■臨時情報-朝鮮半島情勢
我が国周辺情勢では先日提起した台湾海峡と共に朝鮮半島情勢も無視できない安全保障環境です。
24日、北朝鮮と韓国の黄海上軍事境界線において一時緊張する事案が発生しました、北朝鮮船舶が24日1542時頃、白翎島北西の境界線を越えて航行したため、韓国側が警告射撃を実施したとのこと。この警告射撃を受け北朝鮮船舶は退去したとのことですが、北著戦はその一時間半後、通告なしでのロケット弾10発を海上に発射、挑発行動を行いました。
韓国軍と在韓米軍は共同で24日から27日までの期間。北朝鮮が過去に行ったような島嶼部での挑発行動へ対処する演習を実施中であり、まさに想定した事態と重なる状況となった、こうみることもできるでしょう。接近していたのは商船とのことです。北朝鮮側は接近の事実を認めず、韓国側の船舶侵入があったとロケット砲撃の実施を正当化しています。
西海五島というこの海域は韓国の離島です、そして南北軍事境界線よりも北方に位置するのですが、この南北軍事境界線を制定することとなった朝鮮戦争において、この地域の離島は北朝鮮軍のしんこうに対して警察や住民義勇兵などが山間部で遊撃戦を展開したことで北朝鮮ではなく自由主義圏である韓国に残ることができた、という歴史があるのですね。
延坪島砲撃事件、過去には北朝鮮が突如この西海五島を砲撃する事件も発生しており、近年では2010年8月23日に警告なしでの多数の砲弾を打ち込む事件が発生、住民に死傷者がでており、守備に当たる韓国海兵隊がK-9自走榴弾砲により反撃し152mm砲や155mm砲など双方併せて数百発の砲撃戦となる事案が発生しています。同じ西海五島での事案だ。
11km、この西海五島はもっとも朝鮮半島に近い離島では僅か11kmしか離れておらず、過去に幾度も係争状態が発生しています。具体的にいえば領土問題という、両国が相手国を認めていないという事情もあるのですが、11kmでは境界線まで中間水域を設定するにも限られた海域しかありません、そしてこの海域はワタリガニなどの好漁場でもあるのです。
哨戒艇とコルベット同士の戦闘など2000年代に入ってから散発的な戦闘が発生しており、一方で沿岸部に近い好漁場は水産資源を重視する北朝鮮には一大消費地である中国とも近い黄海の漁獲量も相応に比重が高く、南北朝鮮の緊張という問題にあわせて水産問題という、どの海域でも起こる摩擦要素が、緊張を高いまま推移させる構図、対立な根深い。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
我が国周辺情勢では先日提起した台湾海峡と共に朝鮮半島情勢も無視できない安全保障環境です。
24日、北朝鮮と韓国の黄海上軍事境界線において一時緊張する事案が発生しました、北朝鮮船舶が24日1542時頃、白翎島北西の境界線を越えて航行したため、韓国側が警告射撃を実施したとのこと。この警告射撃を受け北朝鮮船舶は退去したとのことですが、北著戦はその一時間半後、通告なしでのロケット弾10発を海上に発射、挑発行動を行いました。
韓国軍と在韓米軍は共同で24日から27日までの期間。北朝鮮が過去に行ったような島嶼部での挑発行動へ対処する演習を実施中であり、まさに想定した事態と重なる状況となった、こうみることもできるでしょう。接近していたのは商船とのことです。北朝鮮側は接近の事実を認めず、韓国側の船舶侵入があったとロケット砲撃の実施を正当化しています。
西海五島というこの海域は韓国の離島です、そして南北軍事境界線よりも北方に位置するのですが、この南北軍事境界線を制定することとなった朝鮮戦争において、この地域の離島は北朝鮮軍のしんこうに対して警察や住民義勇兵などが山間部で遊撃戦を展開したことで北朝鮮ではなく自由主義圏である韓国に残ることができた、という歴史があるのですね。
延坪島砲撃事件、過去には北朝鮮が突如この西海五島を砲撃する事件も発生しており、近年では2010年8月23日に警告なしでの多数の砲弾を打ち込む事件が発生、住民に死傷者がでており、守備に当たる韓国海兵隊がK-9自走榴弾砲により反撃し152mm砲や155mm砲など双方併せて数百発の砲撃戦となる事案が発生しています。同じ西海五島での事案だ。
11km、この西海五島はもっとも朝鮮半島に近い離島では僅か11kmしか離れておらず、過去に幾度も係争状態が発生しています。具体的にいえば領土問題という、両国が相手国を認めていないという事情もあるのですが、11kmでは境界線まで中間水域を設定するにも限られた海域しかありません、そしてこの海域はワタリガニなどの好漁場でもあるのです。
哨戒艇とコルベット同士の戦闘など2000年代に入ってから散発的な戦闘が発生しており、一方で沿岸部に近い好漁場は水産資源を重視する北朝鮮には一大消費地である中国とも近い黄海の漁獲量も相応に比重が高く、南北朝鮮の緊張という問題にあわせて水産問題という、どの海域でも起こる摩擦要素が、緊張を高いまま推移させる構図、対立な根深い。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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