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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和四年度十二月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2023.01.21-2023.01.22)

2023-01-20 20:22:56 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 百里基地もコロナ前とは随分と変わりましたがいま行くと凄い事になっていますので週末に散策に探訪してみては、とおもうのです。

 今週末の自衛隊関連行事は例年一月の厳寒期にはそもそも予定されていません。自衛隊関連行事は予定されていませんが、インド空軍と航空自衛隊の共同訓練ヴィアガーディアン2023演習が百里基地を中心に展開中です。この訓練などは下手な航空祭、いや上手な航空祭よりも参加する航空機の面で、これは注目する点が大きいといえるのかもしれません。

 インド空軍はSu-30戦闘機を展開、冷戦時代にソ連が設計したフランカーの改良型であり、その優れた設計は2020年代に入るもロシア自身がその後継機となるような戦闘機を設計できていないほど、先進的な航空機となっています。そして百里基地にソ連設計戦闘機が到着するのは1976年のMiG-25函館亡命事件以来となります、この点一つとっても注目です。

 茨城空港には駐車場がありますし、こうした期間に民間が臨時駐車場を有料開放するところがありますので、一つ調べてみるというのはいかがでしょうか。このほかに常磐線石岡駅からは空港までBRTバスレール方式の路線バスが、水戸駅からは高速バスも運行しています。東京駅とつくばからの高速バスは現在無期限運休中とのことなのですけれども、ね。

 フランカー、毎日飛行しているわけではないのですが、なにしろ地上に待機しているだけでも貴重な瞬間です、雨天ということで航空自衛隊の格納庫に格納しようとしたところ、F-15が十分入れる格納庫がSu-30は更に大きな機体であるために垂直尾翼の部分が高すぎて格納できなかった、というような、一つ一つが珍しい貴重な瞬間が続いているという。

 T-2-CCV,そしてヘリコプターの回転翼を除けば今まで日本でもっとも翼の多い機体はカナード翼と左右の主翼に垂直尾翼一枚と左右の水平尾翼を有していたT-2-CCVでした、もう一つは零式観測機などの複葉機ですか、主翼だけで四枚ある、しかしSu-30にはカナードと主翼に加え垂直尾翼は2枚あり翼は8枚と日本に来た最も翼の多い航空機なのです。

 Su-30戦闘機、いわゆる東側の戦闘機はインドの中立路線により導入された航空機です。インド空軍はテジャス戦闘機など国産路線を強めていますが、流石にSu-30水準の戦闘機を国産開発するのは当面先であり、こうして日本へも親善訓練をかねて展開しましたが、これとてなかなか実現しなかった計画です、そしてこれは毎年みられるものでもありません。

 飛行教導群、今回の訓練へは航空自衛隊もアグレッサー部隊である飛行教導群のF-15DJ戦闘機を小松基地から参加させています、抜群の技術を持つ自衛隊最強ともよばれる戦闘機部隊を派遣するとともに、アグレッサー部隊は中国軍やロシア軍のフランカーを擬して仮設敵任務に当たるため、動きさえも参考にする、こうした意図も含まれていましょう。

 アグレッサー部隊のF-15は第一線部隊のイーグルと訓練中に即座に見分けられるように独特の迷彩を採用していますので、こちらとフランカーの並び、というものも、平和故の実現という、ある意味貴重な瞬間といえるものです。この飛行教導群のF-15だけでも訓練などで百里基地へ展開した場合には外柵沿いは脚立が林立するほどの注目なのですからね。

 百里基地、興味深い撮影位置が多数ありますが、例えば定番といえるのが茨城空港展望デッキと空港に隣接するファントム公園、展望デッキはガラス越しの撮影環境ですが展望デッキ入り口付近は一段高くそれほど広くなく眺望抜群というわけにはいかないのですけれども、ガラス遮蔽よりも少しだけ高位置から百里基地エプロン地区をみることが出来ます。

 ファントム公園という、F-4EJ改とRF-4偵察機が野外展示されています公園では、高さ5mほどの一段高い丘が二つほど造成されていまして、ここも決して広いわけではないのですが、外柵沿いでは必要な脚立を準備せずとも発着をみることが出来る撮影位置として開放されています。空の駅という滑走路エンド付近では戦闘機発着を真下から見上げられる。

 空港施設ですが、運行本数こそ国際線がCOVID-19影響を受け大変なことになっていますので、そこを差し引く必要はあるのですが空港には食事の出来る施設も整備されていまして、なにより急な悪天候の際には待避できますし、風の強い季節には重宝するでしょう。鉄道利用の方はバスが減便されていますので、バスのダイヤグラムにご注意ください。

 一生に一度かもしれない、こうした声を聞くのですがインド艦隊の来日は定期的ですので、戦闘機部隊交流も定期化を期待します。軍事訓練ですので節度を以て撮影を心がけたいものですが、自衛隊行事が行われないこうした期間でも、イベントという単語には出来事という意味がありますので、なるほどこうした出来事即ちイベントも広がっているのですね。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・行事予定:特になし 


■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

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