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アメリカ大統領選挙2024-回避された分断と暴力,トランプ前大統領はハリス副大統領に一定以上の獲得選挙人優位

2024-11-07 07:01:01 | 国際・政治
■素早い当確,拮抗報道一転
 今回の大統領選は当選確実までが比較的短時間であったということが重要なのかもしれません。

 今回のアメリカ大統領選挙、杞憂であったのは僅差では無く圧勝、というには若干温度差があるかもしれませんが、最終形が必要なほどの僅差では無かった、ということでしょうか。これは結果的に短期間でハリス副大統領とトランプ前大統領の獲得選挙人数の明暗がはっきりしまして、これが不正投票論など陰謀論のとりつく島を圧したという構図で。

 ペンシルベニア州などは前回の選挙では僅差でしたので、再度集計の必要など、その日のうちに選挙結果が出ず、実に四日間を要して正確な投票数を調べることとなったのは記憶されるところですが、今回の選挙は日本時間2000時まえには、つまり現地時間深夜には大勢が、というよりも当確情報までこぎ着けられたというのが、印象的というところ。

 分断、と選挙において前回の2020年選挙ののちの議会襲撃事件のような事態が怒ることが懸念されていたのですが、当初はほぼ拮抗、という選挙前報道とは全く異なり明確な差が出ているため、要するに再集計した場合は結果が覆る可能性、というものを封じたという点で、つまり双方の支持者が残念ではあっても受け入れられるという意味で重要でした。

 拮抗報道、双方支持率が拮抗していると多くのメディア、全米だけでは無く日本のメディアも含めてこうした事前報道がありましたが、これは前回の選挙のトランプ大統領という現職優位報道、前々回のクリントン候補優位報道というものがありましたので、メディアには予想予測というものがわかりにくくなっているという印象がないでもありません。

 捏造報道は報道から追い出されるべきではありますが、本邦メディアを含めますと願望報道のようなものも含まれているようで、これは有権者が決めるものなのですからメディアは世論構築というものと、分析報道というものを別個に分けて考えるべきなのかもしれません。それ故に、分断は有権者間というよりメディアと有権者の間に生じている。

 民主主義の危機、という表現があるようですが、アメリカが定めた選挙により成立する政権交代は、これ以上に民主的なものはありません、例えばバイデン大統領が任期満了を拒否することはないでしょうし、トランプ大統領が次の選挙へ法制度をそのままに三選をめざすようなことがなければ、アメリカの民主主義が機能している証左なのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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