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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

舞鶴基地クリスマスイヴ二〇二二-雪舞う"世紀の寒波"の日本列島日本海側の基地風景(2022-12-24)

2023-01-07 20:14:05 | 旅行
■北半球覆う世紀の寒波
 北大路機関らしいクリスマスイヴの過ごし方という事で。

 クリスマスイヴに雪景色を求めて舞鶴基地を探訪したのですが、まあ実態はこんな感じでした。クリスマスイヴ、実は2022年内に舞鶴にどうしても行かなければならない所用があったのですが、その前の週に土曜日と日曜日、"今冬いちばんの寒波"というものが来ました。

 今冬最強寒波で不要不急の外出を自粛するよう、気象庁や政府からも発表がありましたものですから、まあ一週間ならば延ばせるということで、不要不急にはあたるものの一週間は余裕があるから延期しよう、という判断を、こういうのをフラグというのでしょうか。

 先週よりも激しい今年最大の寒波という、まるでボジョレーヌーボーのような気象庁の説明です、岸田総理がなんといおうと行く、おもっていましたらばCNNを見ているとバイデン大統領までが、世紀の寒波、中学校二年生が考えそうなカッコイイ表現で自粛を促した。

 バイデン大統領御爺ちゃんだしなあ、とおもいつつも、しかし年内はもうこれ以上延ばせないということで、思い切って特急まいづる号に乗り込むまでは京都市内に雪はなく、しかし、これから凄くなるのだ、と過去の凄い大雪の舞鶴を思い出しつつ有る意味雪景色を期待しつつ。

 雪景色の舞鶴、いいものです、鶴が舞うような地形というものですけれども舞鶴航空基地などは日本でもっとも美しい飛行場とまでいわれる日本海の入り江にあります良港、ここは雪化粧しますとふるい有名な水墨画のような、あの雪の金閣寺と並ぶ情景となるのです。

 しかし、降っていない、いや27号線付近は降った後はある、朝一番ならばなんとかなったのだろうけれども、山は雪化粧どころか化粧落としでもここまでは緑とはならない、おかしい北陸地方では停電やJRの計画運休やら8号線の予防通行止めなどが行われている。

 クリスマスイヴですので戻ってきている護衛艦は多いのですよ、護衛艦は多いのだっけれども肝心の雪景色を撮影するには多少でよいから雪が必要なのだけれども、もう写真の通りです。防寒装備に積雪の中でも歩けるよう準備しましたが、ああ、雨が降ってきました。

 フロリダまで雪が降っている中で舞鶴が雨っていうのは、ちょっと驚いたものです。南の島に雪が降るなんて加東大介さん主演映画のような響き、北の舞鶴に雨が降る、なにか、サンチャゴに雨が降る、と映画のような響きの、しかし現実と言うから受け入れるしか。

 丹後半島、なんでも雪雲は丹後半島で遮られているので若狭湾の西端に位置する舞鶴には全く降らないのだ、ということでした。これが真北から雪雲が来ますと、ものすごい雪になるのですよ、お教えいただいたのですが、要するに雪景色は断念、列車も正常運行です。

 サンダーバードは八分遅れ、京都駅ではこんな感じでして、ほぼ同じ路線を走る名古屋市発の特急しらさぎ号などは計画運休もおこなっているのに、そしてなんと特急まいづる号は平常通りの運行でしたので、このあたりで日本海の雪は大したこと無いと気づくべきか。

 積雪があると舞鶴は大変、何しろ除雪をできる人が少なくなっていますので、歩道なんてものは雪が積もったまま新雪の平原が延々続いている、起伏が曇天ですと陰もできずに全く見えませんので、転んでしまう危険もある、靴の覆いの内側に深雪がしみこんできます。

 時雨というのでしょうかこういうのを、しかし雲の切れ目から陽光が差してきまして、妙にきれいな情景を醸していました。これだけでももうけものなのかなあと考えつつ、東舞鶴はランチタイムはずすと冗談抜きで食べる場所がない商店街へ歩みを進めてゆきました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-祇園,ビストロで坪庭眺めつつ頂くステーキは日常の香辛料

2023-01-07 14:41:44 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 鞍馬を眺め鴨川の畔は散策していると夏は愉しいが冬は寒い。そうしたときには視線を比叡山の方に改めまして暖かい場所でお客の少ないお店を探すとする。

 フレンチといいますと気構えすぎるのかな、と思う。実際たいそうなものではなく、横須賀に来るフランス艦がこじんまりしてかわいらしいように、シャルルドゴールやミストラルのような大物もいるのですけれど、日常で散策しますと気取らないフレンチが多い。

 ビストロという名の通り、夜にはお酒をたしなむこともできるお店です、この秘密基地感、また友人知人とあつまってわいわいと現状や日々の悩みや自慢話に趣味の話と花を咲かせたいものですがなかなか集まれない厳しい感染状況がある、実際現状はあまくありません。

 祇園ビストロ丸橋、祇園四条駅から少しだけ北側の井筒八つ橋さんのとなりにあります、古民家を改造した風情が秘密基地のような面もちでちょっと人に紹介したくなるようなお店です。秘密基地、大げさに表現しましたが店内に入りますと鰻の寝床、これぞ京町家だ。

 バベットステーキランチ、国産和牛を焼き具合を指定してわたしの場合は軽く焼き上げたステーキです。ちょっとランチというには美味しいお値段ですが、プレミアムカーのテレビカーが真下の地下に京阪特急として運行しているのだからこれくらい贅沢はゆるされる。

 小鉢がついてくるのがランチなのですが、いよいよフレンチといいますと小鉢があるのか、タパスではないか、いやタパスはスペイン料理よ、スペインにはナポレオンが侵攻したなあ、とまあ混乱してきますが、すくなくともここの小鉢はタパスではない、と混乱は続く。

