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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都発幕間旅情】伊丹自衛隊グルメ紀行,第3師団-千僧駐屯地祭と中部方面隊伊丹駐屯地祭

2020-05-05 20:13:21 | グルメ
■千僧ステーキvs伊丹駅前鮨
 ごちそうといわれ皆様思い浮かべるのはどのグルメか、兵庫県というと護衛艦が入港する神戸港と自衛隊の街伊丹という印象があるのですが、そこでごちそうの話題を。

 兵庫県。阪急で意外に早く行くことが出来るのですけれども、意識しないと個人的には遠い街でした。そんな兵庫県ですが、神戸市に県庁はありますが、今回の話題は伊丹市、伊丹といえば友人の航空機愛好家が休日は張り付いている印象、彼は旅客機愛好家なのだ。

 第3師団。京阪神紀州を防衛警備管区とする陸上自衛隊の師団です。特に京都と大阪に神戸という京阪神地区は首都圏の京浜地区と並ぶ政経中枢地域であり、直接侵攻から非正規戦に巨大災害と果ては原子力災害まであらゆる脅威に備える陸上自衛隊精鋭師団のひとつ。

 74式戦車と96式装輪装甲車、訓練展示模擬戦が状況終了となった瞬間です。早朝から撮影位置を定めまして、行事を一通り撮影し、陣地変換に次ぐ陣地変換で撮影位置を転地、状況終了の喇叭は撮影する我々にも状況終了を示すもの、そしてそう、腹が、減ったのです。

 虎次郎、千僧駐屯地に隣接しています、自衛隊車両も見えるのですが、観閲行進予行を終えて整備中の重レッカーだ。桜ヶ丘8丁目バス停の目の前、千僧駐屯地のモータープールやフェンスとは道路隔て隣接という。駐屯地祭予行の気分をそのままに美味しい物がいただける。

 ステーキにはご飯と三種類のタレや香辛料にスープと香の物がつきます。焼き肉屋さん故に夜には目の前でゆったりと豊かに時間を使いまして焼き上げるのでしょうけれど、ランチタイムは時間との勝負、ならばプロの技術と店の火力で焼き上げたものを手早く頂きたいですよ。

 ステーキは200gと300gが選べるのですが、ランチですし軽めに、とは地元の方のお話、他方当方は、せっかく遠出したのだからガツンと行こう。それほど遠出か、反論は無視して量の多い方を頂きます。伊丹、兵庫県です、京都府からは大阪府を阪急で越えてきた。

 リブロースステーキ、切り込みが入っていますので箸で頂ける。ここ、千僧駐屯地祭の予行日にお昼の定番として周りの方に勧めています、こういいますのも実はこのお店は日曜日がランチ定休日のようでして、土曜日の予行日でなければこれ食べることができません。

 ミディアムレアのリブロースステーキ、300gといいますとそれなりの迫力があるのですが、満足感に対しお値段手頃でして、これを気にしないならば文字通りぱくぱくと食を進めることができ、いやはや自分でも健啖ぶりでまだ体力も健康も大丈夫だ、と実感するのです。

 昆陽池、伊丹の巨大なため池が。小説の日本沈没にも出てくるこの昆陽池ですが、ここより高台に伊丹駐屯地が、少し下った、しかし阪急にもJRにも徒歩圏内のところに千僧駐屯地が、という立地です。そして駐屯地周りの飲食店、断然千僧駐屯地界隈が充実している。

 伊丹駐屯地。中部方面総監部のおかれる西日本防衛の要衝です。西日本防衛の要衝は伊丹市内にもうひとつ、中部方面総監部から2kmほど隔てて第3師団司令部のおかれている千僧駐屯地があるのですね、師団祭は5月、方面隊記念日は10月、毎年お楽しみは二回ある。

 16式機動戦闘車。自衛隊も変わってゆくのだと思う。しかしかわらないものもある。そして伊丹市のお楽しみでかわらないものもある、それは、といいますとですね、駅前のお寿司屋さん。伊丹駅からシャトルバスを利用しますと駅から300mほど、気になりますよね。

