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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

縄文人の愛の孤独はどう癒やされたか・・(真善美を意識する縄文 3/10)

2020-01-09 | 第二章「五感と体感」

 U先生の「生き甲斐の心理学」を熟読すると、心を癒やすということはノーベル平和賞の候補にもなったといわれる心理学者の故カール・ロジャースの6条件で、愛の孤独を癒やしていくということのようだ。6つの条件というのは、学術的に記述されているので分かりにくいので省くが、ラポールをつけて純粋と一致で受容・共感をしていくプロセスのことである。一言で書くと簡単なようだが実は取得するには多大な時間と努力が必要で、私自身20年近く意識していても、まだまだこころもとない。傾聴(他者だけでなく自分を傾聴するということもある)は実に奥が深いと思う。

 さてロジャースの6条件が素晴らしいのは、様々な日本人だけでなく異文化の外国人などにも普遍的に応用できる(言語の厳しい壁はあるが)ことである。もちろん、この理論を知らない方でも、経験の中からこのプロセスを熟知しご自分だけでなく世の人々を癒やされる方はいらっしゃる。また、独自の文化の中で、こうした癒やしのプロセスになっているのかなと思える芸術さえある。私が最近興味をもっている俳句や和歌もそうかもしれない。そして4万年前とか7万年前とか異説はあると思うが、日本列島に住む祖先・縄文人も脳科学的には現代のホモサピエンスと同じと考えてもよいようだ。

 写真は昨年の秋に信州の中ツ原遺跡(仮面のビーナスで有名)だが、約4000年前(堀之内期、加曽利B1式と異説がある)の宗教的指導者(女性かと思われる)のお墓と副葬品が発掘された場所で。副葬品の中には仮面のビーナスがある。どのように葬られたかなどかなり分かっており、当時の祖先の愛の孤独や愛の原型(後述)を考えてしまう。当時も今と同じような大きな気象変動があったり、場合によれば弥生時代のように大陸等から移民がやってきたかもしれない。そんな中で死の現実、愛の孤独をどのように解消していったか。それは恐らく当時の人達の癒やしのプロセス、そしてその裏には6条件があるのだと思う。考古学では「死と再生」とよく言われるが、厳しい時代の「死と再生」はどのようだったか。国宝になった秀逸な仮面のビーナスは愛の原型とどのように結びついたか。いろいろ考えさせられる。

 

 それでは、鍵となる愛の原型について少し説明したい。だれでも、人それぞれの愛の原型をいくつかもっているようだ。愛の原型とは個人個人の愛の名場面といっても良いかもしれない。日常の中では利害得失に溢れているので、親、親戚縁者や先生などの身近な人達でも、多くの場合は愛の名場面にはならないものである。しかし、ちょっとした事件などで無条件の愛を感じたときなどに、そうした名場面は作られ愛の原型になるのだと思う。そして、愛の原型にふれるように6条件が働けば、愛の孤独は解消し元気になっていく。

真善美を意識する縄文 3/10

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