嫌いな人を好きになる。好きになるのは難しくても、会うことが苦にならないようにするためにどうしたら良いか。
「生き甲斐の心理学」を勉強していくと、自ずと次のポイントが頭に浮かぶようになった。他者肯定力の要ではないだろうか?
①感謝の気持ちを大切にして、敢えて良い面を意識化する。
②相手のこころがどういう状態かを客観的に判断し、平静を保つようにする。(プロセススケール等)。尚自分の状態を判断することも大切である。
③生き甲斐とか、自己実現などに眼を向け、日々の泥試合の場と違う視点で話し合うことも有効かもしれない。
④自分のパターン化した暗い感情を、この際積極的に意識に登らせ、自己分析する。昔の出来事(原型)がきっかけになっている場合は、解釈の仕方を再考してみると、解決する場合がある。暗い感情は自己を変える貴重な宝庫でもある。
⑤日々の生活の中で、明るい感情を意識的にとらえ、こころの健康を保つ。それには五感・体感を重視しつつ、真善美を大切にする。
⑥人間観を見直す。人間の尊厳とは何か。表面的に考えるのではなく、尊厳を実感できるような思想・宗教・哲学を研究する。
⑦他人は自分と生育史など異なるのだから、考え方も違うのは当たり前と考える。他人を変えるより自分を変えるほうがよっぽど楽。
尚、これらは「生き甲斐の心理学」の一学徒に過ぎない私の意見であり、真の回答は別にあるかもしれない。読者の皆様もいろいろ考えられ、御教えいただければ幸いである。
さて、話は変わるが、昨日は一日西伊豆の観光見物をした。伊豆は私が小学生のころの昭和30年代、父が建設会社に勤務し、当時ホテル建設ブームの影響で、頻繁に伊豆に出張し、私も伊豆半島に馴染み深くなってしまった。
天候にも恵まれ、まだ、観光をしたことの無かった、黄金崎、堂が島、松崎町を回り、帰りは戸田から海岸沿いの17号線で沼津に向かった。
特に何処にいくかは決めない、犬も歩けば・・・をモットーに観光したが、大きな収穫があった。西伊豆松崎町の、漆喰(しっくい)芸術の殿堂とされる長八美術館、岩科学校等で、日本の漆喰芸術の粋を見学できたことであった。
漆喰というのは、丁度今日の朝も、奈良の高松塚古墳の壁画の腐食のニュースがあったが。大昔からの伝統技術であり、素晴らしかった。
長八美術館から約2キロのところには、重要文化財の岩科学校(明治13年当時)があり、なまこ壁や入江長八の漆喰芸術が散りばめられていた。こんな素晴らしい環境の中で勉学をする意味を考え実現した叡智にびっくりした。
素晴らしい環境で勉強した子供たちは、きっと大切にされているということを実感されたに違いない。それだけで素晴らしい教育ではないだろうか。西伊豆のエメラルド色の海や、遠くに見える富士山、入江長八の美意識にも影響を与えたと思われる自然は、子供の成長に大きな影響を与えると思った。
子供の教育の中で、他者肯定力をどう育てるか?これも重要なことのようにだ。
<他者肯定力3/4>
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