■習志野-国際空挺降下
国際観艦式が昨年挙行されましたが新年あけての空挺降下は正に国際空挺降下というべき式典となりました。
第一空挺団降下訓練始め。先週日曜日に挙行されましたが、2021年と2022年の一般公開が中止されました行事の再開、幸いなほどの快晴に恵まれました。当方はといいますと、こんかいはゆっくりと準備する機会もあり、余裕を以て開門一時間半以上前に到着しましたが。
習志野訓練場には二つの門がありまして、鉄道駅からは訓練場正門が近いのでしょうが見学場所までは自動車教習場門が最寄りでもあり、後者の方に並びました次第、こうした中でふとおもったのは、今年度の降下訓練始めは国際降下訓練始め、という様相の実態でした。
イギリス第16空中機動旅団、いや組織改編によりヘリコプター部隊がそのまま統合ヘリコプターコマンド隷下に移管されましたので、第16空挺旅団や第16空中強襲旅団の名称のほうが相応しいのかもしれませんが、オーストラリア軍空挺学校の参加、国際色豊かなものです。
アメリカ第11空挺師団、驚かれた方も多いでしょう、半年前に新編されたばかりの部隊が参加しています。これでは来年にフランスから第11落下傘旅団が参加しても驚かない、と考えさせられたものなのですけれども、それ以上に参加航空機に米軍機が多くなっていました。
C-130J輸送機、2022年に実施された第1空挺団の大規模空挺演習ではアメリカ空軍が支援を行い、日夜つづき東富士演習場と横田基地を輸送機が往復していたのは話題となりましたが、三機編隊のC-130Jが来まして、自衛隊にC-130Jが無いことを思い出しますと、これは、と。
C-2輸送機と、そして航空自衛隊のC-130H輸送機も確かに参加はしていましたが、これは稼働率の面で大丈夫なのか、輸送機についてはもう少し増強の必要性を感じるものです。日米合同といいますと響きは良いのですが、C-130H稼働率は大丈夫か小牧まで見に行ったほど。
AH-1S対戦車ヘリコプターも不安なほどに縮小されています、そしてAH-64D戦闘ヘリコプターは飛行さえしませんでした、現代の高度な野戦防空環境では戦闘ヘリコプターは、というのはその分野の技術発展を知ろうとしていない証拠であり、ヘリコプターは進化しています。
AH-64Dはイスラエル空軍において既にスパイクNLOSの運用を開始、これは射程が32kmもあるTV誘導方式の対戦車ミサイルで、射程を50kmに延伸したスパイクNLOS2のアパッチからの発射試験が昨年から進行中、これはアメリカ軍とギリシャ軍が既に採用方針をかためました。
ヘリコプターには脆弱性があるということは理解しています、しかし、だからレーザー防護システムなどを搭載し脆弱性を局限しようとするのがNATOであり、ヘリコプターは危ないので空軍を戦争に参加させない、というのは今のロシアのウクライナでの戦術、まねるべきでない。
第五空母航空団のHH-60の参加、2022年の降下訓練始めでは自衛隊のUH-60JAにM-134ミニガン、日本にないはずの装備が搭載されていて話題となりましたが、特殊作戦群の支援用ヘリコプターであったといい、特殊作戦群支援にHH-60が展開した、ということなのでしょうかね。
戦果拡張へ空挺降下が二回行われましたのには驚きました、二回目の空挺降下は地上の訓練展示がほぼ片付いた状況でヘリボーンによりアメリカ軍部隊が展開しまして、訓練展示の戦闘にも参加してくれました、これはこれで驚きではあったのですが、C-130J輸送機は飛行したまま。
イギリス軍の空挺降下はこれに続いて実施されまして、周りからも、二回降下するのか、と驚きの声が上がります。ヘリコプターの傘下は自衛隊のヘリコプター部隊縮小と共に危機感を感じる水準となっていますが、その分を同盟国と友好国に依存する、不思議な降下訓練始めでした。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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国際観艦式が昨年挙行されましたが新年あけての空挺降下は正に国際空挺降下というべき式典となりました。
