江戸博に行くつもりが向かう途上で休館日であることに気づき、知人と二人で急遽四ッ谷見物に切り替えた。そして、私が育った四ッ谷見物をしたのだが、その中に今まで一度も行ったことがなかった東京おもちゃ美術館があった。立ち寄った。そして、見学したり実際におもちゃを体験したりしたが楽しかった。双六やカルタは以前から興味を持ちいろいろ見たり試したりしていたが、特にアナログ的なおもちゃは楽しい。時間が十分あり小さな子供と一緒に訪れたら、一日楽しめそうだった。
そんな中、今回は独楽に眼を惹かれた。独楽を回すと表面の模様が別のものに見える。写真は普通の独楽であるが、回すと富士山が見えてくる。また、独楽を回すことで力学的に安定して倒れていた独楽が立ち上がったりする。「生き甲斐の心理学」では背反するが似た質を持つ感情として錯乱と統御感、ウツと幸福感などを挙げているが。独楽の世界も似たところがある。独楽回しはだれでも幼い頃には体験するが、これを学ぶことで身近な不思議を学ぶのだと思う。そして、それは感情生活や宗教生活を豊かにすることに繋がるのだろう。
もちろん、独楽を回せば子供が統御感を得られるかは疑問ではあるが、将来への飛翔として希望として独楽回しは子供に何かを伝えるのだろう。
さて、縄文時代に独楽はあったのだろうか。縄文中期のころには木を精巧に切る技術や道具があり、回す技術もあることが分かる。回す技術を考えると。翡翠の硬玉に穴を穿つことは縄文中期では確立されている。その方法は竹などを研磨剤をつかって翡翠の表面にあてて、力を入れて穿つ方式であり。一時間に一ミリ程度ともいわれるが、回転させることで不可能を可能させる技術だ。そそて、このことは独楽回しも等価関係でできるように思われる。したがって縄文時代に独楽があっても不思議では全くないと思う。
それでは楽器とか人形(土偶)とか紐遊び(あやとり)はあったのだろうか。妄想はつきない。
8/10 自分の道が見えてくる
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