■即応予備の普通科連隊
今回紹介する第49普通科連隊は即応予備自衛官主体の部隊で元日に発生した能登地震に際しても招集が行われ災害派遣に活躍しています。
第49普通科連隊の観閲行進です。49連隊は創設が2002年ですから21周年というところですね。そして創設以来、即応予備自衛官主体の編成となっています。いまは中部方面混成団隷下部隊ですが、創設当時は第10師団隷下部隊となっています。練度はたかい。
即応予備自衛官主体の部隊ですが、創設当時は現役部隊と予備役部隊の混成運用の方が、人件費の面でも募集の面でも有利だと思われていました。予備自衛官の訓練日数は年間五日間ですが、即応予備自衛官は年間30日を訓練、アメリカ軍予備役の50日よりは短いが。
練度なんてどうとでもいえる、と反論されるかもしれませんが、御縁あって何度か饗庭野で連隊を観る機会が有りまして、実は寒い時期などは、現役部隊の方が今津駐屯地の入り口に向かう上り坂を車両が登れないのを、曹教は出たんだよな、と助けている様子を見た。
装備も一通り現役部隊と変わらないものを装備していますが、かなり昔の某混成団祭で、予備役なのに軽装甲機動車かよ、と現役隊員の方が呟くのを聞いてしまいまして、そういう見方もあるのかなあと想ったりしましたが。即応予備と予備の混同もあったのでしょうか。
連隊本部はここ豊川駐屯地に置かれているのですが、現在、第10師団から中部方面混成団へ移管されましたのち、第10師団管区の管内における即応予備自衛官部隊という位置づけでもあり、中隊ごとに分散して駐屯しています。即応予備自衛官は地元で訓練ができる。
自衛隊は普通科を重視している。これ、わたしは最近あのゲームの影響ではないかと思っているのです、普通科が一番多いゲームといえばあれです。サバイバルゲームかと思われるでしょうか、たしかにサバゲに戦車や特科は来ませんが、もっと古いあれですよ、あれ。
将棋の影響なのかな、と。歩兵重視、そして自衛隊の普通科部隊は120mmRT重迫撃砲で砲兵にある程度対抗できる装備を揃えていますし、さすがに60式自走無反動砲はもう現役ではありませんが、あの装備は61式戦車の時代には補助戦車の役割を担う事となった。
軽装甲機動車、まあ、これで補助戦車の役割を担える程現代戦闘は甘くないのですが、一応装甲化の入り口に普通科部隊を導いたという点で、かなり重要な装備といえるでしょう。そして先日、防衛省がMk44-30mm機関砲型のRWS遠隔操作銃搭を購入すると知った。
パトリアAMV装甲車に30mm機関砲を搭載する事となるのでしょうか、まあ、戦車には対抗する事は難しいのでしょうが、例えば戦車を購入できないNATO加盟国のリトアニア軍なんかは、ビルカス装甲車としてドイツ製装輪装甲車を戦車対処用に重宝していますし。
120mm重迫撃砲も、空挺団と水陸機動団では特科大隊が装備していて、いや105mm砲の代りにはならない、と空挺特科大隊配備当時は識者やOBの方に厳しい指摘があったのを思い出しますが、フランス軍などは砲兵連隊にこの迫撃砲を装備している事も多いのです。
特科の部隊旗が、再度こちらへ参りました。こちらは高射特科大隊の観閲行進です。高射特科大隊、もっとも重要です。2022年からのロシアウクライナ戦争を見ていますと、イラン製シャヘド無人機、ロシア製造型も含め射程1600km以上あり猛威を振るうのを見ると。
高射特科大隊、陸上自衛隊は陸海空に在って島国ですので、最後の防衛を担うという位置づけではありましたが、相手がロシアなどという現実を考えますと、自爆用無人機の飽和攻撃は大きな脅威、これを防ぐためには高射特科部隊はもっと重視されるべきと思います。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
今回紹介する第49普通科連隊は即応予備自衛官主体の部隊で元日に発生した能登地震に際しても招集が行われ災害派遣に活躍しています。
第49普通科連隊の観閲行進です。49連隊は創設が2002年ですから21周年というところですね。そして創設以来、即応予備自衛官主体の編成となっています。いまは中部方面混成団隷下部隊ですが、創設当時は第10師団隷下部隊となっています。練度はたかい。
