のんびりと家の近くの大栗川周散策散策すると、その時々に何かを感じたりする。そんなこと五感から感情などが到来するように思ったりするが、よく考えると意識、無意識の自分のなにがしの考えが五感にまつわりついて感情が湧いていることに気づく。
その考えが意識されているときは分かりやすい。賞味期限のラベルを見てから品物を見ると、期限切れだったりすると何かまずそうに感じたりするのも頷ける。しかし無意識が働いていることはわかりにくい。初対面の印象などがそれだ。それなりの印象があったりするが、その理由がなんだかわからないことも多い。そこまで考えることもないかもしれないが。
さて、この2週間、縄文時代の講座の関係でずっと縄文関係の写真や資料を引っ張り返し縄文漬けになっていた。幼い頃にアラスカに1年滞在した経験があったが、その時のことは結構覚えている。なにより戸惑うのは同じようなことをしても、一方(例えば日本)では賞賛されるが、他方では好まざる態度に映る。知覚の知の部分が違うのだから印象が異なるのは当然だ。
4万年位前から、ホモサピエンスは認知的には宗教をもったりして今とくらべてもさほど変わらないと言われている。それを考えると縄文人と私達は置かれた文化は違うものの、同じ認知能力をもつ人間と言えるのだと思う。縄文時代の土器や土偶、配石遺構などを眺めていると、当時の文化というか宗教が垣間見られる。しかし初めて見てもよく分からない。図像には女神、蛙や蛇、謎の水生動物、可愛いと共感できる土偶もあれば、何か得たいのしれない私達からは気味悪いものもある。なんだか分からないものも多い、
水といえば、私達は日常の中で水道やペットボトルを思い浮かべるが、神社仏閣の手水鉢を思い浮かべたり、教会の聖水を思い浮かべる人は多いだろうか。まして、お祭りの若水とかは・・さらに、新石器時代に世界中で水と共にイメージされた月のイメージ、水生動物、死と再生などの概念を思い浮かべることはどうだろうか。
日本の現在の文化は1300年前ごろに原型ができたと言われている。①もののあはれ②穢れと禊ぎ③恥の文化④甘えの構造⑤詫びと寂び⑥幽玄の美。それは今でも結構健在で、外国人と仕事をしたりするとよく分かる。向こうも分かるがこちらも何か違うと感じるものだ。
同じように5000年まえの縄文人など、今と同じ①もののあはれ②穢れと禊ぎ③恥の文化④甘えの構造⑤詫びと寂び⑥幽玄の美が原型とはとうてい思えない。といって、今でも外国人とわかり合えるように努力すればわかり合えると思う。しかし確実に努力が必要なのだ。修学旅行で行った奈良や京都を大人になって再訪したときに勉強したりするように。
もちろんこれは一般論。同じ日本人でも実は千差万別。身近な人でも結構違う。生き甲斐の心理学のU先生は「自分意外の他人は驚きの対象」と良く言われるが。その意味することがだんだん分かってきたようだ。同じように感じるのは幻想なのかも。とは言え、違いのなかにあって共存共栄をたのしみたいものだ。
4/10 生き甲斐の心理学と縄文
「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」
縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。
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森裕行
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