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【G3X撮影速報】千歳基地航空祭2019,最新政府専用機B-777真夏の初登場(2019-08-04)

2019-08-05 20:10:20 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■新政府専用機B-777初公開!
 新政府専用機B-777が初公開されました日曜日の航空祭、北海道真夏の空の賑わい、その様子を紹介しましょう。

 北海道、日本を代表する観光名所となりつつある北海道の千歳基地は玄関口新千歳空港を示します。ここにF-15戦闘機二個飛行隊を基幹とする第2航空団が展開、北日本防空の最前線が置かれ、毎年八月初旬に航空祭が行われています。今年も大いに盛り上がりました。

 千歳基地航空祭2019、令和時代初の千歳航空祭は政府専用機の世代交代という装備面での新時代到来を告げるものとなりました。千歳基地航空祭は久々、政府専用機の世代交代を前にやはり新しい装備は撮影しておきたい、という事で真夏の北海道へ歩みを進めた。

 航空祭開会式、航空団司令を中心にテープカットで始まる航空祭の様子、テープカットの開会式は鹿屋航空基地祭以来久々に見ました。さて拍子抜けしたのですが、航空祭で混雑するものと言えば会場ばかりではありません、航空祭会場へ向かうシャトルバスがすごい。

 UH-60と60周年を示す特別塗装、実は千歳駅から航空祭会場まで一時間半の所要時間を見積もっていました、即ち、シャトルバスが大混雑する事が一つの定番となっているのですが、早朝に始発の快速エアポートにて札幌を千歳に至りますと、不思議な光景が広がる。

 U-125救難機の特別塗装、オープニングフライトに続いて実施された救難飛行展示の状況です。シャトルバスの案内はでているのですが人出は疎ら、既に時の頃0700時を過ぎていますが行列は10名ほどでした。もしかして関係者招待日で本番は明日か、と考えたほど。

 救難飛行展示、これは0910時から開始という事で会場には間に合わないか、と考えていました。バスが空いていた故。もう少し後の時間帯に快速エアポートを利用した方とお話を聞くと。シャトルバスは南千歳駅から運行されており千歳駅ではおりないでください、と。

 F-15戦闘機が編隊飛行へ向けて誘導路を進み始めます、掩体地区からの機体だ。しかしバス、実際JR北海道によれば、シャトルバスで千歳駅に戻りますと航空祭へは南千歳駅から、と午後には誘導がありました。急遽増便されたのでしょうか、ね。南千歳駅のバス停は混んでいた。

 F-2戦闘機がVADSとの模擬戦闘へ模擬対地攻撃を行う、G3Xでは厳しいか。千歳駅からのシャトルバスですが、もちろん白タクならぬ白バスというものではなく、千歳駅からのシャトルバスも基地に入りバスターミナルへ到着していました、何だったのですか、ね。

 G3XとEOS-7Dを連結しての撮影、ヴェイパーを曳く。2機のF-2が交互に機動飛行と模擬対地攻撃、惜しいのはVADSが見えない場所に撮影位置を確保していました。VADSの目の前は寧ろ空いていたのですが、政府専用機を撮影しやすい場所に陣取った為、ですね。

 VADSと政府専用機、両方撮影できる撮影位置というものはありませんでした。そう今年の航空祭主役は政府専用機だ。一番残念なのは逆光という構図なのですが、南千歳駅前の巡行撮影位置からは飛行展示が遠すぎる、と東京のお世話になっている方々の現地報告が。

 政府専用機B-777とF-15にU-125の異機種編隊飛行です。航空祭、千歳航空祭は久々です、前に行った際には政府専用機がボーイング747でした、というネタは其処此処でうけましたので、今年個人的に北海道で一番ウケたもの、という思い出が出来たのですが、ね。

 B-777,航空祭初登場です、首相も天皇陛下も各国を訪問する際にはこの機体が活躍する。年々混雑度を増すという自衛隊行事、しかし千歳基地航空祭についてはその限りではないもよう。それほど過酷な混雑、つまり岐阜や浜松や入間のような混雑はありませんでした。

 F-15戦闘機大編隊の飛行、前回当方が撮影した際の千歳基地航空祭が12機でしたので、8機の大編隊は少しさびしい、編隊飛行、と思う。F-15大編隊は比較的すいていて撮影位置も自由自在だ。やはり夏休みシーズンまっただ中という時期が影響しているのでしょうか。

 G3XとEOS-7Dを連結しての撮影、一眼レフで連写に連写を重ねる中で望遠コンパクト機もこうして頑張る。しかし次節は夏休み、とにかくこの季節は航空券が五月末や六月初旬と九月初旬、つまり北海道で師団祭や旅団祭が行われる季節と比較し、運賃が三倍以上に。

