■あがの,北吸水道山から
あがの、もがみ型護衛艦の最新艦を舞鶴基地の旧海軍舞鶴鎮守府水道施設が置かれています水道山の山頂から撮影してみました。
もがみ型護衛艦、掃海艇と小型護衛艦の後継として配備が進んでいる護衛艦で、掃海艇の任務を一部受け継ぐべく、無人機雷掃討システムを搭載しています、後部にはそのためのハッチも配置されていますが、無人機雷掃討システムの無人艇はこの日格納されていた。
やはぎ。旧海軍の阿賀野型軽巡洋艦三番艦矢矧の艦名を継承した護衛艦です。あぶくま型護衛艦を最後に、護衛艦定数が削減された所謂94防衛大綱の時代に入り、結果護衛艦隊の艦隊護衛艦である護衛艦はつゆき型を地方隊に回すという方式へ移行します。
あぶくま型以降、小型護衛艦は建造されなくなり、これは同時に河川名を冠した、旧海軍では軽巡洋艦に命名されていた艦艇の建造が行われなくなった事を意味するのですが、中国海洋進出の顕著化により安倍政権時代の防衛大綱改訂で護衛艦増勢が決まる。
あがの、が今年舞鶴に配備されていますが、もがみ型護衛艦は毎年2隻という、むらさめ型護衛艦やその前世代型にあたる、はつゆき型を思い出す水準で建造されています。そしてその拡大改良型となるFFGは来年度予算で一気に3隻の建造が要求されています。
伊勢湾機雷戦訓練、ただ護衛艦への掃海能力付与については、アメリカ海軍などがインディペンデンス級やフリーダム級といった沿海域戦闘艦で試していますが、このオーガニック方式という水上戦闘艦への機雷戦能力付与は技術的に未完成の部分もある。
オーステンデ級、ベルギーとオランダがMCM機雷戦艦として建造を進めている大型掃海艦が、世界を見ますと新しい潮流を形成しようとしていまして、こちらは無人艇に機雷掃討をおこなうという点では護衛艦もがみ型と共通しますが、掃海艦となっていて。
MCM機雷戦艦は満載排水量2800tで全長82m、8隻から12隻の複数の種類にわたる無人機雷掃討艇を搭載する設計で、このほかに40mm機関砲塔を搭載、相応に哨戒艦としての能力を有することも示唆しています。水上戦闘艦ではなく専用の機雷戦艦というかたち。
あわじ型掃海艦の4倍近い大きさのオーステンデ級、ベルギーとオランダで12隻を共同調達することで建造費を抑えるという方針ですが、ここまで無人機雷掃討艇を搭載できるならばCRRC複合舟艇を10隻程度搭載して水陸両用作戦さえ出来そうに思えてきて。
すがしま型掃海艇など、近年日本周辺における中国艦艇動向に対応するべく護衛艦を運用していますと、訓練さえ行えない状況となり、結果的に相手がミサイルフリゲイトであった場合でも監視任務に当たるのは掃海艇、というじょうな状況もかなり多い。
1900t型哨戒艦、一隻90億円とかなり費用を抑えた新型艦がJMUにおいて建造されることとなりますが、問題なのは護衛艦もがみ型、掃海艇の一部を置き換えることとなるものの、軽武装であり厳しい戦闘海域へ投入できない、という批判が内部で出ていて。
哨戒艦についても当初は将来的に無人操船させる研究がありましたが、今年に入り哨戒艦に艦対艦ミサイルを搭載させるという、なにかデンマークが哨戒艦計画を急遽フリゲイト並に強化すべくVLSを搭載する設計変更を決定したような変更を思い出す。
もがみ型は後期建造艦から当初後日搭載とされていたVLSを標準装備するといいますが、それでも武装が不足するとしてFFMをFFGという艦隊防空能力を付与する方向に切り替えていますので、艦艇の設計、将来見通しの難しさを、傍目に痛感してしまいますね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
