先日はキトラ古墳に行ってきた。石室の天井に描かれている星宿図を拝見したが、それが最古ともいわれる精密な観測図で、解析するとピョンヤンの五世紀初めの星空に似ているとのことだ。高松塚古墳も、被葬者が忍壁親王説、弓削皇子説、石川麻呂説などもあるが、やはり東アジアの視点からすると、墳墓が高句麗の壁画の影響を受けていて(四神図など、百済や新羅にも影響)、朝鮮半島系王族の可能性も高いと考えるのも自然なようだ。・・・
そして、この時代の半島系帰化人についての日本書紀や続日本紀の記載がある、高句麗の王族のひとりに若光(702年に王(こしき)の姓が調停より授かる)がいる。そして、668年に高句麗が滅んだが、その時多くの方々がこの日本の帰化人となった。そして、その後716年に関東に高麗郡ができ1799名が移住することになり、初代の郡の長に若光がなる。その後、高麗神社と勝楽寺(現在の聖天院)が若光をしのび創建され今に至るようである。
1000年をはるかに越える昔に日本に帰化された人々。一世代25年とすると、例えば1300年前だと52世代である。52世代というと、日本の系図の伝統では直系を直ぐに意識してしまうが、一世代に2人の両親がいるわけで2の52乗の祖父母となりこれは天文学的数字となる。因みに20世代で100万人を超え33世代で現在の世界人口78億を超える祖父母の数だ。
天皇家と高麗神社の関係は深く、2017年9月20日にも天皇・皇后陛下が参拝されていることも有名である。談話にもあったが、例えば桓武天皇のお母さまは、高野新笠であり百済王朝とゆかりがあることは知られている。もちろん百済と高句麗との関係も実に深いので、高麗神社に天皇・皇后陛下が参拝するのも納得できる。
昨日は、西武線の高麗駅から出発し、約40分の道のりを歩き、聖天院と高麗神社を訪問した。途中には縄文中期の建床式住居もあり(縄文小説でいうとチチブ族かな?)また、おいしいお蕎麦屋さんもあり、楽しい一日を過ごすことができた。
日本人の遺伝子は、ヨーロッパ全土の人達の遺伝子よりも多様性があることが証明されている。今回あらためて、自分の祖先の歴史を思い世の中の常識といわれるような、やや偏狭なアイデンティティ(多くは、私の場合家族や友人といった身近な人からくる考え)を見直すことが大事だと思う。
それは、自分自身のひとり立ちにも通じるもので、私たちの中の多様性を受け入れることで、より世界の見方が広くなるようだ。
ひとり立ちについて 3/10
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森 裕行 | |
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