即応予備自衛官主体の部隊ですが、創設当時は現役部隊と予備役部隊の混成運用の方が、人件費の面でも募集の面でも有利だと思われていました。予備自衛官の訓練日数は年間五日間ですが、即応予備自衛官は年間30日を訓練、アメリカ軍予備役の50日よりは短いが。
練度なんてどうとでもいえる、と反論されるかもしれませんが、御縁あって何度か饗庭野で連隊を観る機会が有りまして、実は寒い時期などは、現役部隊の方が今津駐屯地の入り口に向かう上り坂を車両が登れないのを、曹教は出たんだよな、と助けている様子を見た。
装備も一通り現役部隊と変わらないものを装備していますが、かなり昔の某混成団祭で、予備役なのに軽装甲機動車かよ、と現役隊員の方が呟くのを聞いてしまいまして、そういう見方もあるのかなあと想ったりしましたが。即応予備と予備の混同もあったのでしょうか。
連隊本部はここ豊川駐屯地に置かれているのですが、現在、第10師団から中部方面混成団へ移管されましたのち、第10師団管区の管内における即応予備自衛官部隊という位置づけでもあり、中隊ごとに分散して駐屯しています。即応予備自衛官は地元で訓練ができる。
自衛隊は普通科を重視している。これ、わたしは最近あのゲームの影響ではないかと思っているのです、普通科が一番多いゲームといえばあれです。サバイバルゲームかと思われるでしょうか、たしかにサバゲに戦車や特科は来ませんが、もっと古いあれですよ、あれ。
将棋の影響なのかな、と。歩兵重視、そして自衛隊の普通科部隊は120mmRT重迫撃砲で砲兵にある程度対抗できる装備を揃えていますし、さすがに60式自走無反動砲はもう現役ではありませんが、あの装備は61式戦車の時代には補助戦車の役割を担う事となった。
軽装甲機動車、まあ、これで補助戦車の役割を担える程現代戦闘は甘くないのですが、一応装甲化の入り口に普通科部隊を導いたという点で、かなり重要な装備といえるでしょう。そして先日、防衛省がMk44-30mm機関砲型のRWS遠隔操作銃搭を購入すると知った。
パトリアAMV装甲車に30mm機関砲を搭載する事となるのでしょうか、まあ、戦車には対抗する事は難しいのでしょうが、例えば戦車を購入できないNATO加盟国のリトアニア軍なんかは、ビルカス装甲車としてドイツ製装輪装甲車を戦車対処用に重宝していますし。
120mm重迫撃砲も、空挺団と水陸機動団では特科大隊が装備していて、いや105mm砲の代りにはならない、と空挺特科大隊配備当時は識者やOBの方に厳しい指摘があったのを思い出しますが、フランス軍などは砲兵連隊にこの迫撃砲を装備している事も多いのです。
特科の部隊旗が、再度こちらへ参りました。こちらは高射特科大隊の観閲行進です。高射特科大隊、もっとも重要です。2022年からのロシアウクライナ戦争を見ていますと、イラン製シャヘド無人機、ロシア製造型も含め射程1600km以上あり猛威を振るうのを見ると。
高射特科大隊、陸上自衛隊は陸海空に在って島国ですので、最後の防衛を担うという位置づけではありましたが、相手がロシアなどという現実を考えますと、自爆用無人機の飽和攻撃は大きな脅威、これを防ぐためには高射特科部隊はもっと重視されるべきと思います。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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これは「Mk 310 Programmable Air Burst Munition」が使えるので、制圧射撃に有効です。なにより対ドローンの射撃に良いのではないでしょうか?
なお、弾薬が違いますが、別の30mm砲で、「M230LF, Proximity Fuzed Ammunition」も開発中で、なんと30mmで近接信管弾です。これはもろにドローン対策用のたまです(大型航空機にはほとんど損害を与えられない炸薬量なので)。
対ドローン戦術の上で、もっと大々的に導入してほしいですね。。。