生き甲斐の心理学を学び愛の原型を学ぶ。愛の原型は良いにしろ悪いにせよ人生に大いに影響をあた得ることは確かなようだ。愛の原型の経験は身近な家族とのやりとりであったり、時には自然や神仏といったものだったりいろいろだが、初恋の経験はちょっと特別な何かなのではないかと思う。
つらつら独断と偏見で考えると、初恋の人は私は小学生から中校生くらいの時期で、対象は一人とは限らないようだ。そして、その大きな特徴は人生全般に影響するような<直感的な何か>を含む経験だったように最近になって思うようになってきた。年をとることで過去の経験がより客観的・肯定的に捉えられるようになるということと関係しているのかもしれない。
初恋も人と人との関わりが基本であるので、楽しい部分もあるが苦々しい部分もある。そうした年をとってから複雑な湧き起こる感情に自らが寄りそうことができて(肯定的に解釈ができて)、はじめて<直感的な何か>にはじめて気づくのかもしれない。
<直感的な何か>。それは自分の傾向と渇望といった、人生の根幹に関わることではないだろうか。間違えてほしくないのは単なる自己愛ではなく、自己を超えた何かとも関係する。
転校で別れてしまったり、卒業で疎遠になったりといろいろだと思うが、多くの人は初恋の人と結婚することなく、別に伴侶を見つけたりし様々な人生を送るようだ。ただ、それは自分の深いところの意思と関係し、自己肯定・他者肯定への何かとも関係する。それゆへ、人生全般に対する意味は大きい。さらに、いろいろな経験を経て、より普遍的な何かに育つ可能性がある。
話は変わるが縄文時代の遺物や遺構は当時の祖先の愛の原型(初恋もはいるのだろう)と関係するのではと思う。初めは土器や土偶に興味を持つようになり、そしていろいろ教えてもらったことで石器や配石遺構や住居などにも興味が。
今でも人によっては日本伝統のウサギ小屋と揶揄されるような狭い住居空間を好む私達。そんな祖先達は、初恋の相手と何を語り、何を夢見たのだろうか。
10/10 縄文を五感で探る
「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」
縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。
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森裕行
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