が可能となっています、四連装発射装置二基はそのまま。しかし外見で言いますとハープーン発射筒だけ船体の白色というよりも米軍や自衛隊の塗装と似た灰色です、置き換えを物語る。
対空戦闘能力はミサイルだけで完結するものではありません。ESSMの搭載、それは射撃指揮装置や対空レーダーも近代化を必要とすることとなりました。実は乗艦前から気になっていました。咄嗟というかシージラフですか、と頓珍漢なことを聞いてしまいましたが。
シージラフは目の前にある対水上用、三次元レーダーはSMART-2とのこと。前は、つまり横須賀で見たときのレーダーはSPS-49、つまりアメリカ海軍のOHペリー級に搭載されているのと同じ二次元レーダーだったのです、格子状のこれこそレーダーという外見ですが,ね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
舞鶴基地オタワ艦内旅行、前回の掲載から若干間が空いてしまいましたが、カナダ海軍のフリゲイトオタワの艦内旅行についてその続きを紹介しましょう。
海軍の任務、この為に領域警備や漁業監視と排他的経済水域の警戒監視も任務としており、ハリファクス級にはそのための装備も充実しています、57mm艦砲、超長距離用探照灯、複合高速艇など。複合高速艇は波浪を被りやすいがしかし転覆はしにくい、実戦用だ。
しかし水上戦闘艦としては、ハープーン艦対艦ミサイル、ESSM艦対空ミサイル、20mmCIWS近接防空火器、三連装短魚雷発射機を搭載していまして、データリンクにより同盟国アメリカのイージス艦とも連接が可能だ、いわば平和な国の強力な水上戦闘艦、ね。
Mk48-VLS,VLSといえばイージス艦のMk41が有名ですが、Mk48,むらさめ型護衛艦が採用しています。オランダのカレル-ドールマン級フリゲイトとハリファクス級、むらさめ型が採用したもの。実はこれ、日本とオランダとカナダはMk48被害者の会を造れるやも。
元々アメリカが小型艦用のMk41を搭載できない水上戦闘艦にシースパローミサイルを搭載する為の施設として売り込んだものです、そしてアメリカ海軍も採用する計画でした。規模としてはOHペリー級規模の水上戦闘艦を想定していたのでしょう、しかし、これが。
アメリカはさかんに売り込み、Mk41よりも安価ということで自衛隊も採用を決定したのですが、被害者の会三カ国が採用を決定し設計を完了したところでアメリカが不採用を決定、量産効果がなくなり一挙に高騰しました、費用見積もりは実に四倍にも膨らんだという。
Mk48は安価という事で採用したのに概算要求を通した後で四倍の値上げは酷い、こう我が国大蔵省は激怒し、むらさめ型量産中止、再設計さえ迫ったほどです。たかなみ型からはMk41に統合されていますが。一方、被害がなかったのはデンマーク海軍、といえましょう。
デンマーク海軍はスタンフレックス300計画としまして、なんと満載排水量360tの小型艦にMk48を搭載しました、モジュール艦を設計しミサイル艇や掃海艇に局地防空艇に用いるもの。コスト関係なくこの大きさの艦ではMk41は大きすぎ重すぎて搭載できません。
ESSM搭載、Mk48はシースパロー用に導入されたものですが、現在はESSM発展型シースパローに換装されているという、1セル2ESSM,つまり32発を搭載しているという。近代化改修の際にハリファクス級は大きく改良され、ESSMの搭載はここで大きな意味が。
ハリファクス級へのESSM搭載は即ち僚艦防空能力を得たということになります、射程は15kmから50kmと大幅に延伸されましたので、ね。となりにハープーン艦対艦ミサイルも置かれていますが近代化改修に際してハープーンブロック1からブロック2となった、と。
ハープーンブロック2外見からはわかりにくいですがGPS誘導の採用で対地攻撃が可能となっています、四連装発射装置二基はそのまま。しかし外見で言いますとハープーン発射筒だけ船体の白色というよりも米軍や自衛隊の塗装と似た灰色です、置き換えを物語る。
対空戦闘能力はミサイルだけで完結するものではありません。ESSMの搭載、それは射撃指揮装置や対空レーダーも近代化を必要とすることとなりました。実は乗艦前から気になっていました。咄嗟というかシージラフですか、と頓珍漢なことを聞いてしまいましたが。
シージラフは目の前にある対水上用、三次元レーダーはSMART-2とのこと。前は、つまり横須賀で見たときのレーダーはSPS-49、つまりアメリカ海軍のOHペリー級に搭載されているのと同じ二次元レーダーだったのです、格子状のこれこそレーダーという外見ですが,ね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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