 千寿。本格的なお寿司を気軽に満喫できるという、要するにこの街は上質を知っている、ということを五感で堪能することが出来るお店で、土日は昼時から暖簾がでているのですよね。大将さんには内緒ですが何年間も千寿司だとおもっていました、よくみると寿だ。

 寿司。千寿の握りは季節で個性がありますので、幾度探訪を重ねても、毎年二回だけですが、発見があります。箸でひとつひとつとを摘んで味わうとともに、ここは会話を楽しむところでしょうか、いや、多いのですよ、駐屯地帰りの人とか、会話を楽しめる方々が。

 千寿、清酒です。実は伊丹市、酒造の街として有名でしたが現在残るのは白雪酒造のみ。そしてこの千寿はオリジナルという。寿司は最初に清酒とともに魚介の風味を重視し、徐々に焼酎に切り替えてゆく、これが長居するときの当方の嗜み方なのです。まあ逆もある。

 三岳。実はこの有名な焼酎、初めて頂いたのはこの伊丹市、猪名野神社のお祭りの際に、出店で白雪がありまして、美味しいのでどんどん行きましたらば、ご厚意で三岳を注いでいただいた、それが妙に美味しかったという。酒造の街のご縁というものがありまして。

 いくらばくだん。爆発はしない。ゆったりまったりとお酒を楽しむのに、実はこのいくらばくだん、秘密兵器というほどに威力を発揮します、いくら、その粒々とともにお酒を嗜むのですよ。実際、握りの感覚で頂くのではなく、肴として考えられているのだと思う。

 いいちこ。麦焼酎です、昔の芋焼酎は香りが強烈だった、と聞きますので実はそんなものを頂いてみたいのですが、いまは麦焼酎と芋焼酎を単なる気分程度で交互に頂くというもの。伊丹は有岡城址で、大阪と神戸に隣接し、空港の隣、話題を楽しむと長くおもしろい。

 いくらばくだん。ルビーの如く紅玉とともに匙でひとすくいふたすくいと、頂くというよりは口に含む楽しみがある、そして優秀でして個性があるので芋焼酎にも清酒にも負けない、仲良くやっていける。肴であり主食という寿司というものの可能性を感じるのですね。

 白ワイン。伊丹市はおもしろい、そしてJRでも福知山線から東海道本線にさえ乗り換えれば、40分ほどで京都、という杯を重ねても大丈夫、という近さ故の安心があります。そして次は敦賀へ梯子酒、話題が進んだ場合は新快速で終点まで乗り過ごした証拠となります。

 レモンチューハイ。伊丹市、伊丹空港の街ではあるのですが、空港ターミナルビルとは若干距離がありまして、その関係か空港に関係するホテルが少ない。しかしここ千寿は伊丹市内でも大きめのホテルに近い立地にありまして、一泊する場合は夕餉晩酌に助かります。

 赤ワイン。途中から何杯の杯を重ねたかわからなくなることもあるのですが、考えるとものすごい紹興酒を頂いた神戸からの帰路に、Weblog北大路機関が創設されたのですから、なるほど会話が弾んだのだろうと重ねた杯の写真とともに、曖昧模糊とした楽しさを想う。

 昆布〆を一つ、これで〆、というところ。実は伊丹市内、JR伊丹駅から阪急伊丹駅へ向かう横丁にもう一軒お寿司屋さんがありまして、こちらは夜のみの営業のようなのですけれども、楽しい会話を弾ませているとそろそろ開く時間帯になりました、がもう満腹ですや。

 千寿。いいお店です、そしてなによりお値段もお手頃ですので、美味しさとともに気分の楽しさが倍増、というところ。しかし、ですよ、伊丹駐屯地祭の帰路にランチのつもりで立ち寄ったはずなのですが、妙に暗く感じました。時計を見ますとけっこうに長居したのですね。

 ステーキか鮨か、世の中には美味しいものが数多溢れていますが、その中でも共通して思い浮かべるごちそうではないでしょうか。さてさて、新型コロナウィルスCOVID-19蔓延が続く最中で思うように外食も愉しめませんが、感染終息後、改めてどちらが御馳走か食べ歩きたいものですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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