■自衛隊装甲部隊の展開
第33普通科連隊の訓練展示は機械化部隊の展開へと状況が進んでゆきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/37/f472da5d0e960e03b9b343660a81da9f.jpg)
96式装輪装甲車を先頭に二両の高機動車が。高機動車には装甲型も海外派遣用に開発されていますがこちらは普通型、ちなみに曳火射撃を受けた場合、96式装輪装甲車ならば人員乗員は無傷ですが高機動車では大変なことになる。遮蔽物への待避も間に合いません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/05/90da6b0db82a73539ad5446950e7e81b.jpg)
装輪装甲車は不整地に強い、泥飛沫とともに進む。高機動車は1200万円、96式装輪装甲車は9600万円、ちなみにアメリカのストライカー装甲車は140万ドルだ。96式装輪装甲車は決して高級な装備や費用ではなく、毎年200両300両配備されても良いとおもった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/d1/70e6852a7b45ee7a22eff878ed234e76.jpg)
迫撃砲の放列を背景に装甲車は重機関銃の空包射撃を行う、車内からも操作できる。96式装輪装甲車は重機関銃か擲弾銃を搭載する、従って敵の装甲戦闘車と遭遇した際には一方的に駆逐されてしまう。故に戦車や機動戦闘車と連携して、機械化部隊へ対抗している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/ce/f61cee6b9e147a8b4f1814208f8a837e.jpg)
96式装輪装甲車とともによく見れば87式対戦車誘導弾が展開している。87式中MATはレーザー誘導方式、レーザーを敵に照射し発射すると反射光に向けて秒速400mで目標へ命中、2kmであれば5秒で命中し、相手が発煙煙を素早く展開せねば、一発で撃破という。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/51/a824435164c054bac600db90a272e8b7.jpg)
下車戦闘へ向けハッチが展開した。89式装甲戦闘車のような大火力と防御力を備えた車両ならば機関砲で相手の反撃を封じ敵陣目の前で最後に下車するのだけれど、軽装甲の装甲車なのだから敵の対戦車ミサイルから遮蔽された遠い場所で下車展開しなければならない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/92/e68e54207dc221a00fc1027470d6b44b.jpg)
高機動車からも下車戦闘へ、高機動車の車上からはMINIMIが映える。ベルギーで設計され豊和工業でライセンス生産されるMINIMIは小銃の5.56mm弾を用いる軽機関銃で、7.62mmの軽機関銃が1800m程度の面制圧が可能だが、こちらは精々650mが射程という。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/a5/5e936d53a0632bac9f071794673b33cf.jpg)
普通科隊員が手信号で戦車と協同する、手信号、ハンドサイン、一見古風には見えますが意志が明確に伝わる。なにしろ戦車とともに前進しているのだから早く伏せなければなりませんが、早すぎると敵陣地まで時間が掛かり、相手に防御再構築の時間を与えてしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/69/4d315ced0648dc01a91efa6a630de59c.jpg)
高機動車の手前で機銃組が伏せている。FN/MAG機銃やM-240機銃にM-60機銃、世界には7.62mm機銃と5.56mm小銃や分隊機銃を併用する陸軍も多いのですが、自衛隊に続いドイツ連邦軍も7.62mmのMG-3機銃を廃止し5.56mmのMG-5機銃に統合しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/83/84837bf4b36055c2cdf0531255363816.jpg)
装甲車とMINIMIと、そしてM-1破壊筒が見えた。M-1破壊筒、そう、今回の訓練展示では仮設敵が陣地構築を行い、鉄条網など障害構築を行っています、これを破壊するには爆薬詰めたM-1破壊筒で爆破処理しなければなりません、地雷原に人員用通路を啓開できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/38/e1b00ca8820be5c5f5a46464b94c7fac.jpg)
戦車の手前で小銃班が伏撃ちの姿勢で構えて待つ、鉄条網など障害構築は基本的に地雷原などに防御されるとともに障害に凝集した人員などを掃討できるよう側防火器が設置されていますので、安易に突破しようとしますと甚大な被害が生じ、施設作業小隊が頼り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/ab/3d2c0797325eb89cd40e3b74b37777e7.jpg)
地雷原発見らしい、M-1破壊筒装備の施設作業小隊が装甲車の援護下で前進を開始した、結局、障害処理に破壊筒という手法は、米軍でもストライカー旅団が日米合同演習にて実施していまして、いろいろ新軍事技術があってもほかに手段というものはないのですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/d6/2bddd89684f5a7600a0cfeb42055d862.jpg)