あがの、もがみ型護衛艦の最新艦を舞鶴基地の旧海軍舞鶴鎮守府水道施設が置かれています水道山の山頂から撮影してみました。
もがみ型護衛艦、掃海艇と小型護衛艦の後継として配備が進んでいる護衛艦で、掃海艇の任務を一部受け継ぐべく、無人機雷掃討システムを搭載しています、後部にはそのためのハッチも配置されていますが、無人機雷掃討システムの無人艇はこの日格納されていた。
やはぎ。旧海軍の阿賀野型軽巡洋艦三番艦矢矧の艦名を継承した護衛艦です。あぶくま型護衛艦を最後に、護衛艦定数が削減された所謂94防衛大綱の時代に入り、結果護衛艦隊の艦隊護衛艦である護衛艦はつゆき型を地方隊に回すという方式へ移行します。
あぶくま型以降、小型護衛艦は建造されなくなり、これは同時に河川名を冠した、旧海軍では軽巡洋艦に命名されていた艦艇の建造が行われなくなった事を意味するのですが、中国海洋進出の顕著化により安倍政権時代の防衛大綱改訂で護衛艦増勢が決まる。
あがの、が今年舞鶴に配備されていますが、もがみ型護衛艦は毎年2隻という、むらさめ型護衛艦やその前世代型にあたる、はつゆき型を思い出す水準で建造されています。そしてその拡大改良型となるFFGは来年度予算で一気に3隻の建造が要求されています。
伊勢湾機雷戦訓練、ただ護衛艦への掃海能力付与については、アメリカ海軍などがインディペンデンス級やフリーダム級といった沿海域戦闘艦で試していますが、このオーガニック方式という水上戦闘艦への機雷戦能力付与は技術的に未完成の部分もある。
オーステンデ級、ベルギーとオランダがMCM機雷戦艦として建造を進めている大型掃海艦が、世界を見ますと新しい潮流を形成しようとしていまして、こちらは無人艇に機雷掃討をおこなうという点では護衛艦もがみ型と共通しますが、掃海艦となっていて。
MCM機雷戦艦は満載排水量2800tで全長82m、8隻から12隻の複数の種類にわたる無人機雷掃討艇を搭載する設計で、このほかに40mm機関砲塔を搭載、相応に哨戒艦としての能力を有することも示唆しています。水上戦闘艦ではなく専用の機雷戦艦というかたち。
あわじ型掃海艦の4倍近い大きさのオーステンデ級、ベルギーとオランダで12隻を共同調達することで建造費を抑えるという方針ですが、ここまで無人機雷掃討艇を搭載できるならばCRRC複合舟艇を10隻程度搭載して水陸両用作戦さえ出来そうに思えてきて。
すがしま型掃海艇など、近年日本周辺における中国艦艇動向に対応するべく護衛艦を運用していますと、訓練さえ行えない状況となり、結果的に相手がミサイルフリゲイトであった場合でも監視任務に当たるのは掃海艇、というじょうな状況もかなり多い。
1900t型哨戒艦、一隻90億円とかなり費用を抑えた新型艦がJMUにおいて建造されることとなりますが、問題なのは護衛艦もがみ型、掃海艇の一部を置き換えることとなるものの、軽武装であり厳しい戦闘海域へ投入できない、という批判が内部で出ていて。
哨戒艦についても当初は将来的に無人操船させる研究がありましたが、今年に入り哨戒艦に艦対艦ミサイルを搭載させるという、なにかデンマークが哨戒艦計画を急遽フリゲイト並に強化すべくVLSを搭載する設計変更を決定したような変更を思い出す。
もがみ型は後期建造艦から当初後日搭載とされていたVLSを標準装備するといいますが、それでも武装が不足するとしてFFMをFFGという艦隊防空能力を付与する方向に切り替えていますので、艦艇の設計、将来見通しの難しさを、傍目に痛感してしまいますね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)