鳥羽に宿泊をした翌朝、伊勢の日の出を見たいと早朝に起きた。生浦湾からは、海上から太陽が昇るところは見られなかったが、日が昇るにつれて変わる景色を堪能した。
伊勢神宮内宮の木々に差し込む木漏れ日は美しく、そして木々の緑がとても新鮮であった。
伊勢は太陽に縁が深い土地柄。冬の伊勢の太陽は、明るさだけでなく、繊細な微かなきらめきを見せてくれる。
話は変わるが、東山魁夷の日本画を昨年からずっと興味を持ち見続けていた。そして、東山魁夷の日本や外国の風景画は、私には宗教画以上の宗教画のように見える。
東山魁夷の「風景との対話」(新潮選書)には、東山魁夷が終戦間近に召集を受け、焼け跡の整理で熊本城天守閣に登った帰途に出会った体験が書かれている。
「私は酔ったような気持ちで走っていた。魂を震撼させられた者の陶酔とでもいうべきものであろうか。つい、さっき、私は見たのだ。輝く生命の姿をー」
伊勢は輝く生命の姿を見せてくれたと思う。
感謝。
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