早掛けにて小銃小隊も交互に躍進してゆく、装甲戦闘車があれば敵前100mくらいまで機関砲で制圧しつつ一挙に肉薄してしまい、そのまま最後の瞬間だけを下車戦闘、という選択肢もあるのですが、装甲戦闘車がないのだから仕方有りません。しかし、必要だと思う。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
第33普通科連隊の訓練展示は機械化部隊の展開へと状況が進んでゆきます。
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96式装輪装甲車を先頭に二両の高機動車が。高機動車には装甲型も海外派遣用に開発されていますがこちらは普通型、ちなみに曳火射撃を受けた場合、96式装輪装甲車ならば人員乗員は無傷ですが高機動車では大変なことになる。遮蔽物への待避も間に合いません。
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装輪装甲車は不整地に強い、泥飛沫とともに進む。高機動車は1200万円、96式装輪装甲車は9600万円、ちなみにアメリカのストライカー装甲車は140万ドルだ。96式装輪装甲車は決して高級な装備や費用ではなく、毎年200両300両配備されても良いとおもった。
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迫撃砲の放列を背景に装甲車は重機関銃の空包射撃を行う、車内からも操作できる。96式装輪装甲車は重機関銃か擲弾銃を搭載する、従って敵の装甲戦闘車と遭遇した際には一方的に駆逐されてしまう。故に戦車や機動戦闘車と連携して、機械化部隊へ対抗している。
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96式装輪装甲車とともによく見れば87式対戦車誘導弾が展開している。87式中MATはレーザー誘導方式、レーザーを敵に照射し発射すると反射光に向けて秒速400mで目標へ命中、2kmであれば5秒で命中し、相手が発煙煙を素早く展開せねば、一発で撃破という。
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下車戦闘へ向けハッチが展開した。89式装甲戦闘車のような大火力と防御力を備えた車両ならば機関砲で相手の反撃を封じ敵陣目の前で最後に下車するのだけれど、軽装甲の装甲車なのだから敵の対戦車ミサイルから遮蔽された遠い場所で下車展開しなければならない。
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高機動車からも下車戦闘へ、高機動車の車上からはMINIMIが映える。ベルギーで設計され豊和工業でライセンス生産されるMINIMIは小銃の5.56mm弾を用いる軽機関銃で、7.62mmの軽機関銃が1800m程度の面制圧が可能だが、こちらは精々650mが射程という。
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普通科隊員が手信号で戦車と協同する、手信号、ハンドサイン、一見古風には見えますが意志が明確に伝わる。なにしろ戦車とともに前進しているのだから早く伏せなければなりませんが、早すぎると敵陣地まで時間が掛かり、相手に防御再構築の時間を与えてしまう。
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高機動車の手前で機銃組が伏せている。FN/MAG機銃やM-240機銃にM-60機銃、世界には7.62mm機銃と5.56mm小銃や分隊機銃を併用する陸軍も多いのですが、自衛隊に続いドイツ連邦軍も7.62mmのMG-3機銃を廃止し5.56mmのMG-5機銃に統合しています。
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装甲車とMINIMIと、そしてM-1破壊筒が見えた。M-1破壊筒、そう、今回の訓練展示では仮設敵が陣地構築を行い、鉄条網など障害構築を行っています、これを破壊するには爆薬詰めたM-1破壊筒で爆破処理しなければなりません、地雷原に人員用通路を啓開できる。
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戦車の手前で小銃班が伏撃ちの姿勢で構えて待つ、鉄条網など障害構築は基本的に地雷原などに防御されるとともに障害に凝集した人員などを掃討できるよう側防火器が設置されていますので、安易に突破しようとしますと甚大な被害が生じ、施設作業小隊が頼り。
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地雷原発見らしい、M-1破壊筒装備の施設作業小隊が装甲車の援護下で前進を開始した、結局、障害処理に破壊筒という手法は、米軍でもストライカー旅団が日米合同演習にて実施していまして、いろいろ新軍事技術があってもほかに手段というものはないのですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/d6/2bddd89684f5a7600a0cfeb42055d862.jpg)
早掛けにて小銃小隊も交互に躍進してゆく、装甲戦闘車があれば敵前100mくらいまで機関砲で制圧しつつ一挙に肉薄してしまい、そのまま最後の瞬間だけを下車戦闘、という選択肢もあるのですが、装甲戦闘車がないのだから仕方有りません。しかし、必要だと思う。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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最近まで住友が製造していたはずですが?
住友重機械工業の誤植でした、ご指摘感謝