 第2航空団の飛行隊が構成する8機編隊、青空を背景に来て良かった、が高くついたかも。つまり千歳航空祭一回で第7師団祭と第11旅団祭と第2師団祭に行ける程の、言い過ぎですが高さがあります。そして千歳市内のホテル不足と価格帯の高騰が凄く、相乗効果だ。

 F-15の編隊飛行、快晴の青空と撮影出来たのは貴重だ。この季節の千歳基地航空祭は、全日空や日航を利用して千歳市内に宿泊するならば、交通と宿泊費だけで10万の大台に乗りかねません。これこそが混雑についてそれほどではない航空祭の所以なのでしょう、ね。

 千歳基地航空祭、北海道観光繁忙期に重ねていますが、観光閑散期に行えばもっと道経済へ寄与するのではないかな、と思いつつ。観光閑散期といえば厳冬期だ、とマイナス20度で航空祭を行っても、それはそれで実施も見学さえも簡単ではないでしょうけれども、ね。

 離陸へ。真夏の千歳は、暑い、といいたいところですが日光が厳しかったのを除けば意外と快適でした。気温33度、つまり京都よりも5度低い、冷房のなかにいるようです。実際、日陰にはいってしまえば涼しかった。写真は暑そうに見えるのですが、涼しかったです。

 北海道の夏で気温以上に凄かったのは、しがいせんでしょうか。もう千歳駅を降りたら第7師団と転地訓練の第15即応機動連隊が駅前通でバンバン模擬戦をやって中々基地に行けない、というのは冗談で市街戦ではなく紫外線のほう。コンクリートからの照り返しも凄い。

 真夏の北海道、念には念を入れて帽垂布付の登山帽にレイバンのサングラスまで装着し長袖で頑張ったのですが、首筋は日焼けし目は痛い、そして右手の甲が物凄く日焼けした、いわれればカメラを構えるとこの部分は直接太陽に曝されていて日焼けした構図ですね。

 F-15機動飛行、やはりG3Xでは厳しいか、ピントが合致して撮影までのコンマ数秒で戦闘機は一瞬にして寄ってきます、EOS-7Dの性能でも限界値に近い程でして、コンパクト機種を一眼レフと並列に並べて同じ条件で撮影しましたが、仕上がりが違う、性能の限界だ。

 千歳基地航空祭よりも前にG3Xは美保基地航空祭で機動飛行を相手に頑張っているのですが、C-2撮影は比較的良好な結果でした、対してF-15は。当たり前なのですけれどもC-2輸送機とF-15戦闘機では機動飛行の激しさが根本の次元から違う、というところでしょう。

 EOS-7DとG3Xを同時に撮影する、連結棒で二台のカメラを並べるのですが、ボアサイトが生命線です。ボアサイトとは戦車砲などが照準器と照準線が一致させるように調整する。EOS-7Dにはライブビューア撮影が可能ですので、ここでボアサイト調整を行います。

 G3Xの画面中央部に管制塔等の特徴的な被写体を表示させる、EOS-7Dのライブビューアにも同じ構図となっていればボアサイト完了です。戦闘機が飛び始めてからでは遅い、そして飛行展示中に構えた瞬間に固定が外れ誤差も生じますので、再度調整が迅速に必要だ。

 EOS-7DはCFカード方式ですがG3XはSDカード方式、SDカードをPCに装填して今回のように手早く速報記事を作成できますし、G3Xはバリアングル液晶を採用していますので頭上持ち上げてEOS-7Dの撮影を支援する事も出来ます。こうしてF-15を撮影しました。

 G3Xが撮影した奇跡の一枚、がこちら。日向師匠です。これ、面白いのは狙って撮影したのではなく、F-15を撮影していた最中にAFが走査中という状況下でカメラを下に向けていたらば偶然トートバックの日向師匠が良い角度ではいりました。まあ、そうなるな。

 F-15をEOS-7Dのファインダーで追いつつ右手はカメラ二台の保持とシャッター操作、左手が白レンズの独特のズーム操作を行いつつ左手の薬指と小指がレリーズを操作しG3Xのシャッターを作動させる、一見無茶な撮影方式ですが、適当でもこんな写真に仕上ります。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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1 コメント

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北海道は敷居が高い (mori)
2019-08-07 19:16:20
千歳とねぶた、どっちにするか迷った結果、この週末は鉄道で手軽に行ける弘前&青森のねぶたを見物に行きました。青森と北海道は隣同士とはいえ、海峡を越えていくのは遠いですからね。
とはいえ、今月末は松島、来月初めは地元三沢で航空祭がありますので、東北の航空ショーを見るのが楽しみです。
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