第一空挺団降下訓練始め。先週日曜日に挙行されましたが、2021年と2022年の一般公開が中止されました行事の再開、幸いなほどの快晴に恵まれました。当方はといいますと、こんかいはゆっくりと準備する機会もあり、余裕を以て開門一時間半以上前に到着しましたが。
習志野訓練場には二つの門がありまして、鉄道駅からは訓練場正門が近いのでしょうが見学場所までは自動車教習場門が最寄りでもあり、後者の方に並びました次第、こうした中でふとおもったのは、今年度の降下訓練始めは国際降下訓練始め、という様相の実態でした。
イギリス第16空中機動旅団、いや組織改編によりヘリコプター部隊がそのまま統合ヘリコプターコマンド隷下に移管されましたので、第16空挺旅団や第16空中強襲旅団の名称のほうが相応しいのかもしれませんが、オーストラリア軍空挺学校の参加、国際色豊かなものです。
アメリカ第11空挺師団、驚かれた方も多いでしょう、半年前に新編されたばかりの部隊が参加しています。これでは来年にフランスから第11落下傘旅団が参加しても驚かない、と考えさせられたものなのですけれども、それ以上に参加航空機に米軍機が多くなっていました。
C-130J輸送機、2022年に実施された第1空挺団の大規模空挺演習ではアメリカ空軍が支援を行い、日夜つづき東富士演習場と横田基地を輸送機が往復していたのは話題となりましたが、三機編隊のC-130Jが来まして、自衛隊にC-130Jが無いことを思い出しますと、これは、と。
C-2輸送機と、そして航空自衛隊のC-130H輸送機も確かに参加はしていましたが、これは稼働率の面で大丈夫なのか、輸送機についてはもう少し増強の必要性を感じるものです。日米合同といいますと響きは良いのですが、C-130H稼働率は大丈夫か小牧まで見に行ったほど。
AH-1S対戦車ヘリコプターも不安なほどに縮小されています、そしてAH-64D戦闘ヘリコプターは飛行さえしませんでした、現代の高度な野戦防空環境では戦闘ヘリコプターは、というのはその分野の技術発展を知ろうとしていない証拠であり、ヘリコプターは進化しています。
AH-64Dはイスラエル空軍において既にスパイクNLOSの運用を開始、これは射程が32kmもあるTV誘導方式の対戦車ミサイルで、射程を50kmに延伸したスパイクNLOS2のアパッチからの発射試験が昨年から進行中、これはアメリカ軍とギリシャ軍が既に採用方針をかためました。
ヘリコプターには脆弱性があるということは理解しています、しかし、だからレーザー防護システムなどを搭載し脆弱性を局限しようとするのがNATOであり、ヘリコプターは危ないので空軍を戦争に参加させない、というのは今のロシアのウクライナでの戦術、まねるべきでない。
第五空母航空団のHH-60の参加、2022年の降下訓練始めでは自衛隊のUH-60JAにM-134ミニガン、日本にないはずの装備が搭載されていて話題となりましたが、特殊作戦群の支援用ヘリコプターであったといい、特殊作戦群支援にHH-60が展開した、ということなのでしょうかね。
戦果拡張へ空挺降下が二回行われましたのには驚きました、二回目の空挺降下は地上の訓練展示がほぼ片付いた状況でヘリボーンによりアメリカ軍部隊が展開しまして、訓練展示の戦闘にも参加してくれました、これはこれで驚きではあったのですが、C-130J輸送機は飛行したまま。
イギリス軍の空挺降下はこれに続いて実施されまして、周りからも、二回降下するのか、と驚きの声が上がります。ヘリコプターの傘下は自衛隊のヘリコプター部隊縮小と共に危機感を感じる水準となっていますが、その分を同盟国と友好国に依存する、不思議な降下訓練始めでした。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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