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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

愛の原形を発掘する‥今も縄文時代も (5/10 明るく生きるには)

2021-12-12 | 第九章「愛」

傍から見ていると幸福なのにとても不幸だと言う人がいる。人それぞれの理想や夢と現実の把握の仕方の妙でそういった現象がおこるようだが、なんともったいないと思う時もある。

さて、U先生の生き甲斐の心理学を学び始めると「愛の原形」という言葉が出てくる。自分が大切にされたという経験が五感をともなって思い出される。原形というので幼かったり子供のころの経験が重要だったりする。こうした「愛の原形」は自分にとってはあたりまえのものだが、人それぞれであり大人になって例えば伴侶を得た時など、その原形が当然異なっているので、喧嘩のもとになったりもする。相手の「愛の原形」を知り自分の「愛の原形」を確認することはパートナーとの生活では結構重要なことなのである。

ところで、今の時代。昨日の常識が今日の非常識になったりする価値観の変わる時代。こうした時に愛の意味を深く考えることは大事かもしれない。世間の常識からちょっと離れて定評ある宗教書や哲学書を読んだり、映画なども見たりする。私は最近、島尾敏夫さんの「死の棘」の映画を見たり本を読んだりしているが・・・暗い小説などは嫌う人も多いが、光と影の関係でこうした小説に明るい世界への大きなヒントが隠されていたりする。こんな風にして愛の意味を思索することで変わってくるものがある。年を重ねて見えてくるものがある。

そして、過去の自分の馴染の「愛の原形」を再考し、これはちょっと変かなと考えたり、かつては考えてもみなかった経験を見直し再評価したりする。「愛の原形」の発掘。今回の最初の文ではないが、大切な人からよかったねと言われる経験を不幸と勘違いしていたこともあった。体験の解釈が変わると世界が変わる。

縄文時代の祖先の愛はどうだったのだろうか。文字もなく考古学的資料しか残ってないので結構難しいが、想像を羽ばたかせて考えてみる価値のあることがいくつかある。一つは壊されるのが当たり前の土偶がある。古代の環太平洋では一つの神話のパターンがあり、例えば日本神話のオオゲツヒメのように死んで五穀を生むというような再生の思想がある。これと土偶の破壊の現象(殆どの土偶は壊されて出土する)と結びつける学説がある。土偶を壊すことがある意味での愛という世界が広がっていたと解釈できるかもしれない。しかし、その中でも壊されないで完形に近い形で出土した土偶がある。自然災害でパックされたような土偶もあるが、あきらかに意図されて完形で埋められた土偶もある。秋に行った中ッ原遺跡公園での仮面の土偶もその珍しい土偶だ。

当然ながら個別の事情があったのだと思うが、その背景にどのような人が、どのような愛の原形の人がいたのか、とても気になるところである。もちろんこの「愛の原形」をネガティブにも考えられるがポジティブにも考えられる。

5/10 明るく生きるには 

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