 中庭がありますので、店内から風情の風景を眺めるのですが、こうした坪庭というのは手入れが難しい、ほとんど一つの完成形となるものですから、手入れを盆栽のようにしっかりしなければなりません、こういう景色を眺めながらお茶を啜る、時間は瞬く間にすぎる。

 ステーキ、いいじゃないですか。特別な日には頂きたくなるところです、昨今は昔のような霜降りよりも赤身の甘みも好きになってきたのですが、店によって肉の吟味の方式が違うものですから、個性というものも楽しみたい、こういう食卓を日常の香辛料となります。

 フレンチと気取ることなく、美味しい料理としまして坪庭を眺めつつ頂いてゆくのだ、これは和食と洋食という概念で、日本の洋食は世界各国の人から言わせれば、ぜんぶが日本食の欧風と理解されるようですから、日本らしく頂くこととしましょう、お箸で摘みつつ。

 スープを口に運びながら、滋味というものを口の中に広がるに任せて味わう、この日はほかお客さんもいるには居たのですが、その人数はすくないものですからマスクを外していてもじっくりと豊かさと愉しさを感じ入ることはできる、そしてまたスープを口にと運ぶ。

 赤身の酸味のような口当たりが好きなのです、もちろんレアやミディアムレアよりもヴェルダンの焼き上げた香ばしい味わいの良さも知っているのですが、焼き具合を選べるというのはうれしい。ううむワインを頼んでみるべきだったか、いやいまの感染状況は、とも。

 町家というのは豊臣秀吉の京都大改造に際し、間口の広さで税金を決めましたために、それならば細長い住宅ならば実質無税じゃないかということで鰻の寝床という表現になったのですが、京都に鉄道好きが多く駅前に博物館まであるのはこの間取りと無関係でない。

 実際、偶然友人とお店で再会、というようなことがありませんので、この2020年に2021年と2022年を経ていまもう2023年というのは、ちょっと人と人との繋がりには厳しい時代が続いているのですけれども、感染終息は必ず来ると信じて、感染集束に備えている次第です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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AMX-10RC-フランスがウクライナへ供与,ロシア侵攻後に世界がウクライナに供与する初の"西側戦車"とは

2023-01-07 07:00:44 | 防衛・安全保障
■臨時情報-ウクライナ情勢
 87式偵察警戒車に105mm低圧砲を頑張って搭載したかんじで16式機動戦闘車ほどではない、AMX-10RCとはどんなものかととわれればこう説明するところです。

 フランス政府はウクライナ軍へ西側設計初の戦車供与としてAMX-10RC装甲偵察車の供与を発表しました。AMX-10RCとは105mm砲を装備した装輪装甲車です。これは装甲偵察車であり戦車ではないのではないか、こうした疑問をもたれる方もいるかも知れません、ただ、フランスとNATOや日本での戦車の定義は若干異なり、また強力な打撃力をもつ。

 AMX-10RCは1978年にフランス軍で制式化された装備で、車体長6.24mあり重量は17t、2010年代の装輪装甲車と比較しますと比較的軽量な部類に入ります、これはフランスが伝統的に地中海の対岸であるアフリカ地域の安全保障への関与と、太平洋地域など海外県への緊急展開を念頭として装備を軽量化させる方針を受けての設計といえるでしょう。

 105mm砲を装備するAMX-10RC、重視されているのは打撃力です。装甲偵察車ではあるのですが、当時のAMX-30主力戦車と同水準の火器管制装置を搭載していて、特に偵察用として測距装置は10kmさきまでを誤差数mで標定可能、これは主砲の射程外であっても砲迫支援要請という偵察車両ならではの運用を念頭としたものといえ高い能力をもちます。

 HEAT弾、フランス軍ではAMX-10RCについてAPFSDS弾を低圧砲から無理に射撃するのではなく、化学エネルギーにより命中した瞬間の弾速に関係なく威力をたたきつけられるHEAT弾を重視しており、また新型砲弾を採用し続けることで対戦車能力を確保しており、2000m以内ならばT-90をふくむ第三世代主力戦車を撃破することが可能です。

 装甲は、その分薄い、基本装甲のままではアルミニウム合金製でありRPG対戦車弾が命中しますと炎上は避けられませんし30mm機関砲弾はもちろん、部分的に12.7mm機銃弾でも貫通する箇所はあります、しかしフランスでは重々承知しており増加装甲で対応、もともと水陸両用能力がありましたが1990年代以降、増加装甲で水に浮かないほど強化された。

 戦車なのか、という視点ですが、フランス軍では軽戦車連隊や海兵戦車連隊へ72両を集中配備する運用を採っています。主力戦車ではないものの、フランスでは戦車として扱われ、乗員も戦車要員として教育を受けている。そして2020年代に入り、後継としてジャガー装甲偵察車の配備が開始され、余剰となったAMX-10RCがウクライナへ供与されるかたち。

 ジャガー装甲偵察車は105mm砲に代えて40mmCTA機関砲を装備しています、これは威力偵察に105mm砲は威力過大であり連射性能が重視され、また対戦車ミサイルを装備することで戦車と遭遇した場合に対応するため、としているのですが、しかし配備が開始されると一定期間は105mm砲を備えたAMX-10RCと混成運用が行われることとなりました。

 T-62戦車をかなりの数ウクライナへ派遣しているロシア軍にとり、見通しの利く地形ではAMX-10RCの狩り場になる懸念があります、それは改良が続けられたことで暗視装置ではT-62はもちろんT-90にも対抗しうる為です、もちろん戦車砲で撃たれればアルミ装甲はひとたまりもありませんが、装輪装甲車故に機動力が高く運用次第で活躍の場は多いのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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