自然体とは何か、かつてU先生から太極拳を楽しみながら教えていただいたことがある。攻めて来る相手への対応で、柳に風といったらよいのか、相手の力を自分の体の重心を少し移動することで力まず防ぐといったイメージが近いかもしれない。自分だけの世界ではなく、自分と相手(敵であっても)の共有する場を意識することがポイントのようだ。
20歳代で管理工学科で勉強したこともあり、自己実現のことを学んだ。マズローの5段階説で最高の段階の自己実現。その存在を知って、まだ若かったので自分のことばかりを考えての力ずくの自己実現をイメージしたようだ。まあ、独り相撲の自己実現といったらよいのだろう。当然ながら、さまざまな防衛機制が働き、こころの柔軟性は損なわれ、若気のいたりとなる。
年を重ね、少しばかり知恵を得ると。一人相撲型の自己実現の限界に気づくようだ。そして自分より遥かに分かりにくい他者と同じ場をもつ自然体の自己実現が気になってくる。不確定要素が大きいこの自己実現は、それゆえに神仏に祈ることが多くなる。祈りの自己実現とも言えよう。
今の世の中神仏は忌み嫌われがちだが、それは個人的にはどうかと思う。今朝読んでいた、オクタビオ・パスの本に次の言葉があった。「神々の死滅するところに亡霊が生まれる」。強烈な言葉であるが、自分への戒めの言葉のようだ。
新しい体験 5/10
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森 裕行 | |
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